ミラティブ株式会社が新規事業発表会にて、自社アプリの枠を超え、外部の配信プラットフォームで活動する配信者に向けた支援事業を開始すると発表しました。
ミラティブ社は、スマートフォン向け配信アプリ「Mirrativ」の運営会社です。2015年からスマホ1台でゲーム実況が出来るアプリとしてスタートし、バーチャルアバター「エモモ」や視聴者参加型の「ライブゲーミング」を提供してきました。VTuberグループ「にじさんじ」の初期デビュー組(旧1期生・2期生)が本プラットフォームで配信活動を始めたことでも知られています。
新規事業発表会では、赤川隼一代表取締役CEOが登壇。新規事業のコンセプトを「All for Streamers」とし、YouTube、Twitch、TikTokなど、あらゆる配信プラットフォームの配信者(ストリーマー)を支援すると述べました。
本事業は、配信者のファン数や収益、撮れ高が増えるようサポートし、配信者とファンの間に「ナラティブ※」が生まれる手助けを行う内容です。具体的には、ミラティブ社が培ったノウハウをアセットにより外部配信プラットフォームの配信者にも提供して支援します。特に、企業に所属していない個人勢VTuberに関しては、数多くの配信者に向き合ってきたミラティブ社の得意領域とし、ソリューションを厚くしていくとのこと。
※ナラティブ:物語を意味する、近年よく使われるようになった言葉。ストーリーとはニュアンスが異なり、主観的な意味合いで使われるケースが多い。「ミラティブ」の名称もミラーリング+ナラティブから来ている。
配信者支援として運営する主なサービス
本事業に取り組む上で、新たにキャスコード社とアイブレイド社がミラティブグループに参入。キャスコード社が運営していた配信演出ツール「CastCraft」、アイブレイド社のVTuberキャスティングプラットフォーム「ぶいきゃす」と音楽ライブイベント「Rock on V」によるサービスを展開します。
「CastCraft」は、OBS Studioなどの主要な配信ソフトに対応した、PCデスクトップで動作する配信者支援アプリです。リッチなエフェクトやチャットボックス、読み上げを利用できる他、視聴者のコメントなどを把握できるCRM機能が搭載されています。例えば、「この視聴者さんは初めて見てくれたのはいつだっけ?」「どんなコメントを何件してくれたっけ?」などが瞬時に分かるようになります。
「ぶいきゃす」は、VTuber向けのキャスティングサービスで、個人VTuberを中心に、インフルエンサーマーケティングを行いたい企業とVTuberを結び付けます。個人VTuberはチャンネル登録数などは大手に比べると少ないものの、ファンの熱量やつながりは強いものがあり、熱心なPRをしてくれるというメリットがあるそうです。
Mirrativアプリで取引してきた世界中のゲーム会社と連携が予定されており、直近でも中国テンセント社やスクウェア・エニックス社などの実績があります。また、ゲーム案件のPRだけでなく、有楽町マルイでのポップアップストアや推し活クレジットカードなど、さまざまなかたちで活動を後押しします。
「Rock on V」は、個人VTuberを中心とした音楽ライブイベントです。生バンドによる演奏かつ多くのVTuberが出演しており、参加者から反響をいただいたとのこと。
これらを組み合わせて活用していくことにより、より効果を発揮すると説明されています。例えば、ぶいきゃすでの案件をCastCraftによる配信と組み合わせることで、ただインフルエンサーがPR配信するにとどまらず、購入に応じたエフェクトを表示するなど、視聴者を巻き込んだ商品・IPの訴求を可能としています。
なお、今回の配信者支援事業に関しては、外部配信者のMirrativアプリへの呼び寄せや、Mirrativユーザーの他プラットフォームへの進出を目的とはしていないとのこと。これまでサポートできなかった配信者に、Mirrativだから可能だった価値を提供することを目的としています。
(参考)ミラティブ株式会社 新規事業発表会、公式提供資料






