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VR動画 2018.08.27

性差別、人種……社会問題の理解をVRで深める Oculusが3作品公開

Oculusは、社会貢献にVRを使う活動「VR for Good」におけるCreators Labの作品3点を、一般にリリースしました。Oculus Rift、Oculus Go、Gear VRのヘッドセットに対応し、アプリ「Oculus Video」で視聴することが出来ます。

Oculusの活動「VR for Good」

「VR for Good」を進めるCreators Labは、活動開始から現在で3年目。新興の映像制作者と非営利団体を結びつけ、VRコンテンツによって社会に変革をもたらそうという取組を行っています。制作者らの目標は、VRを通じて世界の人々が直面する問題について、気付き、理解を深めることです。今日までに、プログラムでは12以上のVR映像作品を制作し、28の制作者と26の非営利団体のマッチングを行いました。

本記事では、新たに一般公開された3作品を紹介します。

Meeting a Monster

制作者:Gabriela Arp
パートナー団体:Life After Hate

かつて白人至上主義者だったアンジェラ・キング氏の回想録です。音声記録、ドラマチックな再現映像、そして現在の画像をもとに、彼女がいかにして白人至上主義の運動に魅了され、その後脱却に至ったかを体験させます。

映像制作者のGabriela Arp氏は、これまでにも社会問題を扱ったドキュメンタリーを制作してきました。本作品は今年3月のトライベッカ映画祭にて公開されました。

Authentically Us Series~We’re Still Here~

制作者:Jesse Ayala
パートナー団体:Pride Foundation

「Authentically Us」は、Oculusがトランスジェンダーの人々と作成した初の360度ドキュメンタリーシリーズです。

自らの民族に伝わる伝統を守り、復活させようと奮闘するアーティスト・歴史家のAiden Crawford氏を追ったドキュメンタリーです。同氏は先住民の部族内の役割に関して、ジェンダーアイデンティティ・性が流動的であることを示す「Two-Spirit」という言葉で形容されています。
本作品はジェンダーに関して偏見のない理解を深めることを目標とし、LGBTQの人々に対する公平性を進めようとしています。今年3月のトライベッカ映画祭にて公開されました。

Authentically Us Series~She Flies By Her Own Wings~

制作者:Jesse Ayala
パートナー団体:Pride Foundation

ポップカルチャーの世界などにおけるトランスジェンダーの存在が、その地位を改善しているのに対し、依然としてこれらのコミュニティに対する暴力・差別への規制が必要とされています。Shannon Scott氏は、米軍のトランスジェンダーに関するコミュニティを代表し、全ての市民の平等を守ろうと戦っています。本作品は今年3月のSXSW映画祭にて公開されました。

これらの3作品は「Oculus Video」にて公開。社会が直面する問題を照らし出し、我々がどのように社会を変えていくべきかを、考えさせるものとなっています。

無料アプリ「Oculus Video」のダウンロードはこちらから。

Oculus Rift
Oculus Go
Gear VR

(参考)Oculus Blog


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