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ゲーム・アプリ 2019.01.27

実在したシリアルキラーの「殺人の城」を再現 VR脱出ゲームが制作中

19世紀に実在したとされる連続猟奇殺人犯(シリアルキラー)のヘンリー・ハワード・ホームズは、シカゴ万国博覧会の会場からわずか3マイル(約4.8km)にある、自身が所有するホテルで殺人を繰り返していたといわれています。

本事件は米ジャーナリストのエリック・ラーソン氏によって小説化された「悪魔と博覧会」に記されベストセラーとなりました。さらに、映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」や「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でタッグを組んだマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオ氏が再タッグを組み、本小説の映画化に向けて取り組んでいることでも注目を集めています。

殺人の城の建物内をVRで再現

映画公開に先駆けて、H.H.ホームズの「殺人の城」を完全再現したVR脱出ゲーム「The Horror of H.H. Holmes」の制作に取り組んでいるのが、映画制作者兼ビジュアル・エフェクト・デザイナーのマイク・ピータソン氏率いる制作チームです。本ゲームは、殺人犯から逃げながら秘密の通路や防音室、ガス室などを通って、ホテル内の数多くのトラップを回避し、ホームズの犯罪の証拠を見つけていくというVRゲームです。

ピータソン氏は本ゲームについて次のように語っています。

もともと秘密の通路が大好きなのですが、ホームズの城を通り抜けることができたら、どんなにぞくぞくするだろうと思っていました。そんな気持ちがこのゲームを作るきっかけとなりました。ユーザーには、まるで現実のような城内を探索することができます。

資料には当時のニュースや目撃者の声も

ピーターソン氏は、ホームズのホテルを可能な限り正確に再現することをめざし、広範な調査を行いました。建物の青図や昔のニュース報道、さらには生存者からの目撃証言もリサーチして、「The Horror of H.H. Holmes」を設計しました。また同氏は、ビクトリア調の部屋の装飾も研究し、過去の資料から把握できない箇所を補いながら作成しているとコメントしています。

2019年1月26日現在では「The Horrors of H.H. Holmes」のリリース予定については明らかにされていませんが、レオナルド・ディカプリオ氏の映画「悪魔と博覧会」の上映が始まる前には配信を開始したいとピーターソン氏は話しています。

(参考)VRScout
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