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VTuber 2020.08.16

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(8月8日~8月14日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

ASMR Relaxing Surgery【VR360 Roleplay Scenarios】

夏実萌恵が頻繁にアップしているVR360度ASMR動画の新作は、手術室。下半身をコミーと二人で、カーテンの向こう側で手術しています。もう冒頭から不安しかない。

ありとあらゆる不安要素を盛り込んでくる動画です。しかも手術している場所が、なんともムズムズする。西洋風コントっぽいシュールなノリとライトホラー感が楽しい動画です。

Mっけのある人向けの特殊なVR360度動画が人気の夏実萌恵ですが、恋の切ない内容の作品もあれば、世界の終末を疑似体験できるもの、ロリ萌恵と会話するものまで、多彩にアップされています。ワールドワイドな活動なのもあって、コメント欄に世界各国のファンが集まっている様子も見ていて興味深いです。

扇風機で作るアイスキャンディー – Popsicles made with a fan –

絶対ありえない、でも見ているとなんだか美味しそうに見えてしまう、ローファイ系空想料理Vtuber蟹。新作は夏らしく、扇風機を料理します。

扇風機がなんなのかを解説しつつ、流れるように調理に移行。理屈を無視しつつも詩的に料理していく様子と言葉のチョイスが素敵です。後半出てくる花火の押し花の表現がとても美しい。
ローポリモデルでの動画をあえて一度ビデオテープにダビングして、再度PCで編集するという、生々しいレトロ感が魅力なVtuber蟹の動画。不思議な料理だらけですが、季節感や侘び寂びの空気を含んでおり、クセになる独特の風味で味付けされています。

【超大型ゲスト出演】代表取締役、本気の道楽【 #加賀美ハヤト3D 】

にじさんじライバーの3D化が続く中、Zepp福岡のライブ以来のお披露目配信を行った加賀美ハヤト。もしかしたら日本・世界初かもしれない試みに視聴者騒然。

Vtuber・VR業界でも鬼門の一つである楽器演奏をバックバンド5人で編成。人間の動きも楽器の動きも非常に自然に再現。特にドラムの狂いのなさとシンバルの揺れがリアルです。スクリームやデスボイスが得意な加賀美ハヤトの歌唱を全力で光らせるVRバンドが、VR空間上に結成されました。どうやって撮影しているのか気になって仕方がない。
リアルタイムであることを証明するため、ファンからのリクエストに応えて即興演奏するシーンも。歌と演奏の実力を見せつけます。

後半では「デュエルマスターズ」のボルメテウス・ホワイト・ドラゴンが大型(サイズ)ゲストで登場。これはタカラトミーから借りてきたモデル。つまりまごうことなき本物と同じ場所に、加賀美ハヤトは立つことになりました。
加賀美ハヤトが「道楽」というように、大人としての音楽の技術の披露と、大好きなキャラクターと並ぶ少年心が、結構な金額と、音楽仲間と、いちからスタッフと、自らの努力で実現しました。好きなものを徹底して突き詰めることがいかにエンターテイメントかを感じさせてくれる爽快な配信です。

なお振り返り配信ではいちからのスタジオにドラムがないから買った、などの裏話も。ミュージシャンたちが持ち込んだ機材なども数え上げると、もうお金では換算できないレベルのようです。
このライブの後、数多くの音楽系Vtuberが多数反応。今は「お金がかかる」というネックはあるものの、実際にVR内でこれだけのライブが可能だと見せてくれたのは革命的な出来事。今後の技術革新につながっていきそうです。

【モノマネ】にじさんじ甲子園のサイレングランプリ【#にじ甲前夜祭】

にじさんじのライバーの名前を利用して「パワフルプロ野球」の選手を育成して戦わせる「にじさんじ甲子園」。ものすごい数のライバーが選手として登場する擬似的な大規模コラボです。
それにあわせてジョー・力一が行ったのは、甲子園の「サイレン」のモノマネ大会。試合開始前の「ウウー」というアレを声で再現しよう、という企画で、審査員はゲーム「SIREN」が好きな月ノ美兎レヴィ・エリファ。ダジャレを企画に活かすセンスだけでもう面白い。

各々の個性が出まくっているサイレンモノマネ。特にクリエイター系ライバー陣のこり方は才能の無駄遣い状態。中でも弦月藤士郎の「サイレン」はツッコミどころしかない内容をハイクオリティな技術で完成させています。

エリー・コニファーはゲーム「SIREN」のこだわりの深さで高い評価を得ました。横に置かれた羽生蛇麺、赤黒い背景と怪しい文字、「SIREN」の曲を応援歌にアレンジしたものなど盛りだくさんなネタに、「SIREN」ファンのレヴィ・エリファ大歓喜。
「サイレンのモノマネ」というネタに対して全力で挑んでくるエンターテイナーたちの祭典になっています。「にじさんじ甲子園」とあわせて是非。

【にじさんじ甲子園】VR関西圏立高校 監督インタビュー【樋口楓】
【にじさんじ甲子園】王立ヘルエスタ高校 監督インタビュー【リゼ・ヘルエスタ】
【にじさんじ甲子園】横須賀流星高校 監督インタビュー【社築】
【にじさんじ甲子園】聖シャープネス高校 監督インタビュー【剣持刀也】
【にじさんじ甲子園】にじさんじ高校 監督インタビュー【椎名唯華】

試合前の監督インタビューもいかにもそれっぽい作りになっており、パロディに本気の技術力を費やしているのがわかります。飛鳥ひなのナレーションが本物っぽく、話題になっていました。

ご主人様の選択がもかたんの運命を決める!?もかのなつやすみ☀︎【#もか嫁活中】

https://www.youtube.com/watch?v=aa9_D8wE600

バーチャルメイド喫茶「マスカレード」萌々嫁もかが行ったのはギャルゲースタイルで進行するマルチエンディング型配信。萌々嫁もかと海にデートに行った、というシチュエーションで二択の選択肢が出てきます。

これに対してコメント欄が投票すると、画面にパーセンテージが表示され選択ルートに移行。萌々嫁もかが選択肢どおりに行動する(画像の場合はどちらか飲むことに)という身体を張った企画です。質問が多いのもあり、体当たりの連続すぎてもはや芸人状態。
その他にも萌々嫁もかは様々な変わった企画を行っています。「マスカレード」はいやしといやらしがテーマのグループ。同僚の天使なのの生々しいASMRや常夏あいみのあけっぴろげすぎるシモネタなどもインパクト抜群。かなりとがった3人組ユニットです。

【ねる王/オフコラボ】この部屋の中からはねる先輩が自分で購入したものを当てなさい【因幡はねる / あにまーれ】

あにまーれ因幡はねるの部屋に、後輩の羽柴なつみ白宮みみがやってきた。ここで問題、部屋の中にある物品から、因幡はねるが自分で購入したものを当てよう…というオフコラボでしかできない企画。実写で因幡はねるの私物やそれ以外が次々映されます。

つまり当たらなかったもの=自分で買っていない=ファンからのプレゼントか仕事でもらったもの。因幡はねるのファン(因幡組)からどんなものが届いていて、彼女がどのように実際に使っているのかがわかるという、なかなかやるのが困難な企画をエンタメに昇華して見せてくれました。
実際にVtuberがどんなプレゼントを使っているのかがモロにわかる、かなりレアな企画。実写な上に自分以外が動くとなるとかなりハラハラ感のある内容ですが、進行のうまさと二人の真剣なリアクションで、見事にクイズ番組的な面白さを打ち立てています。

藍兎らび 1st EP リリース記念【TRIP TO ANOTHER WORLD LIVE】

藍兎らびが1stEP「TRIP TO ANOTHER WORLD LIVE」をリリース。記念としてバーチャルライブを開催しました。
集まったのはesora umaアメノセイ七瀬タクの3人。EPでコラボしたメンツです。歌唱力ガチ勢がそろっており、ライブでもパワフルな歌声を披露しました。
今回集まった4人は声質がかなりバラバラ。なのでソロで歌うパートとコラボで歌うパートでかなり雰囲気が変わるので、是非チェックしてみてください。

ホロライブ言えるかな?/角巻わため【オリジナル曲】

角巻わためがアップしたのは、彼女が所属しているホロライブ愛あふれる作品。ホロライブ4期生までの挨拶や口癖をまとめ、全員を短く紹介していきます。

シンプルかつわかりやすくまとめられているので、ホロライブ箱の布教にもってこい。子供が聞いたら喜びんで真似しそう。非常にリズミカルでちょっとラップ風。もぐもぐゆびゆびカプカプドドドドの流れは聞いていてとても楽しい。
安定感がありつつふわふわ柔らかい歌声が魅力の彼女、しっかりした歌唱力ゆえのユニークかつ役に立つ企画です。字幕をオンにすると、一緒に歌うカラオケとして使うこともできます。できればいずれライブで、全員歌唱版を見てみたいところ。

【アカペラ】君をのせて 歌ってみた【ViANKiEカバー/オリジナルMV】

100日毎日アカペラ投稿をしていたViANKiEが締めくくりとしてアップしたのは「君をのせて」の全部自分ボーカル曲。最大6パート。クリアで高い音から、しっかりとした低音まで、幅広い音域をカバーしているがゆえの音の厚みにゾクゾクさせられます。

特にCメロ、クライマックスの後の締めのラストの音がとてもきれい。よく伸びる音で6つの音が重なり、響き渡ります。またメインボーカルの空に伸びるようなソプラノと、サブボーカル(コーラス)の大地のようなアルトの響くかけあいも聞き所。

以前は「もののけ姫」も多重コーラスで歌っていました。こちらも音の厚みがすさまじいので、ヘッドホンで是非聞いてください。

ごめんね ごめんね/森中花咲(cover)

森中花咲がカバーしたのは、ボカロソングの中でも屈指の鬱曲として知られるきくお氏の作品。歌詞はエログロながらも、メロディの美しさで寂しさと悲しみの方が痛々しく引き立っている内容。
これを柔らかい高音ボーカルが得意な森中花咲ならではの声で歌い上げることで、痛みの中に宿る少女像をしっかり表現。崩れ去っていく儚さと、そこに美的感覚が宿るような耽美性あふれる作品に仕上がっています。

普段は元気いっぱいにアイドルユニットpetit fleursとしても活動している彼女ですが、ボーカルMVは切なさを抱えた作品が幾つかあるので、気になる方は是非チェックしてみてください。

【ドラマMV】キノシタ feat.えのぐ – Original Color Girls!!!! [Official Music Video]

二日間のライブを成功させ、アルバムの発売も決定したVRアイドルえのぐ。普段はVRで歌とダンスを見せているのですが、今回はまさかの実写。俳優がえのぐメンバーを演じて「どこかであったかもしれない、特別じゃない女の子たちの物語」を表現しています。えのぐメンバーの人生とイコールではないのですが、このIFが意外と各メンバーらしさをしっかり出しており、こんな世界線もあったのかもしれない、と感じさせる爽やかな映像になっています。

曲はものすごいアップテンポで、ポジティブの塊のような歌詞でテンションもぐいぐいあがります。作詞・作曲は人気ボカロPであるキノシタ。4人の個性の色が出ているボーカルパートわけも心地いい。ライブで盛り上がること間違い無しのナンバーがまた一つ誕生しました。

【歌ってみた】公然の秘密【Vsinger musica】

大人っぽい歌声が魅力のmusicaの新作は椎名林檎のカバー。歌うのが難しい曲ですが、声質がぴったりなのもあり聴き応えばっちり。加えてmusica特有の聞きやすい歌い方と艶やかさで調理され、独特な魅力を放っている作品です。
ダンスと背景は原曲を強くリスペクトしており、再現度が非常に高いMVになっています。

【歌ってみた】生きていたんだよな / Covered by 獅子神レオナ【あいみょん 】

明るくキュートなボーカルから、ゆるぎなく力強い歌唱までこなせるバーチャルシンガーの獅子神レオナ。今回カバーしたあいみょんの曲は自殺がテーマ。獅子神レオナの感情こもりまくった歌声は、聞く人に直接ぶち当たってくるパワーがあります。サビの「生きて」の部分の、泣き出しそうな表現力は必聴。原曲の悲しみの中に俯瞰した空気が漂う歌唱をリスペクトしつつ、さらに激情的に生と死を叫んでいるように聞こえます。
ポジティブさあふれる彼女のオリジナル曲「頑張れ頑張れ超頑張れ」の歌い方と比較してみると、獅子神レオナの表現の幅がよくわかります。

雨ニマケテモ「赤く、紅く、染まる」MV

活動一周年を迎えた雨ニマケテモのSHiNOのオリジナル新曲は、一足早い秋の歌。散った恋が赤く染まって枯れていく様子を、ポップに歌い上げています。

全体的にかなり切ない歌詞ですが、メロディの明るさ、歌声の朗らかさ、そしてラストの歌詞でぐっとポジティブになっているのがとても印象的。イラストもアンニュイなカットとダイナミックなカットが入れ替わるため、えいやっと動き出す頼もしさがあります。

感情の正と負で分けられないバランスをつかむ歌い方が耳に残るSHiNO。前に進むことと通り過ぎていくことを歌詞にこめながら、ちょっぴり後ろも振り返るエモーショナルなさじ加減と疾走感が、雨ニマケテモの歌の持ち味に感じられます。
ちなみにこれで、オリジナル曲はとそろったようです。

【歌ってみた】ジェヘナ/水流しゅりな(tsurusyurina)【cover】

水流しゅりなが活動一周年記念にアップしたのはボカロ曲「ジェヘナ」のカバー。原曲リスペクトにこだわった動画にあわせ、憂いを帯びた歌声で魅せてくれます。シャッフルビートに憂いを乗せたAメロBメロから、サビでガラッと雰囲気が変わるのが特徴のこの曲。一気にあがる音域をしっかり捉えながら安定したクリアな高音で歌い上げ、原曲の歌詞の感情を表現。イラストと動画も本人が制作しており、実力を感じさせる作品に仕上がっています。

ヒノコ / 焔魔るり【Music Video】

アニメーション調に動くキャラクターイラストと飛び出す歌詞、吹きすさぶエフェクトがとてもかっこいい、Vシンガープロダクション「ライブユニオン」所属の焔魔るりの新作MVがアップされました。お腹の底から叩き出すような力強い歌声が特徴のシンガーで、バラードからロックまで歌いこなす彼女、今回は疾走感抜群、爽快感満点な唄と動画で魅力をふりまきます。

「あなたの焔(オモイ)唄います」というコピーで活動していただけあって、視聴者を歌で引き込む力は抜群。言葉を大切に「唄」にし、勢いよくかつ繊細に聴く人の気持ちを昇華してくれるような、情感を伝える歌声の持ち主です。

【歌ってみた】#心がどっか寂しいんだ // ユプシロン ☽꧂

ユプシロンがアップした新曲MVはカンザキイオリが作ったボカロ曲のカバー。特徴的な低音パートの重みから、飛び出すかのように高音に移っていく歌い方は圧巻です。超高音パートでも一切ゆらがない声質と声量を見せてくれます。


「性別、年齢、正解の〝概念〟を悪魔に奪われてしまったので、音楽を作りながら探していこうとおもいます。」という自己紹介にあるように、中性的で年齢不詳な歌声が印象的なユプシロン。オリジナル曲「ステレオタイプ」は本物と偽りを歌い上げた作品で、ユプシロンの存在のあり方を表現した作品になっています。こちらは既にiTunesなど各種音楽サイトで配信中。また実写を交えたマッシュアップ企画やコラボMV制作など、積極的に音楽に向き合いリスペクトし、取り組んでいるシンガーです。

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