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VTuber 2020.10.11

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月3日~10月9日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

キャンピングカーと行く!ぽこピーの岩手旅


ぽんぽこ、ついにゆるキャラグランプリで優勝! ピーナッツくんと共に岩手にでかけた際、キャンピングカーに荷物を積んで旅をしたことを楽しそうに語りつつ、グランプリの会場の様子を見せてくれます。

ゆるキャラたちは交流はとても盛んで楽しそう。ぽんぽこたちも他のゆるキャラとのやり取りをかなり満喫しています。実際はかなりしのぎを削るライバル同士なのですが(ペイレンジャーとの勝負はなかなか際どさがありました)それはそれこれはこれ。今回はゆるキャラグランプリのファイナルということで、ゆるキャラ文化を愛する人達の姿が見られます。
キャンピングカーで移動し、小岩井農場の牛乳やわんこそばをいただき、イベントで優勝し、レンタカー屋さんではサプライズも。ぽんぽことピーナッツくんの青春が間違いなくここにありました。

にじさんじライバーの持ち方

グウェル・オス・ガール、なぜかライバーの3Dお披露目配信の前に凝ったネタを披露してファンを盛り上げてくれるイキな男。今回は「にじさんじライバーの持ち方」と題して、にじさんじライバーを「持ち」ます。バカリズムのネタのパロディなのですが、なぜライバーを持つのことにしたのかはわからない。ライバーのチョイスにセンスが光ります。

きちんとライバーの紹介も入れているので、ここから見ちゃった人がにじさんじを知るのにも向いているというみんながおいしい内容です。
彼はにじさんじの面接の際、受けた動機として「にじさんじは人数が多いから」という旨の発言をしたことを以前語っていました。企画屋にとって人数が多いのはなによりも大事。人を呼んだ企画配信のみならず、このようなネタ動画や「にじさんじ五十音順に描いたら童田明治の時には画力上がってる説検証」をコツコツと続けるなど、にじさんじであることと自身のアイデアを組み合わせたエンタテイメントを作り続けています。

今回の動画は夢追翔の3D配信前にアップされました。こちらの配信は長尾景と一緒に、アルス・アルマルの3D配信前に行ったもの。ラーメンズのコントが元ネタですが、こちらもにじさんじライバーの人数を生かしたもの。概要欄に必ず誘導が入っており、本気ネタでありつつ前座的に振る舞うムーブが定番になりつつあります。

【究極のテーマ】YUAの部屋~哲学編 【philosophy】Dialogue between Vtuber[YUA] and philosopher



藤崎由愛のVtuber哲学シリーズがかなり興味深い。Vtuberの人気や面白さ、どうやったら興味を持ってもらえるか、などを哲学の論理から分析。きちんと掘り下げた真剣な話で、聞いていて考えさせられます。

リアルでもファンタジーでもない、バーチャルなYouTuber。見ている人の心理に何かが響いたから今の人気があるわけで。じゃあそれはどこなんだろう? ほわほわした藤崎由愛が教えてもらう形式で、過去の哲学者の話題を元に分析していきます。
もちろんこれが正解とは限らないのですが、考える材料としては非常にユニークな切り口。Vtuberという存在に興味がある人は見て損がありません。

【喧嘩凸】浪速の口喧嘩女王椎名唯華やあ!!!!!!!!【椎名唯華/にじさんじ】

いたずらはするけどケンカはしなさそうな椎名唯華が、まさかの「喧嘩凸」配信を行いました。喧嘩を仕掛けてきた凸者に対して椎名唯華が言い返し、勝てるかどうかを競うというもの。アドバイザーに樋口楓を呼び、ライバーたちと口喧嘩。なお勝負の采配を決めるのは椎名唯華本人と樋口楓。

意外な弁論の強さを見せるライバーもおり、喧嘩と言いつつとても楽しく見られます。むしろそれぞれの性格が出た話し方、好感度が上がると思います。不破湊の後半の子供の喧嘩モードは愛らしさすら。
もっともこの手の企画はちょっと間違えると危うさのある内容でもあるので、そこは椎名唯華と参加ライバーのバランス感のうまさゆえ。ラストの挑戦者まで勢いよく見られます。

【マリン船長78歳】Sexy Boomer Grandma Marine.【ホロライブ/宝鐘マリン】

普段ははつらつ元気な宝鐘マリンが、ファンアートであがったおばあちゃん宝鐘マリンのイラストを利用し、パラレルな未来を1時間語る配信が行われました。ホロライブはエルフやドラゴンなど人外も多いので、普通に歳を取る人間の彼女ならではのネタ。
まるで本当に78かのような、ホロメンが増えていく姿の話や、本当に船長になって旅にでた話などを流暢にトーク。ちょっとボケ気味で同じ話が繰り返されちゃう部分も含めて、妙にリアルです。そしてエモなオリジナルBGMと、ファンである「宝鐘海賊団一味」との旅の思い出(パラレル)、笑えながらも歳を重ねる重みを含んでいて、聞いていてじんわりくるから困る。あくまでもパラレルなので、実際に旅に出るか否かは今は定かではありません。
ロリ化する月ノ美兎や成長する森中花咲など、様々な背景で年齢が上ったり下がったり、自由に変化するVtuberがいます。Vtuberにはあまりおばあちゃんキャラはいないのですが(有名なのはバーチャルおばあちゃん)、こういう老婆スタイルもジブリ作品みたいで格好いいので、船長にはたまにやってほしいところ。

にじさんじ仲良し大型コラボアラカルト

にじさんじは大人数であるがゆえに、仲良くワイワイ大勢で配信をすることがあります。今週は特に、微笑ましかったりハチャメチャだったりする大規模コラボが多かったのでいくつか紹介。

舞元啓介ジョー・力一社築花畑チャイカ。普段からコラボも多く仲のよいアラサー帯男子のうち4人が集まって、よりによってツイスターゲームをするという配信が行われました。ルーレット役はドーラ緑仙。男たちが密着するのみならず、股間がぶつかりあう地獄絵図。そのあと卓球を本気でやるのも、おじさんらしくてGOOD。
多人数が重なっても滑らかに動くトラッキング。卓球のような球技をバーチャル上で表現。かなりハイレベルないちからの新しい映像技術配信です。エンタメおじさん4人衆だからこその面白さで、分かる人には分かる技術の高さを披露している、バランスのうまい配信。Vtuber出たての頃は男性ライバーは活動が厳しい時代でしたが(実際この4人のデビュー時期は注目を引くのは非常に大変だったようです)、まさかこのおじさんツイスター配信を大勢の人が笑いながら見る日が来ようとは。

こちらは緑仙、ドーラ、花畑チャイカ、社築の3D縄跳び収録。いかに滑らかに3Dトラッキングが出来ているのかわかる映像です。やっていることは普通なのですが、機材準備等を考えるとこれはめちゃくちゃ大変。パッと見は普通のことを、全力でやって全力で遊ぶ。最近のにじさんじ3D配信は特に花畑チャイカを中心に、3Dコラボが当たり前になるような頑張りと楽しさを見せてくれています。社築が3Dでレギュラー番組をやっていることもあって、スタミナ的に慣れているのに気付かされる一面も。

森中花咲が行ったのは、唐突ににじさんじ元2期生メンバーを呼んだら何人集まるか、というチャレンジ。事前から告知していたならまだしも、突然の招集でどれだけ集まるかと思いきや、かなりの人数が集まることに。
元1期生はコラボ楽曲を出していたり、元SEEDsはたまに集まっていたりと、先輩後輩は全員集合することが多いものの、狭間に入った元2期生は特に個々の忙しさがあり、集まる機会がほとんどありませんでした。なので今回初対面同士だった人も。以前よりさらに個々の活動が忙しくなっていると思うので難しいとは思いますが、事前から準備した元2期生コラボに期待しています。

元SEEDs一期生10人による、カレー作りオフコラボ配信。ただカレーを作るだけなのに事件が起きまくるのがさすがにじさんじSEEDs。中でも轟京子の突飛さが光っています。
SEEDsはデビュー当初から特殊な立ち位置(チャレンジ枠だった)だったのと、緑仙など言い出しっぺや進行になれる人がいたこともあり、集まりがよく普段から仲良し。全員今は対外的な活動も増えていますが、集まると昔から変わらない空気感。枠がなくなった今でも「SEEDsが好き」というグループ推しのファンは多く見られます。

【もちぷろ】歌って踊る!?ミニライブ♡♡【全身3D】

個人で活動するVtuberもちひよこが運営している「もちぷろ」。そのメンバーである神野たね九重このの雨町わたげとの4人でミニライブを開催しました…これ本当にミニですか??

3Dモデラーであるもちひよこならではの、3Dフルトラッキングの4人同時出演ライブ。これだけのことを個人で行ってしまうもちひよこの実行力にただただ感服。今までもてぇてぇトレインで4人同時コラボなどをやっていましたが、本格的なライブは初めて。九重このの、雨町わたげはこれだけの大舞台は初です。34分半くらいから入る「恋」の4人合唱は緊張もほぐれているからかすこぶるキュート。中でも神野たねの場馴れした表現力には目をみはるものがあります。
これで「ミニ」というのだから、おそらく彼女たちの目の先にあるのはもっと大きなライブなのでしょう。開催を夢見て待ちたいところです。

月ノ美兎「それゆけ!学級委員長」MV

月ノ美兎のメジャーデビューシングル発売開始! そこでアップされたMVは「90年代の
アニメ」「初見なのに懐かしい」という感想多数。4:3のアスペクト比に歌詞のフォント、アニメーションの構造が懐かしテレビアニメ形式です。一回ビデオテープにこの動画を録画して見直したくなる。

月ノ美兎を象徴するようなネタもたっぷり。色味が全体的に落ち着いているのでものすごく懐かしさを感じるものに仕上がっています。非常に目まぐるしくパタパタ情報が飛び出してくるのが楽しいのなんの。
作詞作曲はササキトモコ。月ノ美兎が敬愛してやまない作曲家です。今回は月ノ美兎をイメージしたキャラクターソング的な内容ですが、ササキトモコ節とも言える独特のメロディは健在。一度聞いたら忘れられない不思議な作品です。
これをもって正式メジャーデビューした月ノ美兎。今後どんどん曲を発表してほしいところです。同じCDデビューでも、後輩のpetit fleursやRaindrops、友人である樋口楓とは全く別のベクトルの活動なのも、それぞれの道を感じさせてくれます。

「物語を君へ。-不可解弐Q1 エンディングアニメーション-」

花譜がライブ「不可解弐Q1」を終え、多くの人がエンドロールを見ながら余韻に浸っていた時、唐突に流れたのがこのアニメーション。ゴリゴリにストーリー性を感じるものなのですが……なんだこれ!?

同じKAMITSUBAKI STUDIO理芽春猿火ヰ世界情緒も登場。劇場版アニメになりそうな壮大さで怒涛の動きを見せてくれます。これが一体なんなのかは誰もわかりません。続くのでしょうか? ファンの「こういうのが見たい」妄想よりも先に行ってしまった公式の最たる例です。「神椿市建設中。」との絡みも気になります。

過去に行われた無観客のリアルライブ「不可解(再)」の動画の一部もアップされています。一方今回の花譜のライブはバーチャル空間でのもの。彼女自身の成長を見せつつ、バーチャルならではの空間でできること、表現していくことの面白さを伝えてくれる内容でした。バーチャルシンガーたちの虚実を匂わせる表現があちこちに詰め込まれており、ひとつひとつの読解が問われる「Q」ともなっています。

【歌ってみた】あの夏が飽和する。 / カンザキイオリ(Covered by 天使 エム)【VTuber】

ゴリゴリに感情をぶつけて表現することに長けているボーカリスト天使エムがアップしたのはカンザキイオリの名曲。歌いはじめから今にも泣きそうな声で振り絞る歌声にびっくり。逃げ出す力強さと、消えてしまいそうな切なさの両方で、精神的にも飽和限界ギリギリの空気感を再現。歌詞の世界に入り込んだ表現を行っています。間奏で入る演出も含め激しすぎる感情の荒ぶりの描写、ぜひチェックしてみてください。

【気持ちを込めて】U&I;▷君波笑凪【歌ってみた】

https://www.youtube.com/watch?v=saNCqMSGhSY

大好きな人に向けての直球ソングとして知られる「けいおん!」の曲を君波笑凪がカバーMVでアップしました。この曲はママ(いわゆるアバターデザイナー)にあたるイラストレーター星守れんげの誕生日にプレゼントしたもの。「笑凪はままがいなかったらいない人間でした 笑凪を見つけてくれて本当にありがとう!」という概要欄を見ながら聞くと、その熱い感謝の気持ちがダイレクトに伝わってきてグッと来ます。
Vtuber本人とママの関係が非常に密接なことが多々あります。理想の姿を与えてくれたママたち、Vtuberたちとしては本当に特別で大切な存在のはずです。こういう本来は他人なのに血縁に近い特別な関係性を見られるのもVtuberならではの面白さ。

[MV] アオノユウキ – Regret

しばらく休止をしていた蒼乃ゆうきが、「アオノユウキ」としてロックなビジュアルとオリジナル曲を引っさげて帰ってきました。

今までと全く違うイメージのビジュアルが目を引きます。歌声は今までのキュートさと力強さを持ち合わせたまま、さらに表現力の豊かさの幅が広がっています。
苦しみの中がむしゃらにもがいて前に進もうとする歌詞とアニメーション。アオノユウキが全身で歌うその曲は、彼女の今までの、そしてこれからの表現の戦いを象徴しているかのようです。

【歌ってみた】ガランド/ピコン【小宵&竜縁ニコ】

このコラボ楽曲は竜縁ニコの落ち着いきつつ色気のある低音と、超ハイトーンの歌声に驚かされる小宵の歌声が絡み合うテクニカルな曲。跳ねるようなリズムをしっかりおさえながらトリッキーな音をしっかりつかんでスタイリッシュに歌い上げています。小宵がものすごい高音を難なく安定感抜群で歌っているのにただただ驚かされる。それが引き立つのも竜縁ニコの音がしっかりしていて支えになっているから。相性バッチリのコラボ曲です。

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