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VTuber 2025.06.23

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~6月20日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【報告】出産します!!

おめがシスターズがアップしたのは、タイトルを見てわかるとおりの出産します報告。このあたり「報告」として発表し、匂わはせず直球なのは、告知動画に対するポジティブ・ネガティブ率を計算していたふたりならでは。
もちろん今回はポジティブな話。海外の風習にあるように、赤ちゃんの性別を発表する風船割りも行われました。

ここで重要なのは、あくまでも出産するのは、今回の動画に出てくるプロデューサー的立ち位置の「ハコちゃん」だということです。おめがレイではありません。5年前に出産動画を出したときに総監督として登場したハコちゃん。おめがレイとハコちゃんは別人である、身体をおめがレイに貸しているだけ、とバーチャルYouTuberとしての思想を発表していました。今回も同様で、おめがレイが出産するわけではない、というのを明確にしています。
VTuberファンはバーチャルの見方を理解している人が多いと思われるので、すんなり受け入れられるかもしれません。ただ、あまり触れたことがない人は、おめがシスターズの半分実写のスタイルを見て、混乱しやすい部分でもあります。出産報告動画でありつつ、VTuberとはなんなのかを伝える動画としてもかなり意義のあるものになりそうです。
それよりも、以前の出産からもう5年も経っていたという部分に驚かされます。

農家がガチで食べ比べ!備蓄米ってそんなにマズいの?

今多くの人がSNSで話題にしている備蓄米。そもそも味はどうなのか?Peaky Hikersは、実際に米農家のアルピナがお米を実食。高級米から備蓄米まで味が全部わかるか、検証する動画をアップしました。

備蓄米として今回食べたのは令和4年の古古古米。あとはピキハイ米(アルピナが毎年作っている米)、魚沼産コシヒカリ、北海道ゆめぴりか。
アルピナ自体はこの企画に対して複雑な思いがあったようです。というのもどのお米も頑張って作ってくれた人がいるゆえに、順位付けはできないから。とはいえ農家ゆえに味がわからないわけにはいかない。そのあたりの葛藤が生まれるのは、彼女が農業に対して強いリスペクトをしているからなのも、大きな見どころのひとつ。農業関係者の気持ちに触れることができる動画になっています。
備蓄米の是非を問う内容ではありません。味の順位付けをするわけでもありません。あくまでもわかるかどうかを感じとろうという姿勢が、それぞれのおいしさをうまく発見するきっかけになっています。

農業の大変さはPeaky Hikersの他の動画でも見ることができます。農業の地道な部分に焦点をあてているのも映像として面白いところ。これらを見たら、米を大切にしたいという思いもわいてくるかもしれません。
作った米は群馬県産コシヒカリとして実際に販売しています。

【心頭滅却】氷ステージから配信して、夏の暑さに打ち勝とう!

瑠璃野ねもが行ったのは、氷ステージから配信してみよう、というもの。横スクロールゲームの氷ステージはつるつる滑るなど独特のクセがあります。そのあるあるを題材にしながら、実際に氷ステージらしさを体験する、というかなり凝った演出になっています。

実際にゲームキャラクターのように動く瑠璃野ねも。左上の残基数表示や、下部のあるあるの表示、つららやペンギンや雪だるまなどのギミック、効果音など、配信しながらまるで動画編集されたように見せています。ジャンプしたあとの氷ステージらしいツルツル感を、リアルタイムで自力で再現しているのはお見事。
また瑠璃野ねもはマシンガントークも人気。この回では上記のような操作をしながら、ずっと話し続けています。15分近くの中に詰め込まれた情報量の多さ、大量にかかったであろう準備労力に圧倒されるエンターテインメントです。
基本的には笑わせるためのネタががっちり詰まっている内容なので、まずは気軽に見てみてください。見終わった後に振り返りながらもう一度見ると、こだわりと作業量に感心させられるはずです。

世の中の面白ポイントを独特の角度から切り取る視点と、それをエンタメにして配信形式で完成させる技術力とトーク力が、瑠璃野ねもの魅力のひとつ。過去の配信でも多くの面白作品があるので、ぜひ探してみて下さい。

【活動歴7年以上限定】第1回VTuber老人会inVRChat【#V老会】

大蔦エル、おきゅたんbot、四ツ辻まよいの3人による「第1回VTuber老人会inVRChat」が開催されました。タイトルにあるように、活動歴7年以上(2018年6月より前にデビュー)という長くVTuberを続けている人たちのみのトーク会です。

序盤からupd8やアマリリス組や四天王など、懐かしい話が飛び出します。会話のテーマがいくつか設けられており、「デビューしてから今までのVTuber界隈どう思う?」「ぶっちゃけ、『辞める』って選択肢にある?」など、かなり赤裸々なものだらけ。7年以上活動しているからこその、プレイヤーから見た視点、俯瞰した視点両方が飛び出しています。
興味深いのは「VRChatとVTuberの界隈の違いや、親和性の違いについて」という話題。2018年のVRChatの様子、現在の日本人と海外の人のVRChatの使い方の違い、VTuberがVRChatをロケ地として使う手法など、ベテランならではの話が飛び出しています。
過去を懐かしみながら、これからどうしていくかの光を見ているので、見ていて心地の良い内容になっています。以前から見ていた人は首を振りながら楽しめると思いますし、最近VTuberを見始めた人も歴史を知ることができる、資料価値の高い内容です。

【女子高花畑🌸ゲスト:鷹宮佐伯】愉快な配信【椎名唯華/にじさんじ】

ジョー・力一、椎名唯華、卯月コウ、花畑チャイカ、の4人「女子高花畑」は大喜利練習をするコラボグループ。2019年から続いています。今回は鷹宮リオンと佐伯イッテツを招いた6人の3Dコラボで、大喜利大会を開きました。

フリップを使った基礎的な大喜利から、海辺でのモノボケ、にじフェス展示品大喜利と、3Dを活かしたユニークなコーナーてんこ盛り。それぞれの個性が大喜利の内容に反映されており、笑いのクオリティはかなり高いです。
加えてにじさんじのこのメンツだからこそできる内輪ネタも、主ににじフェス展示品大喜利では遺憾なく発揮されました。こちらはにじさんじを知っている人ほど深く鋭く刺さるものだらけ。ネタの意味がわからない人は検索が必要かもしれませんが、それも含めて楽しいものになっています。

3Dの女子高花畑は以前にも実施されています。モノボケは3Dでより個性が出ており、かなり楽しめます。一方フリップ大喜利は2Dでも可能かもしれません。しかし3Dでやることにより動きの面白さが加味されて、ぐっと楽しさに味が出ているのがわかります。
3Dコラボならではの、ライバー同士の距離感、エンタメをするときの姿勢、考えるポーズの個性など魅力がたっぷり見られる内容になっています。

【Original】- Guillotine la poupee – / GiyoDoll

Guillotine la poupeeギヨティーヌラプーペ(ギヨドール)は”Gothic × Twins” Vsingerとして活動している、マリー=コルシックとルイ=コルシックの二人組ユニット。新作オリジナル曲はストーリー性がたっぷり濃厚な、ゴシックで耽美的な作品です。

この曲とあわせて、ぜひ概要欄のストーリーを読んでみて下さい。ふたりの過去にあった、絶望と希望の物語が綴られています。これを読めばなぜふたりが歌を歌うのかがわかり、曲の歌詞と歌声が持つ意味がぐっと深まって理解できるようになります。
歌詞の中で「2 人なら歌えるきっと いつまでも響く願いを」「2 人ならどこまでも行ける 永遠の未来をさざめく魔法で」と強調しているように、この楽曲は2人で歌うための歌として作られています。高音・低音二部にわかれてのハーモニーは非常に美しく、音の厚みも広がりも抜群。物語と照らし合わせながら聞くと、2人がなぜこの歌を歌っているのかがわかるので、さらに歌詞の重みが増します。
間奏の鬼気迫るセリフの数々は迫力があり圧倒されます。追い詰められた2人だからこそ生まれた叫びと、救いの魔法のような歌。ギヨドールの過去を知ることができる、そして歌唱力の高さを知ることができる、マイルストーン的作品になりました。2人を知っている人はもちろん、知らない人もぜひここからチェックして追ってみて下さい。

ギヨドールのオリジナル作品はいずれも残酷かつ希望を見ているような物語性が強めなので、歌詞をぜひ追ってみてほしいものぞろいです。またカバー曲の選曲と歌い方からも、ふたりの生き様を彩るようなこだわりを感じることができます。

HIMEHINA『V』MV #ヴィー

「バーチャル」「VTuber」という存在に対して、歌で問題提起を度々しているHIMEHINA。今回はかなりダイレクトです。概要欄の「Iは引き割かれVとなった」「互いを嫌い互いを求め いつかまたIへと戻る」という文言は、こちらの持つ「VTuber」のイメージを刺激してくるものがあります。

VTuberが大量に並んで踊るクライマックスは圧巻。よく見ると全員動きがバラバラで、ちゃんと各々ダンスしているのがわかります。

「バーチャルだヒューマンだ四の五の言うが 存在はOne&Oneだ 吠えても惚れても死の後はバラバラな」などの韻を踏んだ言葉で、バーチャルの本質をまっすぐに貫いてくる、思想性の強いリリックは必聴。中でも「I’m a Vだ Not a Avatar.」は、定義が消えつつある現在のVTuberの変化に対して、自身のアンサーを突きつけているかのようです。

HIMEHINAの2人のボーカルはポップで軽快なため、鋭い歌詞も楽しく聴くことができるのは大きなポイント。「にゃんてな」「ダメネ」などのHIMEHINAらしい発言が混じっていることで、ポップに楽しめるエンターテインメント作品としてパッケージングされています。その上でなおバーチャルが好きな人ほど、強く共鳴するだけの芯の強さを感じられるはずです。

全編にわたるダンスのみを切り出した動画もアップされています。キャッチーかつ真似しやすい、映えるダンスとしてきれいにまとめられています。

どこの蓮の骨か! /日あさ寝

日あさ寝のオリジナル新曲MVはかなりアヴァンギャルドで驚かされます。ウィスパーボイスが魅力的な日あさ寝ボーカルでも、音の使い方をひねるとここまで迫力が出るのかと驚かされる、音の洪水的作品です。

序盤はケルト系の空気感があり、イラストも相まって優しい作品になるのかと思いきや、35秒すぎくらいから読めない・聞き取れない言葉が登場、混沌とした音が溢れ始めます。日あさ寝の優しい声にリバーブがかかって何重にも重なっていくことで、まるで暴風を浴びているかのような感覚に陥ります。そこからがらっと変わって、日あさ寝のあたたかい歌声が春の陽気のように漂い始めます。かと思ったらラストは暗い部屋の中で日あさ寝は一人きりで立ち尽くしています。「女神が私を照らしていました。私以外にも照らしていました。」という歌詞をどう捉えるかは聞く人次第だと思いますが、急に不穏になった感は否めません。
作詞作曲の虻瀬犬と日あさ寝がタッグを生んだことで生まれた、見る人の感性をガッチリつかむ楽曲です。

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