【Meta Quest 2】2023年6月第1週の新作＆注目のVRゲーム・アプリ

6月第1週はMeta Quest 2（メタクエスト2）向けに有料アプリ6個がリリースされました。

今週のピックアップ

「We Are One」

惑星の環境破壊を目論むロボット軍団を食い止めるため、母なる自然より生まれし守り人の主人公が困難な戦いに身を投じるVRパズルシューター。ところが、大群のロボットに対して主人公側はたったひとり。物量差が大きすぎるため、挑んだところでその先に待つのは敗北の二文字しかありません。

しかし、主人公にはロボットにやられるまでの動きを完璧に再現しては繰り返すクローンを生み出し、過去へと戻れる特異な能力があった！プレイヤーはその力を用いて様々な動きを再現するクローンを生成しては、軍団を構築。最終的にはロボットたちと十分にやり合えるまでの戦力を手に入れ、彼らの進撃を食い止めていきます。

そんな”ひとりマルチプレイ”を実現させる、革新的なゲームシステムを最大の売りとしています。元々はオーストリアのザルツブルグ応用科学大学在籍の学生チームが開発した「Help Yourself」なるタイトル。2021年にゲーム配信サイト「itch.io」、Meta Questのサイトローディングアプリ「SideQuest」で無料の体験版が公開されました。

2022年にはSteamでプロローグ版の配信を開始。ゲームシステムの革新性で注目を集め、「Apex Construct」や「Ghost Signal: A Stellaris Game」などのVRゲームで知られるFast Travel Gamesの支援を受けて製品版が発売される運びとなりました。

基本のゲームシステムはそのままに、製品版ではストーリーモード、エディット機能を始めとする多数の要素を追加。ステージ数も50以上に増量されているほか、オンラインリーダーボードによるスコアアタックが楽しめるようになっています。

また、体験版当時から健在だった緑を基調とする水彩画風のグラフィックも強化。その見た目に適したストーリー、世界観が設定されています。そのほか、移動操作はテレポートに限定されているなど、VRゲームをあまり遊んだことのない人に向けた配慮も万全になされているとのことです。

失敗するまでの動きを再現しては繰り返す分身を生み出し、それらと協力して困難を乗り越えるゲームプレイは、フリーゲームに詳しい方であれば「Cursor*10」が脳裏を過ぎるかもしれません（※もしくは2009年にフロム・ソフトウェアより発売されたPlayStation Portable用ゲームソフト「己の信ずる道を征け」）。

実際、ゲームシステムは「Cursor*10」にきわめて近く、それをVRの防衛ゲームとして翻案するというユニークな発想が炸裂している本作。分身を生み出して最適な迎撃態勢を作り出す戦術性、ゲームシステムそのものの面白さに少しでも興味があれば、触れてみる価値のある作品です。無料の体験版も配信されていますので、まずはどんなゲームか確かめてから購入を考えたい場合はそちらからどうぞ。

新作一覧

※評価は執筆時点のOculus Storeでの評価です。

着け心地の快適なMeta Quest 2用カバーを新発売！

Moguraでは、化粧や汚れの付着を防ぐ「VRカバー」を販売中です。Meta Quest 2の接顔パーツクッションにカバーをつけることで、汗や皮脂などの付着を防止します。綿100%で肌に優しく、着け心地も柔らか。さらに洗濯機で洗えるうえ、2枚セットなので片方が洗濯中でも安心です。

購入はAmazon商品ページから。