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VTuber 2025.05.05

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~5月2日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

アニメ「誰がミッド?(日本語吹き替え版)」 第1話

2018年3月から活動している、カルト的な人気を誇るまりの歯が久しぶりに帰ってきた! 今まではバーチャルYouTuber短編動画と外ロケVlog動画が多かったのですが、今回は「アニメ」としての構成になっています。

とはいえ「まりさんの歯」が出会う出来事の数々の不思議さや、ちょっと軽快で楽しい雰囲気、エンディングの外国語など、「まりの歯」ワールドの濃すぎる個性は全開です。特に会話で用いられる言葉選びにはかなり独特のセンスがあり、一度ハマるとやめられない味があります。それをしゃべる「まりさんの歯」の声はとてもキュートで耳に残ります。
初めて知る人は、この2本から入ってみるのをおすすめします。もし「このセンスもしかして自分にあうかも」とアンテナに触れたら、是非とも過去作品どこからでもいいので、観てみてください。いずれも間違いなく、感性を揺さぶってくれることを保証します。

【海外で流行ってる】あり得ないバズり唐揚げ!油に先に小麦粉をいれる唐揚げの作り方がイミフすぎる!【揚げ物】【VTuber 料理/紫桃あのん】

様々な料理に挑戦して、観ている人の胃袋を刺激してくるVTuber紫桃あのん。今回は検証動画として、海外で流行っている変わった唐揚げの作り方を実践しています。料理がバズるのではなく、調理法がバズるというのは珍しいのもあって、かなりしっかり動画内で調理しています。

「これで大丈夫なのか?」とかなり不安になるような調理法なので、実際にやってみてくれるのはとても貴重です。そしてもちろん、味がどうなのかもしっかりレビュー。味の解説はさすが慣れているだけあって、料理を説明する語彙に富んでおり説得力があります。
きちんと比較用に普通の唐揚げも調理。かなり別物なので、実験結果を観ているような面白さがあります。作り方の過程、注意点、味の評価の他にも、料理から連想したエピソードトークなども挟んでおり、最後まで見ていて飽きさせません。

紫桃あのんの動画の優れているところのひとつとして、完成した食べ物の映像がとても美味しそうということをあげておきたいです。料理の動画はただアップにすればいいというわけではなく、柔らかさやカリカリ感、あたたかさ、ジューシーさなどを、いかに色合いや光の当たり方を調節して切り取るかの技術が問われます。かといって過剰だと演出感が出すぎてしまうので、リアルかつ「美味しい」感覚を映すのは至難の業です。
今回の新型唐揚げも含め、紫桃あのんの料理動画で「できたー」と言った後に映される完成品は、いずれもその料理がもつ個性が形になっていて、とても美味しそうです。特に肉料理、揚げ物料理が好きな人がいたら是非観て欲しい、そして他の人に見せて飯テロしてほしいVTuberです。

すくすくピーナッツくん!

たまに実施され、多くのファンの心にどでかい傷跡を残していく教育番組「すくすくピーナッツくん。コバルト田中、チャンチョなどおなじみのメンツはもちろん登場しています。新コーナー「ChatPNK」では、シンプルだけれども斬新すぎる方法でコメントを巻き込む演出をいれ、視聴者が参加できるように楽しませてくれています。

デニムくんの心にダメージを与える言葉を、コメント欄で一斉に書き込む「デニムくんの心のダメージジーンズ」、アーカイブ視聴者に向けてコメントを送る「未来を生きる君へ」など、今までも人気だった視聴者参加型コーナーは健在。とても久しぶりなのですが、昔からのピーナッツくんファンだったら、昨日も観ていたかのような錯覚に陥るくらい、自然に楽しめる構成になっています。
逆に初めて見る人だと、ぽんぽこちゃんねるに出ているときの最近のピーナッツくんのしゃべり方と少し違うので、驚くかもしれません。アニメ版や生配信、「すくすくピーナッツくん」では、ピーナッツくんはあまり感情を声に出していないのが特徴。それがシュールワールドの面白さを盛り上げていました。今回の配信を観て面白さを感じた方は是非、過去のアニメ作品も観てみてください。
ミュージシャンとしてもVTuberとしてもどんどん目立つ存在になっているピーナッツくんですが、こういうかつてのシュールギャグ路線を淡々とやるスタイルもたまに見せてくれるのは、ファンにとってたまらないとても大きな魅力です。

【生配信検証】最新AIなら0歩どころか視点移動なしでもジオゲッサー余裕説【ChatGPT / GeoGuessr】【悪用厳禁】

ここしばらくで、風景写真一枚でもどこの場所か解析できるくらいにAIが進化している、と話題になっています。ではそれがどのくらいのものなのか?三珠さくまるが、一般的に使うことが出来るChatGPTと使って、写真から土地を当てるゲーム「GeoGuessr」をどこまで解答できるか、検証実験を行いました。

たまにずれることはあるものの、かなり高精度です。これわからないだろ、というのも的確に考察・分析しています。
そもそも人間が「GeoGuessr」をやるときは、移動したり、見回したりして、看板や植物や建物や車等を確認して場所を特定するもの。しかし今回は回転も移動もなしというしばりでほぼ当ててきます。加えて選んだ理由もきちんと話してくれるので、説得力もあります。
AItuberのちーちゃんがChatGPTの解析を読み上げ会話する、というスタイルにしているのがとてもバーチャル。ChatGPTのすごさを観つつ、ふたりの会話を観ているかのような面白さも味わえます。
当然ですが「GeoGuessr」で記録を残すためのプレイでこれを行うのはNG。配信の中でも「悪用はしないで」と何度も言っています。すごさの検証として楽しみましょう。

【#大空スバルちゅきちゅき選手権】ホロメンで一番スバルをちゅきなのは誰か!?【ホロライブ/宝鐘マリン】

ホロライブメンバーからとても愛されている大空スバル。誰が一番彼女を「ちゅき」なのか、お題に答えることで審査されていく「#大空スバルちゅきちゅき選手権」が行われました。司会と審査は、宝鐘マリンさくらみこ。大空スバル大好き芸人として白銀ノエル角巻わためハコス・ベールズ水宮枢が参加しています。

4人とも、ほとばしりすぎておかしなことになっている愛情が炸裂。特に以前から大空スバルが大好きだと公言しまくっている白銀ノエルのアクセルの踏み方は、想像を遥かに超えるものがあり一同ドン引きするシーンも観られてかなり楽しいです。ちょっとトリッキーな角巻わための解答が、司会者の宝鐘マリンの心に刺さった瞬間などもありました。4者4様、大喜利を越えた愛の爆発を聞くことができます。

実際の配信を観ていると、あたかもさくらみこが独断で点数を付けているように見えるのですが、実は裏でこっそり大空スバルが視聴していて、点数を付けてさくらみこが伝えている、という方式にしているのが見事。解答中に眼の前に大空スバルが審査員としていたらブレーキがかかったかもしれませんが、サプライズにすることでブレーキを取っ払い、好き勝手のびのびと言える環境を整えています。
また大空スバル側もこの企画を心底楽しんでおり、こんなにも自分のことを考えてくれている、という喜びがあったのも彼女の裏配信を観ていると伝わってきます。みんなで笑いながらみんなが幸せになれる、とてもよく計算された企画でした。

大空スバルのチャンネルではオリジナル曲「スターライト」のMVが公開されています。日常の中での大空スバル、アイドルとしての大空スバル、そして2期生の大空スバルとパートわけされており、どのパートでも生き生きとしている姿は、彼女がキラキラした存在であるのを改めて教えてくれるかのようです。大空スバルの歌声はポジティブなパワーで溢れていて、聞くだけで元気が伝わってくるのが魅力です。
2期生が集合した、という意味でものすごく大きな意味のあるMVでもあります。2期生は仲がいいのに全員揃わない、ということから「ホロゾディア(「封印されしエグゾディア」のもじり)」と大空スバルが呼んでいたことがあるほどです。湊あくあと紫咲シオンが卒業してしまったことでもう絶対そろわなくなってしまったと思っていたところで、このMVでまさかの全員集合。2期生を模したアヒルもキュートです。歌詞の中にも、2期生5人の名前をモチーフにしたパートがあるので探してみてください。

【original anime MV】A Horny Money World ~伝説の夜~【hololive/宝鐘マリン】

宝鐘マリンのオリジナルMVは、はちゃめちゃに力の入ったアニメーションムービーが多いのですが、今回も力の入り方がすさまじいのは最初の数秒見ればわかるはず。宝鐘マリンキャラクターソングとしての意味合いをよく捉えながら、隅から隅までエンタメ性を詰め込んだ映像になっています。そして肝心なボーカルは、一般的にイメージする「ポップス」「アニソン(キャラソン)」を飛び越えた、かなり自由度の高い仕上がりになっています。

宝鐘マリンのオリジナル音楽作品は「物語性」「キャラクターソング」「ポップさ」を使い分けている事が多く、今作は「キャラクターソング」全振り。ちょっとセクシーで笑わせてくれるアッパーお姉さん、という彼女の性格を、お金を儲けるためのオークションに引っ掛けて曲にしています。オークションパートは、ライブでのコール&レスポンスができるような構造に特化されているのがユニークな点で、曲の構造としてはかなり変速的です。サビ以外の部分はラップなのですが、そこに宝鐘マリンのしゃべりのテンションが盛り込まれており、「美少女無罪♡パイレーツ」などと同じように高い自由度を駆使して彼女のキャラクター性をうまく表現しています。
宝鐘マリンはこのアニメMVは中の「宝鐘マリン」として一切ブレることなく、面白アッパーお姉さんとして歌で表現。宝鐘マリンが作る宝鐘マリン像が非常に魅力的なものになっています。
MVではおなじみダンスシーンもかなりぬるぬるよく動くものになっており、イベントなどでの披露に期待が寄せられます。宝鐘マリンの面白キャラクター感、ドライブ感抜群のスピードと適切なメリハリ、クールな配色とデザイン、ひとさじのセクシー感を上手いバランスで配合。
結果として日本のアニメーションらしい味がうまくブレンドされ、国内ではもちろん海外にも受けが良さそうな、長く愛されるであろう作品に仕上がっています。
宝鐘マリンのオリジナルMVは、ストーリー物、キャラソン系、いずれも攻めたものが多く、何度見ても飽きのこないクオリティを誇るものばかりです。

【MV】人ってただの筒じゃないですか / 月ノ美兎

ダンスシーンで今まで着てきた衣装が次々と変わるのがとても楽しい月ノ美兎のオリジナル新曲は、斜に構えたタイトルが彼女のスタイルにぴったりな、面白サブカル女子高生像が詰まった表象的ポップス作品。曲は朝日(ネクライトーキー。元「石風呂」P)。

月ノ美兎の歌声は、若い独特の感性を持っている学生と、様々なものを経験を摘んだ大人のはざまにあるかのような強い個性があります。今までの作品も「月ノ美兎」というキャラクター性を活かしたものが多数ありましたが、特に今回の作品は「月ノ美兎」成分が強め。歌詞自体は誰しもが若い時に抱える普遍的なものでもあるのですが、それを彼女が歌うと完全に「月ノ美兎」のキャラクターソングになります。曲のポップなところを確実に捉えて、歌の真意を「月ノ美兎」としてしっかり表現しているように感じられます。
アニメーションへのこだわりが尋常ではない作品で、ダンスパートの動きの表現はもちろん、それ以外のパートもかなり細かくバーチャル女子高生の感覚を、動きでうまく見せています。ダンスしている彼女の周りを回転しながら撮影するアニメーションにはびっくり。本人による踊ってみた動画もアップされています。

桃星愛花によるこの曲の踊ってみた動画は、こだわりとリスペクトが非常に強く出ています。完コピしたダンスのかわいらしさとうまさはもちろんすごいのですが、踊りの最中に切り替わる衣装アニメーションを自分の衣装で再現しており、技術的にも見ごたえのあるものになっています。

【オリジナル曲】 「 錯覚 」【 #みたにみく 】🏫🌆

作詞作曲編曲MIXをひとりでこなすVSingerみたにみくが、怒涛の勢いでオリジナル曲の、クオリティの高いMVをアップし続けています。
「錯覚」はかき鳴らされるギターの響きがとても印象的な作品。少しハスキーで、悲しみや迷いが含まれたようなエモーショナルな歌声は、みたにみくの魅力のひとつ。この「錯覚」ではみたにみくの歌声のいいところが最大限生かされており、ギターの疾走感にあわせてみずみずしさと切なさがぴったりマッチしています。聞けば聞くほど、じわじわと歌詞の持つ小さなとげと隠れた温かさが、胸に刺さってくる作品です。

「あの日の幼い僕へ」は印象的なフレーズが多く、リリックが目に止まるパートがかなり多いです。「知恵の実を食べて追放されてしまった2人は その末に前よりも素敵な楽園を見つけて幸せに暮らしましたとさ」という比喩的なストーリーを混ぜつつ、幼い自分に向けて今の自分がどう生きているかを語るような内容です。半自伝的な歌詞を、内向きなスタイルで終わらせるのではなく、みたにみくの歌声でポジティブに歌い上げたことで、聞く人に勇気を与えるような曲になっています。

「ばいばい」は青春味いっぱいの失恋ソング。物語形式のMVが、学生時代の苦い経験を追体験させてくれます。「ばいばい」という歌詞はいっぱい出てきますが、歌声に力があるのと、最後の一言のおかげで、ものすごくポジティブな、未来に向かうための経験値としての歌に変化しているのが見事。失恋したときの他にも、失敗したとき、人間関係につかれたときなどのネガティブ感情があるときに、気持ちを切り替えるエネルギーとして聞きたい作品です。

【歌ってみた】革命デュアリズム / 水樹奈々×T.M.Revolution 【萌実×Re萌実 】

萌実2017年から活動してVTuber生活8周年を迎えたVTuber最古参のひとり。現在はあおぎり高校に所属しています。
今まではいじられキャラになることが多く、ほわんとした鼻にかかるような声が特徴的でしたが、最近になってそれとは異なる、低めで柔らかい大人びた声質が魅力的な「第2声帯」でのトークを披露。ふたつを使い分けていくことを発表しています。
今までも第2声帯の歌はあったのですが、今回は第1声帯・第2声帯の一人二役でのデュエットで、高難易度曲「革命デュアリズム」を披露しました。

音の高低差があり、パワーが必要な楽曲を、1人で2人分のバリエーションを準備して歌っている、というのが驚き。普段のそれぞれの声自体は、違いはあれどもどちらも同じ人物なので似ている部分もあるのですが、いざ歌となると完全に別物、そして別キャラクターと言った様相。うまく使い分けて音域の幅広さ、音の豊かさを表現しています。
声の使い方をふたつに分けたのは、喉の負担の問題とのこと。ただこのあたりで、表現は自由でむしろ別バリエーションとして楽しめるのが、VTuberという活動手法の面白いところです。この曲を聞けばわかるように、今後は萌実のトークや歌を2倍楽しむことが出来ると考えると、ワクワクします。

ゾイトロープ|月白 累 cover

物語性の強い劇場型VTuberの月白累がアップした「ゾイトロープ」のカバーは、聞く人に強烈な印象を与えると思います。なにせ高音パートが尋常ではなく高い。元はボーカロイドの作品なのですが、人が歌える範疇を越えた高音を、彼女はきっちりと歌っています。ただ高い声を出すのではなく、作品が持つ意図を汲み取って自身のスタイルで表現しているのも見事。透き通った薄氷を観ているかのような、今にも壊れてしまいそうな儚さを持ったこのカバー、原曲を聞くとわかりますがかなり元の曲へのリスペクトが強く、自身の思いを的確なバランスで重ねていることにも驚かされます。元の曲と聴き比べながら、彼女の歌いたかったものを探ると、何を表現しているかの深みがわかるはずです。

2周年記念配信では、彼女の存在を観測する上での重要なポイントになるかもしれない要素がかなり詰め込まれています。これに関しては人によって受け止め方が異なると思うので、是非観て確かめてみてください。月白累というVTuberを知る上で、その魅力が、物語が、視聴者を巻き込む表現の力がよくわかる配信です。

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