5月28日から31日まで、NHK放送技術研究所で、同研究所主催の「技研公開2026」が実施されます。同研究所は東京科学大学と共同で、新たな表面レリーフ型(基板表面の微細な凹凸によって光の進むタイミングを変調する構造)ホログラムの作製手法を開発しました。透明なガラス基板越しにフルカラー3次元像を表示します。新技術は同イベントで展示される予定です。
従来の手法では、光の散乱による基板の白濁や、フルカラー化の構造が複雑になる点が課題でした。新手法は光の振幅も活用する設計を取り入れています。凹凸の深さを約0.5μmまで浅くし、滑らかな形状に仕上げました。光の散乱が大幅に抑えられ、高い透明性を維持しています。
1枚のホログラムに対して赤、緑、青の光を別々の方向から照射し、同じ位置に重ね合わせる技術を確立しました。複数のホログラムを重ねることなく、単一の薄い加工面だけで鮮明なカラー3次元像を表示します。この設計手法は、計算負荷をほとんど増やさずに3次元像の画質を向上させました。
新技術により、店舗のショーウィンドウや博物館の展示ケースで展示物に案内を重ねて表示するシステムの応用が期待されます。本成果に関する論文は、コンピューターグラフィックスに関する国際会議「SIGGRAPH 2026」に採択されており、7月に発表される予定です。
技研公開2026 概要
| イベント名 | 技研公開2026 「拓く、支える、これからも」 |
| 開催期間 | 2026年5月28日(木)~31日(日) |
| 開催時間 | 午前10時00分~午後5時00分 |
| 会場 | NHK放送技術研究所(東京都世田谷区砧1丁目10-11) |
| 入場料 | 無料(事前予約不要) |
参考
https://www.nhk.or.jp/info/pressrelease/assets/pdf/2026/20260519_NHKGikenKoukai02_Holograms.pdf


