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ゲーム・アプリ 2015.09.01

Far Cry 3、アサクリ、動く椅子でレースゲーム。Ubisoftが取り組むVRコンテンツへの挑戦

「アサシンクリード」シリーズなどを手がける世界的なゲームメーカーUbisoftのモントリオールチームはVRコンテンツのプロトタイプ「Eagle’s Flight」と「Vaas VR」を開発し、8月にドイツで開催されたGamesconで体験の機会を設けました。

アメリカのVRメディアRoad to VRの記者がOculus Rift DK2で体験した際のレポートの要約版をお送りします。

Eagle’s Flight

鷹に乗って空をとぶコンテンツ。2つのシーンで構成されています。最初のシーンは一人プレイで、ゲームコントローラーは使用せず、頭を向ける方向で飛んで行く方向を変えることができます。方向転換は頭の傾きに比例するため、急に90度旋回しようと思ったら、頭をグイッと後ろに向ける必要があります。

プレイヤーが飛んでいる舞台は18世紀後半のパリの街の中です。グラフィックなどの素材は同社の「アサシンクリード ユニティ」の舞台からもってきたものだと思われます。橋の下にある配置されたリングをくぐり、エッフェル塔の真ん中を飛び抜けます。

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この飛行体験は非常に簡単で快適でした。開発チームのPalmieri氏によると、このプロトタイプの結果、高速なゲームプレイでも酔わない方法を模索することができたとのことです。

次のシーンは、2対2で旗を奪い合う対戦プレイでした。ゲームコントローラーを使って、スピードの調整と襲ってくる敵を撃退するための鳴き声による攻撃ができます。反対側にある黄色いエリアにある旗を取り、紫色のエリアで示されているの陣地まで戻るという内容でした。旗を奪うために攻撃を仕掛けた結果、大量の鷹の死体とパートナーが残りました。

Palmieri氏によると、様々なアクションをしても快適に遊べる方法を模索してきた結果がこのEagle’s Flightにつながっているとのこと。Eagle’s Flightで施されていた工夫はプレイヤーにもいくつか明らかなものがありました。例えば、方向転換は一切ゲームパッドに頼らず、頭の動きのみで行われること。また、宇宙船のコクピットのように鷹のくちばしが視界の端に常に見えており、酔いを防いでいることなどです。

Vaas VR

VaasはFPSゲーム「Far Cry 3」に登場する奴隷商人の悪役です。このデモでは、崖のそばのシーンでプレイヤーは手を縛られVaasの目の前に座っています。手を縛っている紐の先には岩が結び付けられており…。Vaasが目の前で話をするシーンでは、罵詈雑言を浴びせられ、Far Cry 3のシーンを実際に体験しているような気分になります。最後にVaasは岩を突き落としてプレイヤーは崖の下に水の中に落ちます。この最後のシーンでは、ゲームのカメラが不自然な動きをするため、非常に気持ち悪くなりました。

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Ubisoftは他にも同社のレースゲーム『TrackMania 2』をOculus Riftをつけ、さらに可動する椅子と組み合わせて楽しむコンテンツをパリ・ゲーム・ウィークで展示しました。

今回紹介したものはいずれもプロトタイプ、展示用のコンテンツのため、UbisoftがコンシューマーレベルのVRのゲームをいつどのようなタイミングでリリースするのか現時点では不明です。Ubisoftほどの大規模なゲームスタジオが今後VRにどのように取り組んでいくのか注目したいところです。

(参考)
Road to VR / Hands On: Ubisoft’s VR Prototypes ‘Eagle’s Flight’ and Far Cry’s ‘Vaas VR’
http://www.roadtovr.com/hands-ubisofts-vr-prototypes-eagles-flight-far-crys-vaas-vr/


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