Home » この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(8月24日~8月30日)


VTuber 2019.09.02

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(8月24日~8月30日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

【衝撃】ド田舎で1時間、セミの抜け殻何個ゲットできる?

(8月25日)

ぽんぽこピーナッツくんの動画は、夏休みが終わった今こそ見たいもの。子供ならやったことがある人が多いであろう、セミの抜け殻拾い。滋賀に住んでいることをアピールしている、ぽこピーならでは。

いつものローギアな笑いを繰り広げる2人。ただ大人になればなるほど、この手のノスタルジックな企画は、刺さります。夏に元気よく駆け回った記憶を思い出しながら、見てください。

その後、2人は秋葉原にある「米とサーカス」の自販機で虫を買って食ってました。

究極のファンアートの描き方を描き語る

(8月25日)

いぬじまちゃんねるでアップされたのは「究極のファンアートの描き方」の講座動画。もっとも技術の話しではなく、高めるための精神論です。これがとてもテンションが高くテンポがよく、かつ納得できるものだから困る。

ファンアートの参考としてあげられているのは、かの有名なあの方。男子なら知っているであろう。理論的に解説されると納得してしまう。
「ファンアートっていうのはね、恥ずかしい好意なんですよ」という前置きの元に「それがどうした」「俺達は元から壊れているんだ」と開き直って愛を訴える彼のトークはなかなか勇気がわいてきます。描きたくなります。
そして眠居ふわりがかわいいのはぼくも同感です。

【■1】作ってみよう♪(闇の)ドット絵講座(圧縮・減色編) #7


穣津ペグは、ドット絵VTuber。といっても直球ではなく、かなり変化球。本人自身のアバターも「ドット絵をJPG保存するという邪道(色が潰れるのでドッターが嫌うやつ!)」をネタにしています。
今回は「闇のドット絵講座」。闇の、とあるように、一見正しそうに見える講座ですが、まるまる真似すると大変よろしくない、とんがったもの。模倣・改変、要注意。トレスどころじゃない。皮肉動画です。

技術的にはかなりしっかりしていますが、根源は「これはやるなよ……」という注意書きのような動画になっています。でも実際あるんだよなあ。怖い怖い。

【VTuber×恐怖ロケ】ついに禁断の領域へ…大型はんなま企画!ホラーロケ決行!謎の廃工場で、ナミ精神崩壊⁉【ナギナミ】【都市伝説】【心霊】

(8月25日)

ナギナミちゃんねる「はんなま」が売り。実写と3DモデルVTuberが共存する面白さを見せているのですが、今回はその決定版的な内容。謎の廃工場を探索するホラーロケ。ところどころ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」みたいになっている動画です。

ゲームのような画面を入れることで非現実感を盛り込みながらも、生々しい足取りで探索する様子が見られます。画面が暗いのが功を奏して、本当にいるかのよう。

マンガ肉を作る回は、制作シーンも面白いのですが、食べる瞬間が必見。
バーチャルとリアルがクロスする「XTuber」である2人。この動画のスタイルを見ると他にも「はんなま」だからこそできることはありそうなので、期待が高まります。

VTuberの中の人を交代します

(8月27日)

さはなが公開した動画のタイトルはなかなかに意味深。3DVTuberはモデルを動かす際にHMDとコントローラー、トラッカーを身体に装着して動かします。そこで五枚羽扇風機に付けて「交代」しよう、というもの。

やっていることはだいぶナンセンスなのですが、扇風機になるネタは以前ゲーム部が行っています。さはな自身もそれをパロディ化していました。今回も話題にあがっており、無関係ではなさそう。
だからなんだ、ということのない内容ながらも、ちょっとバーチャルを考えるきっかけになる動画です。魂ってなんだろう。

【祝】ふうふマートVR結婚式生中継!【夫婦Vtuber】

https://www.youtube.com/watch?v=4CjiqpK-ijM

(8月25日)

ふうふマートが8月25日に結婚式をVRChat内で挙げました。
ゲーム的な結婚式ではなく、魂のガチの入籍からの結婚式です。多くの人がこの式に参列しました。

ふうふマートは「めおとおつ」と「めおとつま」の夫婦VTuber。すでに入籍はしているのですが、奥様の身体的事情で挙式ができなかったとのこと。夢を叶えるべく企画されたのが、VR上での式でした。
式典類は現実社会ではなかなか達成が難しい。だからこそ、新しい社会の可能性が垣間見える、素敵な式になっています。

#にじさんじベストパートナー決定戦 開幕!!!

(8月28日)

夢追翔司会、卯月コウ魔界ノりりむのコンビ「おりコウ」による企画「にじさんじベストパートナー決定戦」。男女2人のパートナーで出場し、相方女性の答えを男性が当てたり、視聴者から取ったアンケートを順位を答えたりするクイズ形式。
「解散しそうなペア」「視聴者が思う理想のペア」「実は付き合ってそうなペア」など、かなり突っ込んだ内容でした。

VTuber界隈での男女の交流は、2017年から2018年初期はものすごくナイーブでした。アイドル的要素があったりするVTuberの場合、男女の話題はかなりスキャンダル的に取り沙汰されやすい(仮に何もなくても)。今でもその風潮自体はあります。
しかし「にじさんじ」は、箱の中での男女ペアに対しての「てぇてぇ(尊い)」関係性を楽しむロールプレイの土壌が育ちつつあります。たとえば「紅ズワイガニ」の愛園愛美と三枝明那の同期2人は、攻めっけのある女子とウブな男子という組み合わせで非常に人気があるパートナー。これを傍から見てニヤニヤするのが、娯楽として成立している。黎明期では考えられないようなことでした。

もちろんにじさんじ勢でもこのへんは細心の注意を払って、余計な炎上が起きないようにそれぞれ立ち回っています。けれども各々がキャラクター性をきちんと確立していく中での「てぇてぇ」なので、安心して見られる。

番組的にはネタ・オチ枠としての、笹木咲とベルモンド・バンデラスの「ダレパンダ」がいるさじ加減もうまい。人気急上昇中、パートナーどころか会話もままならないぎこちない2人、葛葉と桜凛月の「くずンボ」の落ち着かない感じも楽しい。
慎重に作られた番組だからこそ、バーチャル男女パートナー、色々勝手にニヤニヤできる内容になっています。

【ノム先生】読書感想文書いてみた【ごんぎつね】【夏休みの宿題】

(8月30日)

夏休みの宿題の定番といえば、読書感想文。そこで燦鳥ノム「印象に残る読書感想文の書き方」をレクチャーしています。

「プロの読書感想文作家」「おパクリになる」というパワーワード続出。まあ120歳の感想は、おパクリしようもないのですが。
一応ちゃんと役に立つ内容だと思います。「なんてこった!」の使い方は人の好みになりそうですが、ノムさんらしさは抜群。

「ごんぎつね」の朗読動画もアップされています。
VTuberによる朗読配信・動画は最近増えつつあります。爆発的に人気の出るジャンルではありませんが、アーカイブ化されていくことで、需要は高まりそうです。

今、シロは…

(8月24日)

電脳少女シロは、先週「ガリベンガーV」「シロ生誕祭」のイベントを、大盛況のうちに終えました。その感想動画なのですが、ずっと後ろを向いて顔を見せないという非常に珍しい撮影方法。

VTuberはどうしても本人の表情が伝わりません。感情を伝えるほどに、それが3Dモデルで再現しきれず、トラッキングが外れた無表情の方が声だけでより伝わりやすくなるという逆転現象が起きがち。

今回の「背中で語る」動画は、以前提案しつつも却下されたものだそうです。後ろを向いてとつとつと感動を語るシロの背中は、何よりも感情を伝える、巧みな撮影方法でした。

#07【蛾燈紅二郎】蛾燈風月 1分ちょっとでわかる季節の言葉 第5回「夏の果て」【VTuber】

(8月29日)

蛾燈紅二郎は、季節の言葉をわかりやすく、演出入りで紹介するVTuber。今回は「夏の果て」という、今この時期にぴったりな俳句によく使われる単語です。
彼もすっかり日焼けをして、夏モードに。蛾橙風月シリーズは短い時間で、実際に使える勉強になる「春疾風」などの単語を教えてくれます。季節にぴったりあわせたものが多いので、この動画の単語を学んで、日本の四季を楽しもう。

倉橋ヨエコ-今日も雨(Cover.歌衣イツミ)

(8月25日)

歌衣イツミがアップしたのは、VTuberでは非常に珍しいチョイスの曲、倉橋ヨエコの「今日も雨」。情念の強い曲なだけに、歌の技術が問われる作品ですが、見事に歌い上げています。

サビのイツミ風歌唱が見事。「飛び出して飛び出してみよう待ってる人はいないけど」の意味が原曲よりもずっとポジティブで、これから駆け出していく彼女の強さを見せてくれています。ママにあたる歌衣メイカらの背中のシーンがにくい。
この曲は生放送のEDで、生で歌った一発撮り。彼女の歌の底力が見えます。

透明な日曜日

(8月25日)

MonsterZ MATEのコーサカがアップしたのは、チル感の強いけだらるいメロディラインとラップが心地よい、日曜日に聞きたい曲。ただし、何も知らずに聞くと、意味がわからない単語が山程出てきます。「藤木」って誰?とか。
これは、作品が出来るまでの流れを知ってこそ、味のある作品。

ある日曜日、ワニのヤカエハラミオリ氏ツラニミズ氏藤木氏が集まって、昼間からお酒を飲みつつ、即興で曲を作る配信を行っていました。もう大人の男性たちが、心から楽しそうに音楽の話をしながらだべっている様子が気持ちよくて仕方ない。長時間配信ながらも、一緒にだらだら創作日曜日を楽しんだ視聴者多数。

なのでこの曲は、みんなの「日記」です。大人の、好きなものが共通する同士たちが集まる日曜日の、なんでもない日の記録。長時間配信のアーカイブを全部見るのは大変ですが、雰囲気だけでも見ると、音楽のよさがより伝わるはずです。

なおこの日の配信で、曲どころか動画まで作って、その場でアップしました。フットワーク軽い!

ニルギリ / 久遠千歳 Cover

(8月30日)

8月31日、にじさんじ久遠千歳が卒業しました。雨森小夜との共作で作ったこの作品は、今まで久遠千歳として歌い続けてきた曲の数々を思い出すMVになっています。

絞り出すような情感の表現に長けた彼女にはファンも多く、引退が惜しまれました。引退のニュースがTwitterの話題トップに上り続けていたので、誰のことかわからずびっくりした人が多かった模様。

ただ不老不死だった彼女の呪いがとけ、普通の人間になった、とのことなので、ある意味おめでたいこと。

彼女は誕生日配信で「永遠ってものに飽き飽きしてしまった。僕が生きていて、永遠も悪くねぇなって思えるように君たちがしてよ。僕も頑張るからさ。それでぼくが何らかの奇跡が起きて人生の幕を閉じることが出来たときに、存分に悲しんで泣いて」と語っていたことがありました。それに呼応するように、呪いが解けたことによる引退です。ものすごく多くのファンが、配信で、コメントで、ファンアートで、泣いていました。

募集時期が同期の郡道美玲のツイートでは「死にたいが口癖だった友人が、生きていることが楽しいと口にするようになり、違う生き甲斐も探してみたいと旅立ちを決めたのならば。友人として笑顔で送り出します。」と語られていました。ポジティブな卒業のようなので、彼女が歩みだした、生死のある人間としての一歩を応援したい。

ちなみに彼女のチャンネルの配信動画はすべて消えてしまいましたが、音楽動画は残されているので、まだ知らない人は是非触れてみてください。

過去のおすすめ記事はこちらから:
必見!今週のおすすめVTuber


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード