HTC ViveやOculus Riftなどの手を動かすことのできるVRデバイスの登場により、VRで行う芸術活動が注目を集めつつあります。
HTC Viveには、2016年4月のローンチ時からVRで線を描くことのできるツール『Tilt Brush』が配信されていました。また、12月6日にはOculus Rift向けのハンドコントローラーOculus Touchが発売され、Viveの『Tilt Brush』に対抗するVRペインティングツールとして、Oculus対応の『Quill』、またスカルプティング(造形)ができるツールとして『Medium』などが配信されました。
今回は、米VRメディアUploadVRで掲載されている、これらのツールを用いて作られたVRアート作品を紹介する連載から各作品を紹介していきます。
『Starry Night Diorama』
Starry Night Diorama Tilt Brush
on Sketchfab
使用ツール:Tilt Brush
空間に筆で描くようなツール『Tilt Brush』で、ゴッホの名画『星月夜(Starry Night)』を3Dジオラマに描いた作品。
印象的な夜空と山景をバックに、町並みや大きな木が立体的に表現されています。
『VR Cockpit scene for webVR』
Gravity Sketch VR Cockpit scene for webVR
by vrhuman
on Sketchfab
使用ツール:Gravity Sketch、Tilt Brush
同じくTilt Brushとモデリングツール『Gravity Sketch』を用いた、SFのような宇宙空間にメタリックな構造物が描かれています。VRツールを用いた実験的な作品だとしています。
アニメーションもしており、見方によって印象が変わる作品です。
『Quad Bot』
by ryzbl
on Sketchfab
使用ツール:Medium
粘土彫刻のようなツール『Medium』で作られた、メカを描いた作品。
『Portrait』
on Sketchfab
使用ツール:Quill
Tilt Brushと同じように、筆で描くツール『Quill』で描かれた肖像画。
Oculus Touchの発売で、主要なヘッドセットではハンドコントローラーが標準となってきました。
これらのツールはあくまで表現手段。VRを活用した3次元アートもまだまだ未知の領域であり、今後どういう作品が生み出されるのかが楽しみです。
(参考)
This Week’s Best Virtual Reality Art Projects – 12/09/16(英語)
http://uploadvr.com/4-best-virtual-reality-art-projects-week-120916/