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VTuber 2020.11.15

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(11月7日~11月14日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

ねこ活動 #200 バーチャルねこさんといっしょ

猫なのに素敵な音楽とユニークなショート動画を作り続けるバーチャルねこ。そのねこ活動がついに200本目に達しました。今回はそれにあわせて、「バーチャルねこさんといっしょ」というタイトルのミニ番組形式で、ちょっと長めに作られています。

いつものエレクトロニカなバーチャルねこワールドに、小鈴めんだこちゃんバーチャルサボテン雨森小夜などの面々が参加。より深くバーチャルねこワールドを掘り下げるような、ふんわりしたチルアウト空間を見せてくれます。この回でもバーチャルねこの新曲が披露されているので、要チェック。

【初配信】初めまして!佐久間ヒカリ、高校三年生です!バンド始めます!【自己紹介】



高校三年生の女子三人が、バンドを結成。その名も都まんじゅう、通称「みやまん」。バーチャルバンドとして活動を開始したようです。現時点ではまだはっきりした活動内容はわかっていませんが、とりあえずみんなが一つのチャンネルを使って発信中。バンドメンバーは最終的には15日発表の3人を含めて6人になる様子。文化祭に向けて作ったとのことですが、ということはライブでの完結ありきなんでしょうか。高校生活最後の文化祭、青春を燃やす瞬間のきらめきが今の時点から見えてきそう。

ギターで生徒会長の佐久間ヒカリ、ドラムの岩永静、ボーカリストの青島玲子が現在出演中。
すでに全員の動画で謎ノイズが乗っていたりと、ちょっとなにかある様相。まだまだはじまったばかりなので、彼女たちの活動の様子をまずは見守りたいところです。

【 つむぐたび 】スーパーカブで行くオロロンライン稚内の旅 第1回 札幌~留萌【 ツーリング 】


大谷つむぐは「つむぐ散歩」「つむぐたび」のタイトルで、スーパーカブに乗ってでかけた光景を撮影、アップしています。今回は札幌から稚内までのオロロンライン330kmの旅を紹介しています。

スーパーカブでの撮影というのがポイント、それほどはやすぎないゆったりしたスピードでの景色を見ることができます。ところどころマイペースに停車して、興味の湧いた現地の様子を撮影しているのも、スーパーカブ旅行だからこそのもので、楽しいです。

今回は特に長距離のため3回にわけてアップされていますが、「つむぐ散歩」では一回の動画で北海道の多用なスポットを一つずつ、自身のチョイスで静かにスーパーカブででかけ、撮影・紹介をしています。芦別の野花南の駅の、時が止まりかけつつ動いている瞬間のような特異な空気感を捉えた動画も、大谷つむぐのセンスがそのまま映像に現れており情緒漂っています。

ポッキー滅の何とかって言ったら怒られますか?in2020

けもみみおーこくのねこます氏は、かつての人気VTuberをやめた現在だからこそ語れる2018年の「ポッキーゲーム」について振り返っています。サムネは本人曰く釣りです。そのくらいVTuber時代の「ポッキーゲーム」は当時VTuberファンで知らない人はいないくらいに流行しました。

とはいえ、あれはさらっと作ったものだったため、そちらがコンテンツとして伸びてしまったことへの複雑な気持ちを、VTuberを引退した今語っています。今後について、きちんとした形でのポッキーゲームを見せるための展望も語っており、ねこます氏の今後の活動に期待が持てる内容になっています。ねこます氏の話は、VTuber出たての狂乱の渦の中心にいた経験を元に、そこから離れたからこそ見える俯瞰した貴重な話が多いです。

【落語】サクッと楽しむ落語解説シリーズ、始まります!【神田笑一/にじさんじ 】

神田笑一の新企画「サクッと楽しむ落語解説シリーズ」がスタートしました。タイトルの通り本当にサクッとした時間の中で、落語一つの話本編の概要を教えてくれる内容。今回の題材は花魁の出てくる人情話「紺屋高尾」。
話の前に江戸の文化風俗をまとめて説明してくれるため、落語の世界の背景がより一層わかりやすい構成になっています。一両とはいくらくらいなのか、なぜ遊郭には廓言葉があるのか、などなど物語を楽しむためだけでなく、現実の知識として役に立つものばかり。
加えて落語の登場人物をにじさんじのライバーになぞらえて出演させ話を展開していくため、とてもイメージしやすい。もともと神田笑一は滑舌がとてもきれいで聞きやすいしゃべりかたの人物。今回は落語の演技のほんの一部を切り取って「VTuber配信」の特徴とミックスして力強く再現しているため、視聴者の落語への興味をうまく引くことに成功しています。

フレン・E・ルスタリオ に 小学校の算数 全部教えます【にじさんじ】

グウェル・オス・ガールによるお勉強企画として、フレン・E・ルスタリオに「小学校の算数」を全部教えるという配信が行われました。以前魔界ノりりむと行ったのが積分物理計算だっただけに「算数」の語のインパクトが光ってしまうのですが、「数の意味」を改めてちゃんと追っていくと、理解するためにはかなり考え直さねばいけないことに気付かされます。
実際に足し算・引き算からおさらいしていくと、フレンの数に対する考え方、足し算を思考する際の根本的な捉え方がちょっとずれていたことが見えてきて、思考の順序にズレがあったことが判明。修正してからは一気に成長を遂げます。

算数は考え方の土台であるだけに、基礎を修正していけば徐々に難しい問題も直していける。全て否定をせず、「丸覚え」をさせず、しっかり理解・納得させてから次のステップに進むよう解説するグウェルの教え方と、ズルをせず謙虚に正直に向き合ったフレンだからこその成長が見える配信です。「九九は早く言う必要がない」など、生きた数学への思想がたくさん言葉として出てくる内容なので、大人ほど見ていて感じる部分が多々あるはずです。

【オリジナルMV】VALIS #009「超常現象ダンスダンス」【VALIS合唱】

バーチャルサーカス団VALISの新オリジナル曲は、かいりきベア作詞作曲の一発で覚えられるキャッチーな作品。全員3Dで集結し、独自の世界観で歌い踊り、幻想を見せてくれます。一人ひとりを見せるクオリティと合唱の完成度が高いので、まずは何も考えず普通に見てください、この作品そこでは終わりません。

Main Story – 005 (Case of VALIS)|VALIS|note
VALIS公式のnoteでは彼女たちの物語が描かれ続けています。その中で先日現実に行われたある2つのライブ(明言はされていませんがすぐわかるはず)での感想が綴られています。あれが今回の動画の伏線で、彼女たちがどう感じどんな心境だったのかが赤裸々に描かれています。読んだ後に、ぜひこの動画をもう一度見てみてください。初見と全く違うものが見えてくるはずです。11月28日発売のEP「仮想旅団オーヴァチュア」に向けてこのサーカス団は一体何処に向かうのか。

【歌ってみた】終端の王と異世界の騎士 〜The Endia & The Knights〜 / Sound Horizon【朝ノ瑠璃/戌亥とこ/奏みみ/白上フブキ/ドーラ/富士葵】

朝ノ瑠璃戌亥とこ奏みみ白上フブキドーラ富士葵の6人による、Sound Horizonのカバーソングが公開されました。サンホラの楽曲は人物ごとにはっきり歌のパートが分かれて物語性をもたせたミュージカル形式のため、そもそもやろうと思うと人数が必要。その上歌唱力が問われる難しい曲ぞろい。
今回は6人の情熱に加え、ベルモンド・バンデラスのナレーションも入ります。原典をリスペクトして再現しつつも、個々の持つ歌技術でしっかり表現した動画に仕上がっています。このメンツでこれだけのクオリティを何度も出すのは難しいとわかりつつも、サンホラ好きのVTuberは多いので、名曲の数々をもっとカバーしてほしいと願ってなりません。ちなみに以前にじさんじのメンバーが生でサンホラ曲をカバーした配信も凝っているので興味のある方はぜひ。もちろんナレーションはベルさんです。

【オリジナル曲】スコッチバーボンベースガール / 花奏かのん【Scotch Bourbon Bass Girl】

花奏かのんの新曲はベースのスラップのリズムが心地よい、シティポップ調のしっとりした作品。ベースをかついで夜を歩く曲は作曲配信内で制作されています。そのため作詞の一部は視聴者の意見も交えられています。

「あれからどれだけ歩いてきたのか 思えば甚だ遠くへ来たような これからどこまで行けるのかな」という概要欄を見てからこのMVを見ると、それでも歩き続ける彼女の姿に静かな情熱を感じることができます。だからこそ、一人歩く先でそっと猫が共に歩み始める映像がとてもエモーショナル。夜を歩く感覚を歌で表現した心象風景は、大人子供問わず多くの人に見て、感じてもらいたい。

【MV】LOW BIT FANTASY 星宮とと+Kijibato

星宮ととKijibatoの1stアルバムの表題曲のMVは、ゲーム好きならニヤニヤしてしまうことうけあいな、ネタ盛り沢山な作品。「ロービット」とあるように、レトロゲームの中でもさらに古い、1980年代の記憶が蘇るような映像からスタート、近年のものまでゲームネタを網羅していきます。ゲームそれぞれを「小さな宇宙」と表現しているのも粋。

ポップなチップチューンメロディにあわせて「夢の世界でずっと溺れたい 絵空事でも全部抱きしめたい」というゲームへの愛を詰め込んだ内容。あえてゲームのフィクションを認めながら「いい嘘なら溺れたい」という言葉を使うのは、ゲームへのラブレター、あるいは讃歌。クレジット画面まで凝っています。アルバムはデジタルダウンロードがすでに始まっているので、こちらもチェックしてみてください。

隣町本舗 – 青い亡霊 (Lyric Video)

様々なVTuberの音楽プロデュースを行い、VRでのライブなども行っている隣町本舗の新曲は、静かな中に情熱が溢れた魂のこもった作品。サビの祈るような歌声が、しっかりと心に残ります。「寂しくも爽やかな曲」を目指す隣町本舗ならではの、消えていくなにかへの切ない感情を「群青」「純情」で美しく昇華しています。そのため普遍的な心を掴むエモを混ぜ込みつつも、視聴後の感覚はとても爽やか。言葉のチョイスが丁寧な歌詞にもぜひ注目してみてください。

We sing the world / 九条林檎,九条杏子,九条茘枝,九条棗

九条家大集合のゴージャスさ! 九条林檎九条杏子九条茘枝九条棗によるオリジナル曲はパワフルで上品、ロックでゴシック。4人の個性が生かされつつ調和した作品に仕上がっています。

「血の喚ぶままに どこまでも行こう」「この世界ごと魔法にかけよう」というポジティブな歌詞は、九条林檎によるもの。エンターテイナーとしてどこまでも導いてくれそうな彼女たちのパワーが詰まった楽曲です。バリバリ切り替わる刺激的な映像、揃いのテーマの衣装、どんなに動いても優雅さを忘れないダンス、全てを祝福するような力強い歌声と、見ていて元気になる、九条家の決意を感じさせる作品です。

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