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VRChat 2025.01.09

期間限定で公開されたVRChatワールド「Nightmare City」はどのようなものだったのか? 懐かしきFLASH文化を体感【9月頃に再公開を検討】

かつて一世を風靡したFLASH作品「Nightmare City」の20周年を記念した公式展示ワールドが、VRChatで期間限定公開されました。1月8日現在、公開は終了していますが、「Nightmare City」作者の“み~や”さんによると、今年の9月頃に再公開予定とのこと。本記事では、ワールドを見逃した、あるいは「次の公開まで待てない…!」という方のために、展示会の模様を紹介します。

そもそも「Nightmare City」とは、クリエイターのみ~やさんが手掛けた、2000年初頭にインターネットシーンを牽引した“フラッシュ黄金時代”に属するコンテンツです。謎めいたバーチャル空間で戦うアスキーアートたちの姿を描いた映像作品で、前編「Nightmare City」と、後編「Nightmare City -Catastrophe-」の2部構成となっています。メタルバンド「403」の楽曲をBGMに進む“エッジの効いた”展開と、あえて多くを語らない、世界観を考察したくなる作りが、当時多くの支持を集めました。

「Nightmare City -20th Anniversary Exhibition-」には、シリーズに登場した各シーンをVRで体験できる“再現ゾーン”と、“展示ミュージアム”が用意されています。再現ゾーンは、「Nightmare City」に登場したポッドから各シーンにワープする仕組み。シーン内では、選んだ場所を好きに見て回れるほか、作中と同じようにキャラクターを設置して鑑賞できます……!


(ポッドを選択すると)


(「Nightmare City」に登場した橋へとワープ)

ロケーションとキャラクター(ギコとしぃ)が3Dで“再構成”されているので、リメイク版「Nightmare City」のような気分で楽しめます。筆者も当時「Nightmare City」を見ていた身なので、再現ゾーンを巡っているときは、懐かしさと嬉しさでいっぱいでした。

あの最高のラストシーンを、VRで見れる日が来るとは…という感じです。

ミュージアムの方は、名前の通り「Nightmare City」シリーズ関連の“あれこれ”を展示会形式で見られる空間です。作中の名場面の切り抜きや、登場したアスキーアートたちのモデル、制作ラフ画像などが展示されています。


(主人公“ギコ”の展示ブース)


(アスキーアートの説明もチラリ)

会場の途中には、楽曲の製作者である「403」の紹介コーナーも設置されています。真ん中には、メンバー(403さん、hatanakaさん、Robert Legacyさん、1024さん)が置いてあるほか、「Nightmare City」シリーズで使われた「Southern Cross」と「Northern Lights」が収録されているアルバム「N.E.W.S.」の展示も行われています。

「Nightmare City -20th Anniversary Exhibition-」は、「Nightmare City」のすべてが詰め込まれた、ファンにとってたまらないワールドです。昔に見ていた人はもちろん、初めての「Nightmare City」体験という人でも、再現ゾーンの作り込みを見るだけで、十分に楽しめると思います。個人的には、2024年末に「Nightmare City」の新コンテンツが“供給”されたことに、非常に驚いています。

なお、み~やさんの公式YouTubeチャンネルでは、20周年を記念した新作(リメイク相当)「Nightmare City -Requiem-」が公開されています。まだ見ていない人は、一度チェックしてみませんか?

執筆:井文


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