日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber（バーチャルユーチューバー）や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます！
控室でド暇になってしまった話をする柿生冬【#VTuber切り抜き】
本当にいるわけではない架空のVTuberの切り抜き動画をアップすることでストーリーを作っていく、新しい手法の表現動画シリーズ(実在しない)切り抜きチャンネルの新作は、かなりガチ目のホラーでした。でもしっかりと、VTuberネタです。
今回の主役は柿生冬という実在しないVTuber。声優は九条林檎。普段と全く違うしゃべり方で、けだるげでマイペースなVTuberを演じています。
話しているのは、新しいスタジオでの３D収録の話。かなりメタな話なのですが話が淡々としているので、柿生冬のアクターの話なのか、柿生冬本人の話なのか、聞いていると混乱してきます。
徐々にスタジオの様子がおかしいことに気づいていく柿生冬。いざ３Dアバターを使う段階になって、起きていることに気づいてしまいます…。
ホラー展開になっても柿生冬は淡々と話すので、それがより一層怖さを増しています。ホラーとして作られてはいるものの、確かに３Dアバターとアクター、魂と呼ばれる存在の関係ってこういうことなのかも？と考えさせられるものがある内容でもあります。どこまでがバーチャルで、どこまでがリアルなのか、実際に見て確かめてください。
「転生」問題を扱った動画も先日アップされていました。VTuberの間でいう転生とは、名前もアバターも変えて、全く新しいキャラクターとして活動を再開すること。そして転生した場合は大抵は以前の活動(通称・前世)の話はしないものです。基本的に転生の話はタブー視されているものですが、この主人公トウノ(CV：花笠イリヤ)はあけっぴろげに過去にどんなVTuberだったかという転生話をします。おいおい大丈夫か、とVTuberファンほど感じると思うのですが、よく話を聞いているとどうやら話の意味が変わってくることに気付かされます…。百万回転生したという彼の「百万回生きた猫」を彷彿とさせる内容は、ぜひ通して最後まで見てみてほしいです。
VTuberを題材に人間を描く「(実在しない)切り抜きチャンネル」シリーズは、この手法でしか描けない人間ドラマを多く扱っているので、どの動画から見てもその新しい表現手法と物語を楽しめるはずです。
【＃ホロライブ正解は一年後】１年後に答えが分かります！！！【ホロライブ/兎田ぺこら/不知火フレア/白銀ノエル/宝鐘マリン/尾丸ポルカ】
兎田ぺこらが司会兼解答者になり、不知火フレア、白銀ノエル、宝鐘マリン、尾丸ポルカが参加して行ったのは、答えがまだないクイズ番組。某テレビ番組同様に、１年後に答えがわかる予想配信です。ガチ解答あり、希望的感想あり、大喜利ありのユニークな内容になっています。
いかんせん日進月歩のVTuber業界、１月後のことすらわかりません。１年後となると、しかもホロライブとなると、もうどうなっているのか想像がつかないというもの。たとえば(今回話題には出ていませんが)昨年明石家さんまとコラボするなんて、誰も思っていなかったはず。だからこそ何を書いても「絶対ない」とは言えないすごみがあります。「ホロライブの新人、次はどんな子？」「ホロライブがあの企業とコラボ！どこと？」「ぺこらの２０２５年の有馬記念の結果は？」などの質問に対して、のびのび好き勝手に書いていてとても楽しめます。もし今笑っていたとしても、それは本当に実現するかもしれません…。
このクイズは、ファンの心を救ってくれる内容でもありました。１年後答え合わせをするというからには、少なくとも１年は「やめる」ということはないという保険のような配信でもあるからです。
特に兎田ぺこらは「兎田ぺこらが突然の休止！その理由は？」と自らえを題材にしたネタにしており、笑いでセンシティブな部分を昇華してくれました。ギャグもあればリアルな話題も含めて、可能性を提示した上でこれからも続けていくという決意を見せてくれたのは、ファンとしてはとても安心感のある部分です。
今回は３期生が４人集まっているのですが、ここに尾丸ポルカが参加しているのが絶妙です。司会としてもひな壇としてもバランスの取り方が絶妙にうまい彼女、今回も３期生のワイワイを支えながら、大事なところにぴしっと杭を打ってまとめていくようなバランサーとして機能しています。
尾丸ポルカは誕生日ライブ配信で、アニメ「アイカツ！」のキャラクターと一緒に歌って踊るというコラボを実施しています。アニメキャラクターと同じ次元に立って、同じ存在として交流できるのはVTuberならでは。VTuberがアニメキャラクターともリアル人間とも、どんどんやり取りができる素敵な位置の存在になれる、という夢を持てるライブになっています。
同時に公開されたcosMo＠暴走PによるハードコアなアニメーションMVも必見です。尾丸ポルカのクレイジーなサーカスのノリがうまく表現された、インパクト抜群の作品です。
⏰VTuber200人に聞いた！配信＆歌ってみた人気機材TOP5【#VTuber音周り国勢調査 / 未確認動物うまぴ】
未確認動物うまぴが行った配信は、VTuberはもちろんそうではない人も興味がわくであろう内容のはずです。VTuber２００人に配信や歌ってみたで使う人気機材を聞いて、その調査内容を報告するというものです。
「ボーカル収録に使用しているヘッドホン」「ボーカル収録に使用しているマイク」のようなリスナーが買うときにも参考になりそうなものから、「歌枠配信での入力方法／音ズレ対策」「部屋鳴り・外音対策」のような本格的ボーカリストの使用する機材まで、幅広く、そしてディープに解答を集めています。
２００人ものVTuberに聞いているだけあって、結果はかなり信用度が高そうです。特に機材に詳しい人なら、納得できるデータが多いのではないかと思われます。
機器に関しては使いやすさ、買いやすさなどで上げている人が多い場合もありますが、中には数十万の機材を使用している人もおり、そのこだわりに驚かされます。このあたりは未確認動物うまぴが解説しているので、じっくり聞いてみてください。
部屋鳴り・外鳴りの対策などはあんまり一般的には必要ないかもしれませんが、解答データを見ておくとどのような努力がなされているかがわかり、歌枠をしたり歌ってみた動画をあげているVTuberの苦労の解像度がぐっと上がるはずです。
専門的な部分は一見ではピンとこない部分が多いかもしれません。しかし未確認動物うまぴがひとつひとつが説明をしているため、見終わった後にはひととおりわかるくらい役に立つ配信です。
結果がかなりわかりやすいデータとして出ており、それだけ使われている、イコール信頼性が高い、ということでもあるので、特にこれからVTuberやストリーマーなどを始めてみたい人は参考として必見の内容です。
【ANIME MUSIC VIDEO】メメメのメ / 天籠りのん【OFFICIAL】
天籠りのんの新曲「メメメのメ」は、かわいくてポップで、しかもかっこいいキャラクターソング的作品です。特に目を引くのがアニメーションMV。サビで入るダンスの動きは練習すれば踊れるさじ加減のとても映える振り付けになっていて、多くの人に踊ってほしい！と感じるものです…なんて思っていたらちゃんと振り付けshorts動画もアップしてくれています。ダンスモーション素材も配布されています。
楽しく元気な楽曲構成になっており、天籠りのんとしてのパーソナルな部分をノリノリなリズムで押し出して歌っているので、ものすごく聴きやすいです。今後ライブなどがある際には、盛り上がる場所もわかりやすいため、名刺的キラーチューンになること間違いなしでしょう。
また力を入れて活動している麻雀などのネタも盛り込まれているので、ファンならニヤリとできるポイントも多いです。
彼女が配信活動を楽しんでいるのが、この歌の楽しさからビンビン伝わってきます。この曲が楽しいと感じられたら、おそらく配信も楽しめるはずです。
パル – 愁子 (Official Video)
デジタルとフィジカルの両方で活動するハイブリッドシンガー愁子のオリジナル新曲「パル」がアップされました。その肩書のとおり、リアル映像とデジタルイラスト両方がMVに織り込まれています。歌詞は愁子本人も一部書いています。
下北系サウンドを彷彿とさせるような、愁子の鳴らすレスポールのギターサウンドがとても印象的です。入りのかき鳴らす力強さも、カッティングの小気味の良さも、サビの力強いストロークも、どこをとっても心地いい演奏になっています。
声質がとても爽やかで丸みがある愁子。その響きのよさを武器にしながら、がっちりロックに振り切ったサウンドにあわせることで、いい化学反応が起きている楽曲です。等身大女子ロックとしてかなり聴き応えのある作品に仕上がっています。
オリジナル曲制作プロジェクトの様子を、最初の打ち合わせ段階から撮影したものもアップされています。こちらはフィジカルな愁子です。緊張も、楽しさも伝わってくるので、こちらもあわせて御覧ください。実際のオリジナル曲制作がどのように行われているのかがよくわかります。
あくまでも練習と上達の様子についてのみの動画なので、歌詞の内容は個々で受け止めてみてください。
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