ホロライブのVTuber宝鐘マリンさんの新曲「幽霊船戦」のMVが話題となっています。生誕祭 3D LIVE後に配信され、1日を待たずして100万再生を突破。特に注目すべきなのが、豪華クリエイター陣と考察要素のあるストーリーです。
(宝鐘マリン 幽霊船戦MVより)
宝鐘マリンさんは、ホロライブやVTuberの中でも特に高い登録者数を誇り(日本国内1位)、そのトーク力でファンを獲得してきました。一方、オリジナル楽曲のアニメーションにも力を入れており、「I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。(マリ箱)」や「美少女無罪♡パイレーツ」など、そのクオリティの高さが高い人気となっています。
💎NEW SONG👻
Dead Ma’am’s Chest
Me and @cametek had the honor of creating a track for the legendary pirate, @houshoumarine!
The music video is amazing, watch it!
ぼくと かめりあくんが まりん船長のために 曲作ったよ~ん
おお~ MV見っちゃおう~ん!https://t.co/YB1ztARgiZ— tobyfox (@tobyfox) July 30, 2024
今回の「幽霊船戦」も最初から注目を集めており、特に視聴者を驚かせたのが、作曲として参加したToby Foxさんです。人気インディーゲーム「Undertale」を作ったゲームクリエイターで、ポケモンに楽曲を提供するなど、音楽面でも非常に高く評価されています。今回は、Beat Saberにも楽曲を提供している音楽クリエイターかめりあさんと共同で制作したとのこと(なお、ホロライブでは過去に天音かなたさんの楽曲も2人が担当しています)。宝鐘マリンさん自身も、過去に「Undertale」を実況プレイし、ゲーム内の戦闘をオマージュしたカバー楽曲を配信したほどのファンでもあります。
その他、アニメーション制作はアニメ版「ウマ娘 プリティーダービー(シーズン2・3)」や「ホロライブ・サマー2023」のアニメMVを制作したスタジオKAIが担当。アニメに携わったスタッフ数も多く、1stアルバム発売前の集大成となっていました。
かつてのMVと世界観がつながっている?考察要素にも注目
そんな「幽霊船戦」ですが、MVの内容は、宝鐘マリンさんが幽霊船でお宝を探していると、謎の女性の亡霊が登場し、マリンさんに襲いかかってくるというストーリーです。戦闘シーンに重きが置かれており、シリアスな楽曲も合わさって迫力の展開が見どころとなっています。
そしてMVの投稿後、このMVのストーリーを巡って、ファンの考察投稿が相次ぐようになりました。ライブ中に宝鐘マリンさんも言及していましたが、舞台となるのはマリ箱(『I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。』)からXX年経った世界のようです。それによって「どうして亡霊が現れたのか? 」「登場人物のオッドアイが船長のものと逆である意味とは?」など、様々な疑問がファンの間で生まれ、「このシーンはこういった意味合いではないか?」というさまざまな解釈がSNSのハッシュタグやMVのコメントに寄せられている最中です。また「幽霊船戦」を見た後では、セクシー路線が注目されがちだったマリ箱の印象が変わったというコメントもありました。
幽霊船戦100万再生ありがとうございます👻🎉
Thank you for the one million views!👏めちゃくちゃ戦うマリン船長、見てね⇩https://t.co/lvKuM3Gb9w#幽霊船戦 pic.twitter.com/c0ddJHRcBg
— 宝鐘マリン🏴☠️@マリ箱きいてね@ホロライブ3期生 (@houshoumarine) July 31, 2024
前日のMVチラ見せ配信でも、宝鐘マリンさんは「テーマとかいろいろあるけど、公開して君たちに一旦考察してもらう」と語っており、今回企画したMVには、並々ならぬ思いがあるようです。
増え続けるVTuberの高クオリティMV
宝鐘マリンさんの例だけでなく、近年では大手VTuber事務所が本格的なアニメーションを公開するケースが増えてきました。例えば、にじさんじのイブラヒムさんは自身で企画・総監督をした3周年記念アニメを、ぶいすぽっ!は新ロゴ発表にあわせてFPSのように戦闘を繰り広げるアニメを公開し、それぞれ反響を呼びました。また、アニメ作品のOPやEDに採用されるケースも非常に多くなっている状況です。
VTuberたちが、これからどんな作品を見せてくれるのか楽しみです。