日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック！
金魚坂めいろ [ OPアニメ ]
https://www.youtube.com/watch?v=_RasKJnltoQ
にじさんじからデビューした金魚坂めいろの初回配信、いきなり数多くの人を驚かせるパンチの効いた内容でした。まさかの自作手書きアニメーションの公開です。
レトロで上品な金魚坂めいろの世界観を音楽と色味で表現。また彼女が大好きな女の子もかっこよく登場しています。これを一人で描いて撮影していると考えると気が遠くなる。背景も配信時に手書きだとあかされ、実写にぼかしを入れたものだと思っていたファンを驚かせました。
にじさんじは音楽やイラストなどの技術持ちが増えつつあるので、アニメマンガ作成ができる彼女と組んで新たな作品を生み出してほしいところです。
仮想世界で文明を作る（火起こし編）
大田マトはVR世界の中の物理演算を利用して工作などを行う、かなり物理学的なVtuber。今回はVR世界の中で火起こしをする様子が撮影されています。ただ火を起こすわけではなく、エネルギーの数値化で非常にわかりやすくシミュレーションされています。
物体それぞれについているのはエネルギーの数値のようなもの。イコール物体のHPのような概念的数字です。存在することそのものをエネルギー数値化することで、切ったり割ったりするとそのサイズごとにエネルギー母数が減ります。火にくべると数値が減り、その分炎が大きくなる。エネルギー変換が目に見えるのがユニーク。
他にもVR内楽器や、VR内機関なども開発しています。もしかしたらですが、今回のように火を燃やして、タービンやピストンが動く仕組みをVR内で完結させたら、VR内で発電等のエネルギー供給ができるのでは…夢が広がります。
苺病くすりのビデオブログ“幸福な大人たちの審判”
https://www.youtube.com/watch?v=4Lp-qiEZxQU
独特な世界観とセンスのいい画面デザイン、裏有りげな展開とガーリーなかわいらしさで人気の苺病くすり。衣装も新しいものが披露されました。
旅をするデザイナーの彼女、今回はプリンセスなどファンタジー的な用語がバンバン出てきます。しかしそれはどこまで信じていいんだろう？
ふわふわした甘い空間には、ちらほら影が刺さり続けています。まだ彼女の周辺事情は全くわかりませんが、「幸福な大人たちの審判」という語の不穏さが引っかかる。今からでも追いつけるので、是非彼女の物語をご覧ください。
【Vol.4】Vtuber MOVIE Rush【2020/07】
グエスが行っている「Vtuber MOVIE Rush」は、応募されたVtuber動画をピックアップして流す紹介番組。セレクターが選んだ作品と、１５秒ずつ連続で流すピックラッシュタイムにわかれており、様々なVtuberの動画作品を楽しむことができます。
がっちり編集されているので非常に見やすい。流れる時間が短いからこそ興味も持ちやすい。この動画自体１６分程度でまとめられているあたり、YouTube動画の見やすさにかなり配慮しているようです。
概要欄には動画のリンクも貼られているので、すぐに全編を見ることができます。動画を作るVtuberの新規開拓をしてみたい方には非常にオススメな動画です。
[VRChat]public化した自作ワールドまとめ
宮野原宮乃が今までパブリック化したVRChatの自作ワールド一覧をまとめて動画に投稿しています。作者は都市伝説のひとつである「きさらぎ駅」をVRChat上に制作し、話題になっていました。
幻想的なきさらぎ駅の他にも、はるか高い位置にかかっている「常世橋」や、霧深き「CHINJYU FOREST」、退廃感のある「終わる村」など、ノスタルジックとセンチメンタルが入り混じったワールドが多数。現在３０ヶ所あるそうです。
サメ人間がサメのおちんちんは２つある事についてそれっぽく語ってみた【サメのおちんちん有識者会議編】
バーチャルサメ人間の権田メサはサメ特化Vtuber。普段は様々なサメ映画を紹介しています。今回はサメの性器の話について「それっぽく」語ってみた動画。淡々とした口調でそれっぽい話を真面目っぽく語っているけど、実はネタ要素多め、かと思いきやオチはちゃんとあるあたり、話術が巧み。
サメ映画通なだけあって、サメ映画ネタをあらゆる角度からユニークに語るテクニックも見事。そもそも「サメ映画で生き残る」という発想の時点で思いっきりメタです。マニアックなジャンルではあるサメ映画に興味があるけどまだ見ていないという方にぴったりなVtuberです。
【#痛いオリキャラカードバトル】【ホロライブ/宝鐘マリン】
宝鐘マリンと白上フブキがカードで対戦しました。と言っても市販のカードではありません。昔作ったオリジナルキャラクターで戦う、という黒歴史バトル的な内容です。傷をえぐりあうかのようだ。
宝鐘マリン側は個人で作ったことで男女の設定すらも右往左往しているのに対し、白上フブキはかつてのオタク仲間と一緒に作ったことで設定がごりごり増えている、という対比が面白い。創作も経緯はひとつではない。
「痛い」とあるように、オタクが通過してきたネタが多いため共感性羞恥強め。しかしふたりは好きなものをイキイキ語るタイプなのと、カードイラストがとてもよくできているので、いいキャラなんじゃないか？と感じさせてくれる配信にもなっています。二人がVtuberとしてオタク趣味を極めてきた結果が滲んでいるので、嫌味なく楽しめます。「いやー痛いー」と一緒に笑いながら「でもいいよね、好き！」とニヤニヤしましょう。
宝鐘マリンは後日、キャラを実際に作った時の過去のイラストと、今回の描きなおしたイラストを比較する配信も行っています。「恥ずかしいながらに普通に気に入ってる」という彼女の発言こそが、今回の二人の企画趣旨だったように思います。
にじさんじノンストップ雑談王
ジョー・力一が行った企画は、BGMもガヤもなし、トークテーマに沿った話をしつつ、キーワードを話に交えながら、誰よりも長くしゃべり続けろ…というライバーの力量が如実に問われる恐ろしい内容。
普段からソロで語り続けているライバーたちですが、コメントに頼ることもできない、テーマとキーワードを意識しないといけない、となるとかなりハード。BGMがないので間を開けるわけにもいかない。５秒の沈黙で一発アウト。「えーなんだろうな」みたいな引き伸ばしが３回入るとアウト。話術をむきだしで見ることができる配信になっています。トーク慣れしたジョー・力一ですら全力です。
見どころの一つは、にじさんじ一期生デビュー時からノンストップトークで話題になっていたエルフのえる。マシンガンのように凄まじい勢いのトークを見せてくれます。後半反則的な繰り出しをするのも彼女らしい。
それぞれのトーク時間が長いので、アーカイブ自体の長さはものすごいことになっていますが、全員滑らかに話すのでつい聞いてしまいます。漫談のようにBGM代わりとしても楽しめます。
【MV】シャドウ / 樫野創音
樫野創音の新作ＭＶは、歌詞を「Vtuberのマシュマロの解答配信」風に見せる、非常にトリッキーなもの。テロップはトーク形式なので、歌詞以外の言葉も文脈で入っており、映像作品としてかなりユニークなものになっています。
樫野創音ならではの、心の内を繊細に描き出していくクリアなギターロックは今回も健在。耳だけで聞いているときと、ＭＶで見た時のギャップが大きいのも印象的です。
遣ラズノ雨 / アザミ
アザミが公開した新曲は、レトロでハイカラな空気感が魅力的な作品。アップテンポで懐かしさを感じさせるビッグバンド調の音にあわせ、アザミの声がいたずらっ子っぽく駆け回るのが心地いい。サビのメロディコードを含め、独特な進行が混ぜ込まれているのもハッとさせられます。
【MV】忍び忍ばずHigh Tension☆／朝ノ茜【オリジナル曲】
朝ノ茜のオリジナル曲ＭＶが公開されました。彼女の性格にぴったりな元気いっぱい明るい曲で、和風の音階とキュートな歌い方がマッチしています。
ファンのコールが入りやすい、ライブ映えが期待できる曲に仕上がっています。ダンスもはつらつとしたもので、一緒に踊りやすそう。
一方朝ノ瑠璃は「Vtuberバンド企画」として、ドラム・ベース・ギター・キーボードにあわせて歌唱。バンドサウンドに乗せて熱唱を聞かせてくれました。ネット上の演奏家たちとVtuberがこのようにしてコラボする機会、是非増えてほしいところです。
メトロミュー「仮想なハートビート」【オリジナル曲】
メトロミューは宇宙を旅行中。今回は惑星ティクリングを訪れ、音集めをした際に感じた思いを歌にしたものだそうです。
キラキラのエレクトロニカサウンドに優しいウイスパーボイスを乗せ、浮遊感あふれる作品に仕上げられています。きらびやかで華やか、それでいて淡いビジュアルを見ていると、一緒に宇宙旅行を続けている気持ちに。惑星ティクリングが色々想像できてきます。
メトロミューは撮影した記録動画とＭＶをあげることで、旅をつづっていくチャンネル。旅はまだまだ続きそうです。
【歌ってみた】思想犯 / ヨルシカ (covered by ぴろぱる)【書いてみた】
バーチャル書家のぴろぱるの動画を開いてびっくりした人も多いはず。これは原曲のヨルシカのＭＶが横長だったことをリスペクトしたもの。横に長いことを利用し、歌詞を短冊のようにして筆で書く映像を撮影しています。ＶＲ内で紙をずらさず、ここまできれいにバランス良く書けるのはプロの技。
ぴろぱるは情熱的な歌い方が印象的なシンガー。原曲が持つ悩みのようなものを組み上げ、自分のものとし、訴えるような歌い方で表現しています。
恋は戦争 Covered By 多々星カイリ×乾物ひもの【歌ってみた】
多々星カイリと乾物ひものの「恋は戦争」のカバーは、二人の声のヘビーな部分を詰め込んだものになっています。序盤のシャウト部分のパワフルさは圧巻。スローテンポだからこそ歌の実力の問われる作品ですが、一語一語をかみしめるようにとらえ、２人とも激しく言葉を叩きつけてくる様子は迫力があります。
【童話迷宮/田村ゆかり】ピコピコ！童話の世界に迷い込んだエリー・コニファー【生配信リミックス】#エリーコニファー/#にじさんじ
エリー・コニファーがアップしたのは田村ゆかり「童話迷宮」のカバーソング。歌自体は９万人記念の生配信一発録りで、それをMIX調整で仕上げたもの。非常に高い完成度のチップチューンソングになっています。
出来がよいためどこまで手を入れたのかと気になってしまいますが、そもそも生配信での歌がものすごい安定感。田村ゆかりリスペクトの歌い方でしっかり彼女らしく表現しているからこその作品でした。なおこの配信では分身してハモリを入れているため聴き応え抜群。それぞれの曲を自らの物語の一部としていくＭＣの構成も見事です。
【オリジナル曲】頑張れ頑張れ超頑張れ / 獅子神レオナ【MV】
力に満ちていて明るくて、元気を送ってくれる獅子神レオナのオリジナル曲は、タイトルからしてエール送りまくり。先日オンラインワンマンライブも開催されました。
ハッピーな歌詞にあわせて背景も鮮やかなオレンジ色。全編に渡って明るい彼女の歌声ですが、そこまで押し付けがましくなくてどちらかというとフォローするような歌い方になっているのもポイント。みんなで盛り上がれる応援歌です。小さい子供にもＭＶのかわいらしさ込みで見せたい作品です。
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