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VTuber 2020.11.22

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(11月14日~11月20日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【360度動画】悪魔の保健医と保健室で…。【ホロライブ/癒月ちょこ】

癒月ちょこがサブチャンネルにアップしたのは、360度動画で彼女がひたすら優しく慰めてくれるドリームな映像。音もちゃんと360度なので角度を変えると移動します。VR機器またはスマホで、膝枕状態にしつつ好きな角度に傾けて見ましょう。動画を普通に開くと胸元がドン!と映るのでびっくりしてしまいますが、センシティブな内容は一切なくひたすらに温かい言葉をかけ続けてくれます。もちろん耳かきもあり。深夜の保健室で甘やかされる幸福に浸ってみて下さい。なおホロライブファンのコメントは全体的に英語のものがかなり多いのですが、今回も幸福に満ち溢れた英語コメントがずらりと並んでおり、日本語コメントを探すのが大変なレベルです。

【YouTuberあるある】俺達にありがちなこと【俺の姉が干物な件。】

「俺の姉が干物な件。」のNANAKIchannelにアップされたのは、このチャンネルで活動しているナナキと雪知の、2人の動画投稿あるある。YouTuberとして日々過ごしている、干物な姉と強気な妹を持つ男子たちの悶々を集めています。

なぜ2人のチャンネルは動画投稿すると基本登録者数が下がるんだろう…? 作れども作れども苦労が重なる悲哀が見て取れます。それでもなんだかんだで楽しそう。YouTuberという創作者がやめられないワケを自虐的に、でも楽しく青春しながら撮影している作品です。

この世に存在しない架空の映画をレビューしてみた#2

ピエ郎による今回の企画は、存在しない架空の映画を視聴者から募集し、見てないのにレビューする、という無茶なもの。マシュマロに寄せられたタイトルしかないので、当然ながらどんなに見たくても見ることは出来ません、

これがいかにも実在するように見えてしまうのは、ピエ郎が「レビュー」テキストをメタ的によく把握しているから。あるあるなトークでそれっぽく紹介するのを聴いていると、ちょっと見たくなってくるから困る。変にふざけず真剣に語っているのが面白さに拍車をかけています。普段は本物のマンガのレビューを軽快かつわかりやすく行っているので、そちらもぜひ。

【声劇企画】第1回!にじさんじ声劇同好会!【成瀬鳴/える/シェリン・バーガンディ/シスター・クレア/健屋花那/鈴木勝/にじさんじ】

成瀬鳴による企画「にじさんじ声劇同好会」。今までもにじさんじでは有志のライバーが集まって声劇コラボを行っていました。今回の企画の特徴は視聴者から投稿された台本を使って演技をするという部分。pixivの「#にじさんじ声劇同好会」タグでアップされた台本を使用しており、しっかりと作られたシナリオがこの企画のために100本近く集まったことにびっくり。レギュレーションも繊細な部分まで、成瀬鳴側からきちんと提示されています。
参加しているのはえるシェリン・バーガンディシスター・クレア健屋花那鈴木勝。シスター・クレアと健屋花那はすでに電音部で声優デビューしているだけあって、演技に慣れている安定感があります。視聴者が驚いていたのはえるの演技の幅の広さ。普段のひょうひょうとしたしゃべりかたから想像もできないような、鬼気迫る演技を聞くことが出来ます。次回はまた別のメンツで行われることが告知済み。視聴者と距離の近いVTuberならではの、声の技術フル活用なプロフェッショナルの遊びとして価値のある配信シリーズになりそうなので、今後にも期待です。

【ゲスト:鈴木勝】ちょうどいい! ご当地ネタコレクション 中部地方②中央高地・東海編【にじさんじ/ジョー・力一】

ジョー・力一が行っているシリーズ「ちょうどいい!ご当地ネタコレクション」は、その土地に旅行に行った時に話題として出せそうなネタを手探りする配信。「メジャーすぎない」「マニアックすぎない」、感覚としては中年男性と話して盛り上がりそうなご当地ネタを探していこうという内容です。全国の視聴者から寄せられたローカルネタやご当地自慢を紹介しながら、実際にそこに住んでいるリスナーと共にもんでいきます。どの地域を読み上げても、何人かは住民がいるもので、ほぼ必ず「あるある」「知らない」と盛り上がる。特に群馬の上毛かるたが出た時の一体感は熱い。
この回ではバーチャル静岡出身の鈴木勝がゲスト。序盤から楽しそうではあるものの、やはり静岡に入ってからは如実にテンションがあがっています。やはり郷土の話は心が沸き立つものです。

北海道出身のジョー・力一も、やはり北海道話になるとテンションがあがり、トークにブーストがかかっていました。今までのアーカイブでは中部以北まで扱われており、今後は更に西に南にと続くようです。ぜひ自分の地域の話題が「あるある」なのか「マニアックすぎる」のか「ちょうどいい」のかチェックしてみてください。実際「ちょうどいい」は、リスナーでも旅行の際に使えるもの揃いだと思います。

【キズナアイ視点】10人で騙しあい!裏切者は誰だ!【Among Us/ #V宇宙人狼】

キズナアイ他10人ものVTuberで行われた「Among Us」の大型コラボ。お互いにプロレスするタイプのゲームなので、配信はぐいぐい盛り上がりを見せて全編見どころ揃い。各々のチャンネルの視点があるので、個々に見るとより楽しめる内容になっています。
なんと言っても、キズナアイ含む個人企業問わないあらゆるVTuberが和気あいあいと盛り上がっている、という事実がVTuberのファンにはグッと来るところだと思います。どうしてもキズナアイ=親分、という感覚が今まで強くあったため、線引は一切なかったにもかかわらずコラボハードルが少し高く感じられた空気はVTuber界隈にはぼんやりとありました。今回はそれらのボーダーは無し。かつ男女の壁も完全になくなりました。ぽんぽこ制作の全員分の配信リストはこちら。
以前彼女は「てぇてぇTV」の企画で、配信しているVTuberのところに個人企業抜きにアポ無し凸をしたことがあり、その際は配信者もファンも大盛りあがりでした。彼女が動くたびに、VTuber界隈の活性化がなにかしら起こるように感じられます。

【歌い方講座】炎(Homura) / LiSA 『鬼滅の刃 無限列車編』主題歌一曲解説【にじさんじ/朝日南アカネ】

朝日南アカネによる「歌い方講座」、今回は劇場版鬼滅の刃の主題歌「炎」の解説。このシリーズは一つの曲を徹底分解して、歌い方の表現技術を具体的に、より一層深めていくことができるテクニック解説の内容になっています。

本家のLiSAの歌い方を分析しつつ魅力的に歌うにはどうしたらいいのか。一語一音を自身の声で聴かせつつ解説しているので、非常にわかりやすい。息の使い方、舌やのどの細かい動き、アクセントの付け方、エッヂボイスなどアーカイブで見る場合は彼女の説明にあわせて実際に声に出してみるのをおすすめします。


「難しいとそれだけ素敵になる」というポジティブな歌の楽しみ方を紹介する彼女。テクニックを覚えれば、より自分の表現も発見できます。彼女は他にも様々な解説や歌動画をアップしています。

【 DTM 】コード進行、これだけ覚えろ!!

作曲VTuberミディが行ったガチ音楽制作講座。今回はコード進行について、それぞれのコードの味付けや進行パターンなどを音を聴かせつつ分析・紹介しています。メジャーマイナーなどコードについて知識のいろはからスタートして、初心者から一歩上に行くところまで順を追って説明。すぐ役に立つ内容なので、作曲をしている人はもちろん、音楽好きならこれを見ればより自分の好きな曲を楽しめるようになる内容です。
どこから何の話をしているか、シークバーで細かく区切られているのもとてもありがたい。何度も参考書のように観たいアーカイブです。

さらに一歩踏み込んだ作曲編曲の手法講座も行っていました。DTMをはじめたあっくん大魔王をゲストに、実際に彼が作った曲(これがまた上手い!)を元に分析・解説、そしてより良いものにするテクニックを見せてくれます。

【バンド演奏】sailing day / BUMP OF CHICKEN 『Covered by 律可』#VTuberバンド企画

雪乃イトによる#VTuberバンド企画の新作は律可とのコラボ。BUMP OF CHICKENの「sailing day」を披露しています。原曲がバリバリのバンドサウンドのため、実際の演奏でこそ映える音を味わうことができるのがこの企画ならでは。律可の声がポジティブな強さと少しの儚さを持っていることもあり、バンプとの相性も抜群によいです。
このシリーズはすでに13人の実力派バーチャルシンガーとコラボし続けています。今後さらに幅を広げて行くのを期待したいところです。

花譜 #68 「メルの黄昏」【オリジナルMV】

ライブで初披露された花譜の新曲のMVが公開されました。自身を投影するスタイルの曲が多かった今までに対し、今回は第三者として「メル」という架空の誰かへ向けたメッセージで構成される珍しい曲。

自責と憂いでつぶれそうな「メル」。表情の見えない彼女が誰なのかは全くわからず、MVでは人形劇として表現されています。作詞作曲のカンザキイオリとシンガー花譜の思想は伝える相手が具体的になったことで、よりくっきり言語と音で語られました。

このMVはマウスコンピュータとのコラボで制作されています。MVの映像制作を実際にマウスコンピュータ製品で行い、検証・紹介していくというちょっと変わった内容。メイキングでは花譜の独自の世界観と色味のMVだからこその、こだわりの制作手法も見ることができます。カンザキイオリ、花譜、そして映像の川サキケンジの見え方がそれぞれ微細に違うからこそ生まれる多角的な光景です。

花譜の歌声を使った「CeVIO AI」の音楽的同位体可不で制作された「雛鳥」のカバーもアップされました。花譜に近くて遠い独特な味わいのボーカルになっています。これは作る人によってかなり雰囲気が変わりそうなので、様々なバリエーションを聴いてみたいところです。

【 cover 】食虫植物 – 理芽 / somunia

儚さ溢れるウィスパーボイスが人気のsomuniaがカバーしたのは、現在2千万再生のヒットを飛ばしている理芽の「食虫植物」。「食べなくちゃ」「吐かなくちゃ」の歌詞が、MVのイラストとsomuniaの声によって、より一層少女の寂しさや喪失感として表現されています。

原曲は理芽の低めの歌声とループするサビで、憂鬱感と酩酊感が強め。somunia版の消失感は角度を変えた別アプローチに聴こえる部分も新鮮です。歌声と曲のマッチ度は抜群に高く、自らの世界観で再解釈した、完成度が非常に高い作品になっています。

いのち / HACHI.cover 【歌ってみた】

HACHIがアップしたのは、AZKiのオリジナル曲「いのち」のカバーMV。椅子にもたれかかった彼女を引きのカメラで映している構図が非常に印象的。元のMVはアーティストAZKi本人がほぼ出ていない抽象的な作品で、HACHI版はその空気感をリスペクトした背景を用いているのも興味深いところ。

オリジナル曲が強めの熱意で歌い上げられているのに対し、HACHI版は大人びた歌声によって一歩離れたところからしっかりと見て歌っているような落ち着きを感じさせてくれます。原曲のよさを再解釈したことで表現にオリジナリティが加わっているので、両方あわせて聴いてみるのをおすすめします。

原曲アーティストのAZKiはポジティブな思いが詰まった新曲「in this world」を今週アップしています。この世界でみんなが生きていくことを強く肯定している、心を鼓舞する作品。12月1日発売の2ndアルバムに収録されています。

柚羽まくら「赤ちゃん銀河」 Official Music Video(short ver.)

柚羽まくらの初のオリジナル曲は、跳ねるリズムと哀愁あふれるメロディが印象的な作品。小島麻由美などを彷彿とさせるダウナーな空気感とキュートな歌詞と芯の強い歌声は全編にわたってインパクトがあるので、一度聴いたら忘れられないはず。
この動画はショート版で、フル版はバーチャルシンガコンピレーションアルバム「A la carte!」に収録されています。

柚羽まくらは他にもカバー曲を色々あげており、それぞれ激しい情のこもったボーカルの濃度が高い、パワーのある作品を聴くことが出来ます。

ヨシナ – 撃鉄

砂の中をヨシナが延々と歩き続ける、レトロSFアニメ調の映像が印象的な作品。曲はゴリゴリのハードロックで疾走感抜群。ポストアポカリプス世界を吹きすさぶ風のような空気をうっすらと感じさせてくれます。歌詞も「出来損ないはここで降りて 足を引っ張るなと聖者は言う 大層なこった大層なこった」と攻撃的。世界への絶望と諦念を、銃を構えるかのごとく鋭い感情で激しく歌う作品です。

【祝・10000人】鵺の涙 kaff feat.緋惺【オリジナル曲】

あけさとチャンネルで公開された登録者一万人記念動画は、生バイオリンの音が美しいオリジナル楽曲。こちらは元は2018年の楽曲「鵺の涙」の緋惺バージョンのようです。

シンプルなバイオリンとピアノの音でまとめられた今回の作品は、かなりすっきりしたことにより歌声がくっきり引き立つことで、物語をつづる吟遊詩人のような優しさと、鵺子と緋惺をシンクロさせるような繊細さが加わっています。概要欄を先に読んでから、曲の物語性を味わうことをおすすめします。

♫ ネイティブダンサー covered by #社畜と鬼 【 #輝縁ソル ・ #八瀬すずか 】

サカナクションの水にたゆたうような名曲をカバーしたのは輝縁ソル八瀬すずかの2人。ユニット名は「社畜と鬼」。浮遊感あふれた難しい原曲を、輝縁ソルの安定感を持った低音と、しゃきっと響きつつも憂いを秘めた八瀬すずかの高音が混じり合うことで表現。心地よく繰り返し聴けるカバーになっています。男女ユニットのボーカルだからこそできる音の表現がなされているので、今後の作品にも期待大です。

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