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ゲーム・アプリ 2015.12.28

『鉄拳7』のPS VR対応はキャラクターを活かしたものとなる見込み

例えば、格闘ゲームがVRに対応した場合、どのようなプレースタイルとなるのでしょうか。
ヘッドマウントディスプレイを装着したプレーヤーが、お互いに殴り合い、攻撃を受け画面が揺れる、方向が分からなくなる。
このような、VRによってもたらされる、「体験」は、面白いものとなるのでしょうか?

バンダイナムコゲームスのゲームデザイナー、マイケル・マレー氏は、11月に開催されたParis Game WeekでWIREDの取材に対し、『鉄拳7』は、対戦モードでのVRを完全にはサポートしないことを示唆するコメントをしています。鉄拳7は同社の販売する人気3D格闘ゲームの最新作。既にアーケード向けとして稼動しており、PlayStation )向けのリリースも予定、VR対応が発表されています。

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かつて、『鉄拳2』では隠し機能として1人称視点のプレーモードが提供されましたが、同氏はこのことについても触れ、「面白い試みでしたが、全ての対戦をこの形式にしたくはないですよね?」と、語っています。鉄拳は、90年代からコンシューマー向け、アーケード向けの両プレーヤーに支えられた人気タイトル。VRを対戦モードにそのまま適用することは、今までのプレーヤーの期待に必ずしも応えるものではありません。

同氏は、「鉄拳はキャラクターに焦点を当てたゲームだということです。かっこいいキャラクターやラッキークロエ(鉄拳のゲームキャラクター)のようなかわいい女の子のキャラクターをカスタマイズすることもできますし、彼らの動きはモーションキャプチャーで実現しています。そういった側面でゲームを楽しんでもらいたい。これが今のところ言えることです。」とコメントしています。

VR対応はキャラクター閲覧機能など、限定的なものとなるかもしれません。
バンダイナムコゲームスは、PlayStation VR向けの技術デモとして『サマーレッスン』を開発し、ドキドキする体験者が続出。キャラクターとの感情を喚起させるほどの親密な距離感が注目を集めてきました。格闘ゲームとは異なりますが、ゲームのキャラクターとVRで同じ時間を過ごせる…そんなVR対応が行われるかもしれませんね。

従来から親しまれているゲームをどのようにVR対応すべきなのでしょうか。鉄拳7の取組はその一つの例となりそうです。

(参考)
Tekken 7 VR Support Hints Dropped by Developer(英語)
http://www.roadtovr.com/tekken-7s-vr-support-hints-dropped-by-developer/

※米Road to VRとMogura VRはパートナーシップメディアです。


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