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VTuber 2020.09.20

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(9月12日~9月19日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

葬儀屋さんの仕事ってどういうスケジュールなのか、ご存知ですか?(前編)

実際に葬儀屋経験のあるVtuberのIcotsuにしか語れないお葬式の現実。動画形式で体験した事実の様子を紹介しています。かなり長く活動しているIcotsuですが、葬儀屋のVtuberはおそらくオンリーワン。

今回は葬儀屋の様々な仕事の日常スケジュールを紹介。葬儀が無い時なにやってるの? お通夜のときは? お葬式となると感情がナイーブになって聞きづらい話も多いですが、お仕事だからこそ冷静に語れるものがあります。今後も大いに期待。

女子高生が釣りする漫画が最強な件【放課後ていぼう日誌】

いぬじまはイラストを描きながらマンガやアニメについての論説・解説を行っているVtuber。今回はTVアニメでも人気のマンガ「放課後ていぼう日誌」について、思い入れたっぷりに、かつマンガ技術への視点をしっかり入れて説明しています。

視点誘導や描き分け技術、画面構成など専門的なマンガ技術をイラストで説明。これを見てから「放課後ていぼう日誌」のコミックを読んだら見え方が明らかに変わりそう。多くの人がパッと見て惹かれるこの作品のマンガ的魅力を、どこがいいのか、どう計算されているのかを誰にでもわかるように、テンポのいい動画で見せてくれます。元の作品が好きな人もそうでない人も、ぜひ見てほしい動画です。
他にもチェンソーマン8巻感想宮崎駿のマンガの世界など、かなり多くの紹介・解説動画があがっています。

【解説動画】 脱ハンコ、なぜ企業はハンコをなくしたい?【解说视频】跟印章说再见【Video Commentary】Break away from seals

日経クロステックの黒須もあが取り扱うのは、コロナ以降リモートワークで注目度が上がり続けている「脱ハンコ」の話。ハンコを使わなくなることでどのようなメリットがあるのか、法律でハンコは制定されていない事実、などを説明しています。

とはいえ「じゃあ明日からハンコは電子化ね」といかないのはなぜなのかを、かなり詳細に解説。めちゃくちゃ面倒くさい事実があることを述べています。すでに電子化に成功している大成建設やサントリーなどを例にあげ、一斉に移行する手立てを紹介。結構大変ではあるのですが、一度乗り換えられれば大幅に楽になる。収入印紙税などアナログな紙ゆえの面倒臭さも解決。今が踏ん張りどころなのがとてもよくわかります。
「なぜすぐに電子化しないのか?」という理由を理解できつつ、各社の取り組みを応援したくなる内容。Vtuber好きや経済関係業務の人のみならず、これからいろいろな会社で働く大人みんなに見てほしい、とても親切な作りの動画です。

ミライアカリがガチでおすすめ!激ウマ!秋葉原グルメTOP5!

ミライアカリが料理をおすすめする、ガチで…どのくらいの内容なんだろう?と思いきやガチでした。本気で食べに通っているのがよくわかる。秋葉原でも有名なお店かつ入りやすいお店が取り上げられているので、行ったことのある方はついつい頷いてしまうかも。

彼女の解説は女性目線で徹底しています。ボリュームメシが多いのでミライアカリのお腹にはかなりきついようなのですが、それも踏まえて背伸びせず、女性だったらどのくらいが一般的か、その際トッピングなどはどうすればいいかなど詳細に解説。具体的な説明が多くイメージしやすいのは彼女の食レポの上手さ。カレーが大好きなのに「カレーの味ってよく分からないんだよね」という発言から「食べたくなる心理」を語るシーンは、逆にカレー好きなら納得するリアル感があります。かなり独特な感性と視点を持ったレポなので、ぜひともグルメ紹介シリーズは続けてほしいところ。

オタレココラボ企画!初!Vtuverさんとのコラボが実現!!紡音れいさんとのコラボです!


紡音れいotairecordがコラボ動画をアップしました。音楽界隈で活動してきたVtuberをあまり知らないotairecordと、オーディションでVtuber活動をはじめた紡音れいのトークはかなり独特。彼女は曲のmixなども手掛けるVtuberで、DJ活動も行っています。前半は自己紹介や文化ギャップの話、後編は具体的なDTMソフトの話やDJ機材など具体的な内容を話しています。
otairecord氏の「Vtuberさんの曲があるわけですか?」という発言が興味深い。多様な音楽ジャンルをVtuberが歌っているという認識が、まだまだ浸透していない。冗談抜きで彼が演歌を勧めているのも面白い展開。
Vtuberジャンルでの音楽が広がり続けている現在。バーチャルリアル問わず音楽活動する人々の本格的な話はもっともっと聞いてみたいところです。

【#帰れない百物語】100個怖い話するまで帰れない2020【月ノ美兎/にじさんじ】

月ノ美兎が今年もやってくれた。Vtuberやリスナーから集めた怖い話を語り続ける百物語。昨年は恐ろしい話のクオリティもさることながら、月ノ美兎本人の魂が入れ替わってしまうというVtuberの思想の根幹に関わる展開も起こり、話題になりました。
今年もよりすぐりの怖い話が集結。視聴者からの投稿はにじさんじライバーをゲストに呼んで朗読してもらうため、長時間配信ながらも最後まで見てしまう魅力に満ちた内容になっています。

今回も仕込みが多数。久しぶりに幼女月ノ美兎で登場したり、霊能力者である椎名唯華が話に絡んできたりしながら100物語が進んでいきます。そしてラスト、とある事実が発覚。それは100物語の前に月ノ美兎が公開したある動画に関わるものでした…。

月ノ美兎の演出力や企画力や柔軟な司会力、スタッフの徹底したフォロー、参加したライバーの朗読演技、集まったVtuberたちの映像クオリティの高さが結集してできた夏の終りの一大イベント。コメント欄の有志のタイムスタンプなども参考に御覧ください。おすすめは相羽ういは朗読の作品。



動画投稿作品はそれぞれ演出が凝っており、個々のチャンネルですでにアップされているものも多数あります。本間ひまわりの作品は違和感で不気味さを感じる不穏な内容なのですが、一見ではかなり複雑で何が起きているかわかりづらい。繰り返し見ていくことで時系列と事実が整理されて、本当の怖さがわかるというかなりミステリーな怪談です。

【#司会者Vtuber座談会】MC担当大集合!あるあるトーク炸裂!?

Vtuberの大型企画には、定番の司会者がいるもの。犬山たまきの企画は凄腕MCを集め、あるある話や裏話を語り合う内容でした。MCであるがゆえに普段言わない話が、ポロポロこぼれおちているかなり興味深い座談会です。
同じ司会者でも、犬山たまきや夢追翔は比較的しっかりと台本を作って進行する準備型。一方天開司因幡はねるは生感を大事にするアドリブ型。同じ司会でもかなり極端に、進行の考え方の根本が違うのがわかります。企画そのものを重視するか、話の脱線でも面白ければそっちに寄るか。
また自らが司会する企画にいると非常にありがたい、という参加者の話も個性が出ています。オチを付けてくれる人、自由に話を広げてくれる人、裏回しで司会にパスを送ってくれる人、企画に寄り添ってくれる人、バランサーになる人、などなど。
司会になる際に緊張でメンタルを崩しがちな犬山たまきの話が生々しい。逆に一切緊張しない、「失敗」とはなんなのかを定義しない因幡はねるのようなポジティブなスタイルも。こういうMCの仕事を担うVtuberあってこその、企画の数々。これを見てから改めて過去の企画を見直すのも面白いです。

また犬山たまきは電脳少女シロとのさしコラボも行っていました。犬山たまきも奔放なスタイルで話を進めていけるVtuberですが、電脳少女シロの自由すぎるスタイルにたじたじ。突拍子もない発言の数々は必見です。

🔴REC しているだけ【ホロライブ/尾丸ポルカ】

尾丸ポルカの配信を途中から見た人は、自分のPCが壊れたんじゃないかと心配したはず。これはそういう動画です。
とある物を収録している尾丸ポルカ。その収録部分はミュートしています。たまにミュート解除をして声を出し、何かを制作しているらしきことがわかる。それが何かはわからない。

配信の大部分がミュート。無音で顔を見る配信スタイルはかなりユニーク。彼女は表情が非常に豊かなので、ミュート中何をしているか見て考えるだけで楽しい。作業動画はVtuberの間でも増えていますが、見せ方としてとても斬新な内容でした。録った歌が発表された時に、この動画を見直してわかる部分があったらかなり熱い。

魔界ノりりむが 積分の問題を解けるまで おわれません 【にじさんじ】

グウェル・オス・ガールによる数学の授業配信。生徒は魔界ノりりむ。分数でひっかかる彼女が果たして問題をとけるのか?と心配された配信前でしたが、実際に配信されるとやっていることの高度さにびっくり。公式丸覚えではなくしっかり自力で計算を重ね、一歩ずつ確実に学力を手にしていきます。

魔界ノりりむが序盤でひっかかるのは、根本的な数字の概念の部分の話。なぜ方程式ではxを用いるのか、割り算はなぜ等分なのか、など疑問の切り口が「何をもってして数字や記号の表す意味なのか」の時点からスタートしているので、ひとつひとつの思考が丁寧で濃厚。だからこそ「x」や「=」の意味がわかった時のひらめきと気持ちよさが半端じゃない。グウェルが真剣にすべて受け止め、彼女のモチベーションをしっかり保たせつつ理解をする面白さを教えていきます。微分や積分まで踏み込んだところでも、ひとつひとつの数字の意味を踏みしめていく。ゆえに積分中、突然小学生レベルの分数の掛け算の復習に戻るワンシーンも。
「それって本当にyなの?」「スカスカな微分」という発言など、魔界ノりりむの発言がところどころ詩的なのも見どころ。それを解釈するグウェルの真摯さもたのもしい。分数の理解からはじめて積分まで8時間。「なぜ?」に真摯に向き合い、自分で理解しながら解いていく、数学本来の考える面白さを感じさせる内容でした。勉強を、休日とはいえ昼間に一万五千人近く同接で見ており、Twitterトレンドに「積分の問題」が入っていた、という話題性からもVtuberの教育ジャンルの可能性を感じます。

petit fleurs(森中花咲・御伽原江良)『プリンシパル』MV

にじさんじからアイドルユニットとしてメジャーデビューを果たしたpetit fleurs森中花咲御伽原江良。2人のアルバム収録曲「プリンシパル」の公式MVが公開されました。

白く少女らしい衣装に真っ青な空。とても爽やかな映像が、2人の透明感のある声と歌詞に相まって、どことなく儚さを感じさせる作品に仕上げられています。かなり人の心にあるセンチメンタル感覚をくすぐるインパクトのあるMVなのですが、御伽原江良本人によるエロゲOP発言でそうにしか見えなくなってしまう不思議。確かに名作ギャルゲーの切なさかわいさ名曲感に通じるものは感じられます。2人は正ヒロインである、ということなのかも。

ミソシタ『夢から覚めても夢を見てるし ヘッドセット脱いでもVirtual見てる』 –

ミソシタの新作はタイトルからして思想がはっきり出ている、力強いアンセム的作品。独りで生きて創造していくことの力強さを直球でぶつけてきます。

自身の活躍するジャンル「ポエムコア」に対して定義付けをしていないミソシタ。今回の歌詞で「何処で何をしてもPOEMCOREだぜ」と述べたのは、独り悶々と生きる人々に手を差し伸べる、熱いメッセージに見えます。
オリジナルのワールドの中、リアルとバーチャルのイメージを行き来するミソシタの姿がとても印象的。ヘッドセットを脱いでいても、Virtualな光景を見ることはできます。

【少女終末旅行OP/cover】動く、動く【飛鳥ひな/朝霞しお】

朝霞しおが9月30日でVtuber活動を卒業し、本格的に音楽の勉強をする旨を発表しました。そこで仲の良い飛鳥ひなとのコラボで発表されたのがこのMV。
ケッテンクラートで2人の女の子が終末世界をのんびり旅する作品「少女終末旅行」のオープニングとして使われていたこの曲には、ある意味暗闇の中を切り拓いて、手探りで一歩ずつ進んでいるVtuberの歩み、彼女たちの前に進む今に重なる部分があります。
2人の柔らかい歌声は、はっちゃけることはなく落ち着きつつもポジティブ。2人の進む道は今後別になりますが、それぞれ自分のペースで動き続ける意志を感じさせるMVになっています。

【オリジナル曲】不完全燃焼Worker【木田あむに & 輝縁ソル】

輝縁ソルがアップしたのは音楽Vtuber木田あむに制作のオリジナルソング。艶やかな声とかっこいいビートと耽美な歌詞でだまされそうになりますが、歌っているのはブラック企業またはワーカーホリックのこと。重苦しく圧迫感のある動画もユニーク。普段バーチャル会社員として働いている彼、数値流体力学の解説なども行っています。

NoWorld – ErosioN

コンポーザーのNolR、ボーカルのデュー・プラティーなどのメンバーによるバーチャル音楽ユニットNoWorld。オリジナルの新曲は三拍子のリズムに悲しみをたたえたメロディーが印象的な作品。絶望の中それでも手を伸ばし、光が見えない様子を描いた歌詞。デュー・プラティーの切なさと強さを内包した歌声で、諦念と渇望の両方を見事に表現しています。


幻想的でエモーショナル。寂しさを感じさせる世界観と歌声がお好きな方なら、カバー曲MVもあわせておすすめします。

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