日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
突撃!らでんちゃんとアーティゾン美術館!【角巻わためのHave a nice day】#はばない
角巻わためが様々なホロライブメンバーとコラボをする人気シリーズ「角巻わためのHave a nice day」。ときには一緒に外に飛び出したりする、かなり大掛かりな内容もあるのですが、今回は美術の知識に長けている儒烏風亭らでんと一緒にアーティゾン美術館を訪れています。
今回の動画では、かなり多くの美術作品を実際に撮影して見せてくれています。もちろん人がいない時間での撮影ではありますが、アーティゾン美術館が撮影協力として入っているからこそできるものです。
印象派作品や抽象画などの絵画の潮流の解説や、作者の紹介などを儒烏風亭らでんが次々としてくれるので、非常に勉強になります。加えて美術館の椅子やピクトグラム、はめこまれているガラス、建物の構造などについても語っているのは大きなポイント。美術館を見る面白さは作品だけではない、というのを感じさせてくれる発見があります。角巻わためと一緒に、儒烏風亭らでんによる美術館解説を聞いているかのような、観光ガイド風の映像として楽しめます。このふたりでの美術館巡りをシリーズ化してほしくなるほどの高クオリティな内容です。
角巻わためはこのシリーズで特に聞き上手っぷりを発揮しています。相手の魅力を100%引き出しながら、つっこみや合いの手で動画を面白いものにするエンターテイナー精神があるのがよくわかるはず。今回は特に知識的な部分が大きいので、聞き役としてのポジショニングにまわっていますが、他の回でも相手を立てつつ自分も面白い立ち回りをしつつ、ゲストが満足できて、視聴者も楽しめる安心して見られる動画づくりをしているのが感じられるはずです。
日本史に詳しいVTuberのきら子と儒烏風亭らでんが関西の博物館・美術館等を巡り、酒ミュージアムに行ったときのことを語る「#きらでん放浪記」も配信されました。これももちろん、酒ミュージアムの協力あってこそ。知で交友を深めているふたりの楽しそうな会話を見ているだけで、知的好奇心がくすぐられて行ってみたくなるのは大きなポイント。
「#はばない」「#きらでん放浪記」ともに、興味のある方は聖地巡礼っぽいノリで、それぞれが行った先を追いかけて、実際に訪れて同じルートをたどってみるのも面白そうです。
アメリカ最古のMLB球場!フェンウェイパークの魅力!!【VRChat】
VRChatには、世界中の実際の場所を再現したワールドが数多く存在します。それらを巡りながらガイドをして、世界旅行をバーチャルに体験しようというのがVRC世界旅行。この動画ではそのスタッフのひとりルビィが、アメリカフェンウェイ・パークを再現したワールドを訪れて、歴史や豆知識を解説しています。
VRChatは、かなり忠実に再現された(あるいはフォトグラメトリでほぼ現実に近い形で再現された)ワールドに行くことで、現実ではなかなかいけない世界各地をめぐることが可能です。
もちろん本物にはかないませんが、たくさんの人数で手軽に体験できる、というのは非常に大きい意義があります。さらにその場所に関する知識を得ることで解像度がぐっと上がり、興味を持てたら「いずれリアルな場所に旅立ってみたい!」と思えるような、きっかけにもなります。
今回ルビィが説明しているのは歴史あるフェンウェイ・パークの、パッと見ただけではわからない知識の部分。人種差別問題なども話題に混じっており、野球を全く知らない人でもこれを見たら、何かしら歴史的・社会的意義に興味を惹かれる内容になっています。
実際のVRC世界旅行のイベントではこのようなガイドを生で行っているので、興味がある方は参加してみてください。ただ人気イベントなので抽選落ちすることもあります。そういうときに、この動画のようなプチ世界旅行的な動画があったら、実際その場に行ったような気持ちで楽しめるかもしれません。
輝夜月の運営社長と引退の真相から裏話まで話したら驚きすぎた…【田中良典さん】
メタな話がおおめですが、2018年・19年のVTuber界を見てきた人は見て損のない動画です。しるふ。が行ったのはVTuber輝夜月を生み出した田中良典へのインタビュー。なぜ輝夜月が生まれてバズったのかから、なぜうまくいかなかったのかまで、赤裸々すぎるくらい何もかも話しています。
あくまでも「しくじり先生」的に失敗を語るというスタンスで田中良典が話しているので、ゴシップや暴露話ではなく、後世に伝える記録としての意味合いが強い、貴重なトークです。エポックメイキングだった輝夜月の誕生から終了までの話を、思想や理念の部分から、空振ってしまった部分まで聞くと、なかなか強烈なものがあります。
田中良典が、バーチャルに人を連れていきたい、その鍵に輝夜月がなるはずだ、という強い思いがあったという部分はひとつ重要な部分かもしれません。VTuberで儲けようとかではなく、バーチャルについての明確な意識があるからこそ、5000万の借金と輝夜月の終了というしくじりはあったかもしれませんが、今もなお別の形で活動し続けているのがわかります。
田中良典はVTuber登龍門の審査員のひとりで、VTuberを今やることについてはかなり鋭い目の持ち主。そのチャンネルでは自分が輝夜月で試行錯誤してきたからこその発言をたくさん聞くことができます。
そしてしるふ。はそのVTuber登龍門で審査員の満場一致をとってデビューしたVTuber。すでに様々なインタビューをしているのですが、有名なVTuberだけでなく、おでんつんつん男やプロの別れさせ屋など、興味をそそる人々に突撃インタビューをしています。
アイシー / 卯月コウ (Official Music )
卯月コウの「アイシー」は2019年6月22日に公開された曲です。そして今年5月に、Xでトレンド入りを果たしました。なぜなら、公開してすぐに非公開にされ、5年を経た今になってついに再公開されたからです。最近卯月コウのファンになった人は初公開のとき見ることもできなかったわけで、半ば伝説と化していたこともあり、誰もが待ち望んでいたMV再公開でした。
先日の「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow 仙台公演」で披露され、多くのファンを驚かせていたところで、まさかの再公開でした。デビュー前の感情を「脱法ロック」で歌っていた卯月コウ。その続きとして、デビューしたときの感情を歌ったというこの作品を改めて、数年たった今歌うエモは計り知れないものがあります。作詞には、卯月コウ本人も関わっています。
作曲はぼっちぼろまる。こちらのセルフカバーバージョンは以前から公開されています。今回の卯月コウ版「アイシー」再公開で、コメント欄は大いに盛り上がっています。
🌈にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow 仙台公演🌈
卯月コウさん歌唱の「アイシー」にて、背景映像を制作させていただきました!
ディレクションはTOHRU MiTSUHASHi(@tohru_m)さんです!#SitR仙台 #にじさんじWORLDTOUR2025 https://t.co/ykTPKi3WEw pic.twitter.com/8mFkaxxeAb
— みさわさくら。 (@nua_ms) May 10, 2025
卯月コウの「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow 仙台公演」での舞台では、月をベースにした背景演出が使われていたようです。これは「届かないとわかって あの月に伸ばした手 優しい物語に触れた」「月には兎がちゃんといた」という歌詞パートを表象したものでしょうか。このあたりは、卯月コウがデビューしたときのことを知っているファンなら、また普段雑談でよく話している内容を知っている人なら、彼の心境を想像しやすいと思います。
【歌ってみた】電車かもしれない / たま【男鹿なもめ/Namome Oga】
男鹿なもめがアップしたカバー曲はたまの「電車かもしれない」。かなりインパクトの強い不安感が煽られる原曲を、自身の美しい高音ボーカルで歌うことで、原作リスペクトをしつつ全く新しい作品を作り上げています。
解釈に自由度が高い原曲を、男鹿なもめは透明度の高い、柔らかい歌声で歌い上げました。全体的に哀しみを感じるテイストになっており、何かが失われるような、夕方の喪失感すら感じさせます。
MVは夕暮れの少女が持つ不可思議な空気感を表現しつつ、後半少しだけホラーテイストの演出も……?
曲のクセがものすごく強いので、原曲どおりに歌うか、全く別のスタイルで歌うかが問われるものすごく難しい作品ですが、男鹿なもめは後者を選択しつつ、その歌い方が作る世界観をきちんとMVで構築し、全く新しい「電車かもしれない」解釈を誕生させました。
(ホラー注意)
男鹿なもめは普段は秋田の紹介やチェス配信を行っていますが、たまにホラー動画制作やホラー作品視聴を行っています。頻繁ではないのですが、逆にホラー系作品を作るときの気合の入り方は半端ではないです。「 【#降りられない百物語】呼び声【ホラーアニメ】」のアニメの作り込みの凄さは必見です。
過去のおすすめ記事はこちらから:
必見!今週のおすすめVTuber





