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Meta Quest 2018.12.27

Oculus QuestがFCC出願 2019春の発売に向け1歩前進

2019年春に発売が予定されている、Facebookのハイエンド一体型ヘッドセットOculus Questが、2018年12月21日、米国連邦通信委員会(FCC)に出願されました。FCCは、通信や電波の利用を管理する組織です。アメリカ国内で無線機器を内蔵したデバイスの販売を行うにはFCCの承認が必要で、同デバイスが発売に近づいていることを示唆しています。

Oculus Questは、Facebookが開発を進めているハイエンド一体型VRヘッドセットです。同じFacebookの一体型VRヘッドセットのOculus Goと比較すると、6DoF(※)のトラッキング機能が実装されており、体を動かしたり手を動かすことができます。予定価格は64GBモデルが399ドル(約45,000円)です。日本での発売は未定ですが、日本語の公式サイトは既に開設されており、国内でも発売される可能性は高いと推測されます。

(※6DoF:回転だけでなく、上下左右の動きに対応したトラッキング)

書類は大部分が非公開

FCCへの出願ではOculus Questという名称は使用されていません。米メディアVarietyが取材を行ったところ、Facebookの広報担当者が、今回出願されたのがOculus Questであると認めたとのことです。

出願された書類は、大部分が非公開となっています。公開されている部分の内容は、無線機器に関するテストの記録などです。公開部分に記載された仕様が変更されない限り、Oculus Questには、Bluetooth接続の2.4Ghzと5GhzのWi-Fi環境実装がほぼ確実となります。

Oculus Questの詳細な仕様が推測可能な動作マニュアルや、実機の詳細な図面といったデータは出願書類の公開部分からは確認することはできません。VRヘッドセットを構成するパーツの一覧や回路図といった情報とともに、非公開指定されたと思われます。

2019年のF8で発売となるか

FCCへの出願は、Oculus Questの製品版発売がより近づいた証拠と言えます。具体的な発売日は依然として未公表ですが、2018年の開発者会議F8で発売された、一体型VRヘッドセットOculus Goの前例を鑑みるに、Oculus Questは、2019年のF8で発売される可能性が高いと考えられます。

2019年のF8は、カリフォルニア州のサンノゼで4月30日~5月1日の2日間にかけて開催予定です。

(参考)Road to VR

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(2018/12/27/20:15……Wi-Fi環境に関する個所を訂正)


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