米メディアTechCrunchは、Oculusが2019年にPC向けVRヘッドセットOculus Riftのアップデート版“Rift S”を予定していると報じました。同社の一体型ヘッドセットOculus Questと類似した、外部センサーを使わないトラッキングシステムを採用するようです。
解像度は若干の向上
“Rift S”というプロジェクト名称は定かでありませんが、TechCrunchによればこのデバイスは解像度が「若干」向上するとのこと。多くのユーザが期待するような、劇的な高解像度を実現したデバイスではないとしています。
トラッキングに変化?
フェイスブックは2016年の開発者会議Oculus Connect 3(OC3)にて、ヘッドセットの四隅に広角カメラを備えるインサイドアウト方式の位置トラッキングを紹介しました。その後、2018年9月のOC5にてこの技術を使った一体型VRヘッドセットOculus Questを発表しています。
現在のRiftのトラッキングシステムでは、ポジショントラッキングを行うために外部センサーを設置し、PCと接続する必要があります。しかしインサイドアウト方式の位置トラッキングをOculus Riftに導入すれば、デバイスのセットアップは格段に容易になります。
新たなトラッキングシステムの実現については不明点も残りますが、Oculus Riftの次モデルはこれまでよりも扱いやすく、少なくとも現在と同スペックのPCで動作するものが期待されてます。
(参考)UploadVR