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話題 2020.06.17

トヨタ バーチャル人体モデル「THUMS」を無償公開へ

トヨタ自動車は、クルマの衝突事故における人体傷害をコンピューター上で解析できるバーチャル人体モデル「THUMS(サムス)」を、2021年1月より無償公開します。

「THUMS」は、トヨタと豊田中央研究所が共同で開発した、世界初(2000年当時)のバーチャル人体モデル。車両の安全技術の研究や開発を目的としており、車両衝突時の全身の傷害が再現・解析できます。

2019年のVersion 6に至るまで骨格・脳・内臓・筋肉が組み込まれており、さらに性別・年齢・体格の異なるモデルが追加されています。また、ダミー人形以上に衝突での傷害を詳しく解析でき、開発期間や開発費も抑えることができるそうです。

THUMSは、100以上の国内・海外の自動車メーカーや部品メーカー、大学、研究機関などでクルマの安全研究に使用されてきましたが、今回の無償公開で、より多くの方がクルマの安全研究で利用可能になります。また、ユーザー自身でTHUMSに改良を加え、その成果を他のユーザーと共有するなど、利便性が向上する見込みだそうです。

無償公開対象はVersion4~6。無償公開の開始に伴い、THUMSのライセンス販売は2020年中に終了します。

(参考)トヨタ自動車株式会社 プレスリリース


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