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VR体験施設 2018.09.22

次元の扉を開くカギは技術……だけではない! アイマス“MRライブ”第2弾体験レポ

「THE IDOLM@STER」(アイドルマスター)のMR(複合現実/Mixed Reality)ライブの第2弾公演、「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆2nd SEASON」が、横浜の常設ライブホログラフィック劇場「DMM VR THEATER」にて9月15日より開始されました。

今回の記事では、萩原雪歩さんが主演として登場した9月15日第2公演の様子をレポートします。

「THE IDOLM@STER」(以下、アイマス)は、プレイヤーが「プロデューサー」になり、登場するアイドル候補生をプロデュースしてトップアイドルを目指すゲームです。3DCGモデルのアイドルキャラクターによるライブシーン表現の先駆けとなった作品で、現在でも家庭用ゲーム機やスマートフォン向けのゲームがリリースされ続けています。

さらに作品世界での楽曲は実際にCDや配信でリリースされ、キャラクターを演じる声優がその楽曲を現実世界で歌うライブイベントが開催されるのも、このコンテンツの魅力の一つです。プロデューサー(※アイマスのファンのことを指します)は声優が歌う姿にアイドルの姿を重ね合わせ、声優とアイドルの両者に声援を送っています。

今回のMRライブにてDMM VR THEATERのステージに立つのは声優ではなく、作品世界にある765(ナムコ)プロダクションという芸能事務所に所属している13人のアイドル。


(前列は今回のライブで日替わり主演を務める(左から)菊地真、萩原雪歩、天海春香、高槻やよい、秋月律子、三浦あずさ。後列は(左から)水瀬伊織、我那覇響、双海亜美(主演担当)、星井美希、双海真美(主演担当)、如月千早、四条貴音)

DMM VR THEATERではホログラフィック技術を用い、客席から舞台を見るとスクリーン上に映った人物はあたかも舞台の中で立っているように見えます。この表示技術と、リアルタイムも交えたモーションキャプチャー技術の組み合わせで、3Dモデルのキャラクターライブが行われます。

765プロ13人によるユニットライブ

ライブは、765プロアイドル13人が出演するユニットライブパート→主演アイドルパート→13人のユニットライブパート→主演アイドルパートという流れで進行。と、今年春の「MR ST@GE!!」と同じ流れですが、随所に技術や演出の変更が加わっており、より彼女たちの存在感が増していました。

3人もしくは5人によるユニットライブは、彼女たちが最初期に歌った曲から最新曲まで、お馴染みのメンバーだったり意外な組み合わせだったりと、765プロの色々な面を見せてくれます。披露された楽曲のひとつ「Good-Byes」では、学生服を着た5人のアイドルがステージ端から端まで駆けまわり手を振って客席にアピールし、観客席からのレスポンスが自然と生まれていました。


(アイドルが舞台狭しと駆け回り客席にアピールする「Good-Byes」)

萩原雪歩さんと直接話して作る、リアルタイムのキャラクターライブ

ライブ中盤には今回の見どころの一つ、日替わり主演アイドルのソロパートがあります。ここではリアルタイムモーション技術を用いることで、アイドルが客席の熱気や声を踏まえてのパフォーマンスやコミュニケーションを行います。

この日の主演アイドルである萩原雪歩さんは、優しいけれど内気な性格で、落ち込んだ時は地面に穴を掘って埋まってしまう癖がある女の子。でもここぞと決めた時は頑張りを見せるアイドルです。

ソロパートが始まり、舞台袖から登場した現実世界のバックダンサーと披露したのは彼女の楽曲「ハミングロード」。雪歩さんと2人のダンサーさんが息をあわせステップを踏みながら、穏やかな楽曲の世界を作り上げていました。

曲間のトークコーナーは、ライブの「観客」とではなく、ゲームと同じくアイドルをプロデュースする「プロデューサー」に雪歩さんが舞台裏でアドバイスを求めるという形で行われました。


曲間に舞台裏で「プロデューサー」と対話する萩原雪歩さん

いつでも穴が掘れるように持っているスコップをステージに持ち込まず、外に置いてきた程の決意をもって今回のライブに挑む雪歩さん。思い切った表現ができるようになりたいとさまざまな性格の演技に挑戦しました。客席にいる女性のプロデューサーを指名して妹系キャラを演じた時は、「おにいちゃん、そしておねえちゃん」とアドリブを効かせ、そのかわいさに男女問わず会場中(舞台裏中)の「プロデューサー」たちを大いに沸かせました。

ユニットライブを挟んだ後、「プロデューサー」の後押しを受けた雪歩さんの力一杯のいぇぇぇぇぇぇい」という声からはじまるのは、彼女の代表曲「ALRIGHT*」。彼女が身に着けているあたたかそうなニット帽は、先ほどのトークコーナーで「プロデューサー」との掛け合いで決めたものです。


(「ALRIGHT*」を歌う雪歩さん。ダンサーさんと舞台の奥行も活かしたパフォーマンス)

この楽曲、声優さんによるいつものアイマスライブでは(雪歩役の声優、浅倉杏美さんの愛称の)「あずみん!」というコールがプロデューサーから入るのですが、このライブでは誰かが示し合わせたわけでもないのに、会場揃っての「雪歩!」の声が。

いや、今日は萩原雪歩さんのライブなので「雪歩!」で何ら問題は無いのです。それでも、それを会場中から聞こえる声として聴いた時に、雪歩さんやライブ関係者の尽力だけでなく、客席からの応援も含めて雪歩さんを存在させているんだと、筆者は取材中にも関わらず感極まってしまいました。

次元の扉を開くのはライブ中の技術だけではない!

765プロがMRライブを行うのは2回目ですが、春の公演から比べると、アイドルへの照明の当て方やアイドルのソロパートでの歌唱時の表情など、技術面でのアップデートが行われていました。それと同時にライブの構成にも改良があり、前回気になった進行がスムーズになっています。

またDMM VR THEATERの敷地内に入ってから出るまでの、ちょっとした、でも様々なスタッフの気遣いと工夫により、「これがアイドルマスターの作品世界のライブ会場なんだ」という気持ちにさせてくれます。


(あれ? ステージがあるほうの出口から劇場を出たところにスコップが)

演者キャラクターを動かす技術演出会場運営、そして観客の声援とがあわさって次元の扉を開いたアイドルマスターのライブ。是非会場に足を運び体験してみてください。

公演情報

公演は10月8日までの土・日曜日および祝日になる月曜日で、各日3回公演。765プロの13人のアイドルのうち、天海春香/萩原雪歩/高槻やよい/秋月律子/三浦あずさ/菊地 真/双海亜美・真美の8人(7組)のアイドルが日替わりで主演を務めます(スケジュールは下記画像を参照)。

前売および当日券のチケット販売情報は、https://idolmaster.jp/event/dmm_theater2nd.php#ticket をご確認ください。既に売り切れてしまった回もあるようなので、気になった方はお早めに。

開催日時

2018年9月15日(土)~17日(月)
2018年9月22日(土)~24日(月)
2018年9月29日(土)~30日(日)
2018年10月6日(土)~8日(月)
【第1部】開場12:00 / 公演13:00-14:00(予定)
【第2部】開場15:30 / 公演16:30-17:30(予定)
【第3部】開場19:00 / 公演20:00-21:00(予定)
※1日3部構成

開催場所

神奈川県横浜市西区南幸2丁目1-5
DMM VR THEATER YOKOHAMA
https://vr-theater.dmm.com/
※JR横浜駅(南改札)みなみ西口 徒歩5分

チケット料金

6,300円 (ワンドリンク代500円別途)

主催・企画

バンダイナムコエンターテインメント

制作協力

バンダイナムコスタジオ/DMM.futureworks

おまけ:一プロデューサーから同僚プロデューサーさんへ業務連絡

ここからはレポートではなく、筆者の私情が入った、アイマスのプロデューサー(ファン)向けのメモということで……。
雪歩だけでなく律子、やよいの公演も既に行われましたが、ステージ上でも舞台外でも、「ああこの○○が律っちゃんだよ」「やよいのしゃべりが、間が、動きが……高槻さんとってもかわいい」という、彼女それぞれのらしさが満載でした。と、公演を見てるだけでも現実世界の身体をもったままアイマス世界に入れるのですが、より積極的に次元を超えるには
・可能であれば開演時間ギリギリではなく余裕をもって来場し、いろいろ見ることをオススメします。
個人的には律子回について、劇場に入ってスタッフさんの姿を見た時に「なんで今日眼鏡かけてこなかったんだ」と後悔してしまったので、9/23の律子回に行く人は眼鏡を付けてリベンジしてください……
・今回も会場入口にプレゼントBOXがあります。アイドルにファンレターで気持ちを伝えるチャンスですよ!

(関連リンク)
「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆2nd SEASON」イベントページ
https://idolmaster.jp/event/dmm_theater2nd.php
「THE IDOLM@STER」公式サイト
http://idolmaster.jp/
DMM VR THEATER 公式サイト
https://vr-theater.dmm.com/

©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.


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