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Meta Quest 2023.05.19

マーク・ザッカーバーグ氏、BMW車に乗ったままMeta Quest 2をプレイ

5月18日、MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は自身のFacebookアカウントに、46秒の短い動画を投稿走るBMW車内で「Meta Quest 2」を操作する様子を公開しました。


(出所:Facebookの動画より引用。以下同じ)

今回公開された動画のナレーションでは、「高速で移動する車内でも、バーチャル空間のオブジェクトを正確に固定する方法を開発した」と説明。さらに、Meta Quest Proの場合、ヘッドセット外部の映像をフルカラーで表示できるフルカラーパススルー機能にも対応できている、とのこと。

動画では、現実の車内の窓にバーチャルの付箋が貼り付けられる様子や、車窓を背景にバーチャルオブジェクトの飛行機が飛んでいく様子も紹介されています。

動画後半のナレーションでは「私たちは、このような体験をもっとたくさん作っていきたいと考えています」と補足しており、Metaは実用化を目指した開発をBMWと共同で進める模様です。

(動画はMeta公式のもの)

今回の動画で分かる、Metaが克服した課題とは?

今回発表された動画の説明欄で、ザッカーバーグ氏は「BMWグループと提携して、高速で移動する車内であっても、オブジェクトを正確に固定する乗客向けのVRおよびMR体験を作り上げました」とコメントしています。

現在、車内でのVRヘッドセット利用には大きな課題が存在します。その課題とは「走っている車の中では、バーチャル空間内の位置情報が正確に機能しない」というものです。

Meta Quest 2などの次世代VRヘッドセットの多くは、通称「6DoF」と呼ばれるトラッキングシステムを採用しています。6DoFは頭の前後左右への傾き、首の振り、加えて体の上下左右、前後の動きに連動するため、速度を検知する加速度センサーが備わっています。そのため、VRヘッドセットを自動車のように移動するものの中で使おうとすると、トラッキングがずれてしまうことになります。

しかし、今回の動画ではそういった課題が解決され、自動車内でVRを使うことに成功していると推測できます。

(参考)Facebook


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