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VIVE 2016.06.07

HTC Viveを体験するスペースは実際どの程度の広さなのか?Valveが統計データを公表

HTC ViveとOculus Riftがリリースされて2ヶ月が経過し、新たな統計データがValve社により示されました。データはVRアプリケーションの開発者に対し、ユーザーのルームスケールを考慮することの重要性を示しています。

HTC Vive

Valve社による利用者の統計データ

SteamVRはHTC Viveを使用する際の“Play Space” を次のように定義しています。

“ルームトラッキングVRは2メートル×1.5メートルの領域を最小要件としており、VRアプリケーションによっては、より大きな最小要件範囲を指定することができる。現在一部のアプリケーションではまだ小さな最小要件をサポートしつつ最高の体験を効果的に提供し、プレイエリアの大きさに基づき拡張できるように設計されている。”

今回公開されたValve社の統計では、SteamVRを利用する人々のうち81.5%がアプリケーションの最小要件である広さを満たしているとのこと。SteamVRユーザーの大多数が、少なくとも1.5メートルから2.0メートル以上の広さの部屋でVRをプレイしているようです。

残りの18.5%はほぼその場で立ちか着座してプレイしていることになりますが、これはSteamVRを利用するOculus Riftユーザーも含まれた値であるとのこと。

統計データ(横軸と縦軸はそれぞれ部屋の短辺と長辺を表す)
HTC Vive
これはつまり、約81%のViveユーザーが自分の家やオフィスにてVRのための部屋を持っている、もしくは用意を厭わないことを示唆しています。しかし3メートルスケール以上の部屋を確保しているユーザーに限るとさすがに10%を切るようです。

ユーザーの部屋事情を考慮することで最適なVR体験を実現

Oculus Riftは今年後半に、Oculus Touchコントローラと同様に第二のトラッキングカメラをリリースし、より広範囲のプレイ(ルームトラッキングではない)に対応する予定です。今後VIveやRiftのアプリケーションをリリースする際、開発者は今回のデータを考慮に入れて最小要件を設定することで多くのユーザーに最適なVR体験を実現できるでしょう。

もしくは同じアプリでも部屋のスケールに応じて機能が拡張できるようにするなど、ユーザー部屋事情を考慮に入れた開発が鍵となりそうです。

(関連記事)
ValveとLionsgateが提携。「ソウ(SAW)」など100以上の映画をSteamで配信すると発表、SteamVRにも対応

Oculus Rift製品版でSteamVRを使えるようにする方法

(参考)
Valve Data Suggests Developers Should Seriously Consider Room-Scale VR(英語)
http://uploadvr.com/steamvr-usage-data-room-scale/

SteamVR Play Area Size Stats(英語)
http://steamcommunity.com/app/358720/discussions/0/350532536103514259/


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