7月11日(土)にライブ動画配信サービス「SHOWROOM」にて、THE IDOLM@STER(アイマス)シリーズの765プロダクション所属アイドル・星井美希さんによる特別生配信が行われました。
30分ほどの配信でしたが、開始前から3万5000人以上が配信を待機し、Twitterでは「星井美希」がトレンド入り。総視聴者数が約10万人となるなど、大きな反響を呼んでいます。
今回シリーズ初となる生配信を行った星井美希さんは、主演公演が中止となった「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆」のステージ衣装で登場。配信ではプロデューサー(ファン)たちの名を呼び、「おしゃべりコーナー」では寄せられたコメントから配信名を「あふぅTV」と名付けるなど、プロデューサーとの双方向のやりとりを実現しています。
さらに「Day of the future」の歌とダンスを披露。SHOWROOMの会場はプロデューサーたちの歓喜の声に包まれました。
うぇぇぇぇえぇぎゃわいぃいのぉぉ😭😭😭😭 pic.twitter.com/dW47fFcAiN
— 白上フブキ@23時DEATH STRANDING発売💪🏼 (@shirakamifubuki) July 11, 2020
帰り道だからパソコンでは取れなかったけど…ライブも聞くよ…😭 pic.twitter.com/k2IgHh29sV
— シスター・クレア🔔 (@SisterCleaire) July 11, 2020
星井美希と会話が成立していて
星井美希がなんでも聞いていいよって言ってる…….夢…….??????— ピンキーポップヘップバーン🍿🐏 (@PinkyPopHepburn) July 11, 2020
今回の配信には多数のVTuber(バーチャルユーチューバー)たちも反応しており、白上フブキさんやシスター・クレアさん、ピンキーポップヘップバーンさんらは、星井美希さんが実在し、会話が成立していることへの感動をつぶやいています。
MonsterZ MATEのコーサカさんは同時視聴配信を行い、配信に集中して微動だにしなくなる様子も。終了後にはアイマスプロデューサーかつバーチャルで活動するひとりとして、その衝撃を語っています。
ライター・VTuberたちが語る「星井美希」生配信の感想
MoguLive編集部では、5人のライター・VTuberに本配信について質問。それぞれの視点から感想を語ってもらいました。
たまごまご(ライター)
配信そのものも素晴らしかったけど、SHOWROOMの「アイドル」ランキングで現実のアイドル達と並んでいる星井美希の姿は「プロデューサーであるぼくらと歩んだアイドルがお仕事を頑張っている様子」そのものだった。アイマス独特の「アイドルとP」の関係が、知らない人にも一撃で伝わっていたのは、技術面だけじゃない配慮のおかげだったと思う。
届木ウカ(VTuber)
星井美希さんの生配信を受けて、現在のVTuberコンテンツと比較する方が多く見られました。しかしこれら2つは出力方法が一見似通っているだけで、視聴者に与えようとしている「体験」は全く異なるものだと考えています。そのため、どちらかの是非を問うために比較することは出来ないと感じました。
脚本家によって練られたキャラ設定を完璧に演じきる「演劇」と、生きた人間達を戯画化して楽しむ「リアリティショー」のどちらが、視聴体験としてより優れているかという議論には明確な答えを出すことは出来ないと思います。
世の中には人の数だけ「好きな表現」「好きな体験」があります。自分の好きな物を「好き」と言える自信を持った上で、自分と他人の様々な「好き」を尊重し合えたらいいなと考えています。
けいろー(ライター)
「普段は推しのVの配信を見ているSHOWROOMで、好きな作品のキャラが、リアルタイムで僕たちとコミュニケーションしている」という衝撃。ライブやイベントですら感じたことのなかった「キャラクターの実在性」を突きつけられた生配信であり、「P」ではなく「ファン」として釘付けになった至福の30分間でした。
中村やにお(ライター)
THE IDOLM@STERとしてはリアルタイムにキャラクター(3D、2D)を動かす試みは初めてではなく、プロデューサーミーティングでのAR天海春香のお披露目から、AR技術を使ったDMM VR THEATERでのMR(Mixed Reality)公演、ゲーム内でキャラがリアルタイムに話す「デレマスチャンネル」などがありますが、そういった試みの中でも今回は特に「独特の実在性」を感じました。それは恐らくアーカイブでは確認しにくいと思うのですが、実はリアルタイム性の問題というよりも、見慣れたSHOWROOMの画面の中に「いる」という「絵面」に力があったのではないか、と思います。
あとは「実在性」を感じるポイントがファン層によって違うな、と思いました。今回、VTuberファン側はその技術力の高さとキャラクターの厚み(10年以上稼働「し続けている」情報量の濃さ)から「実在性」を感じ、アイマスのファン側としてはリアルタイム性と双方向のやりとりに「実在性」を感じている層が多かったように思います。「実在性」の色々なパターン、という意味で面白かったです。
個人的にはアイマスファンとして、これから別キャラで、そして複数キャラクター同士の関係性、あるいはもっと省エネな形でのリアルタイム企画があるのか、といった点に注目しています。
Tabata Hideki(ライター・アイドルマスターシリーズの熱烈なファン)
2018年のDMM VR THEATERでの「MR ST@GE!!」公演の時から「ゲームで見てきたアイドルが目の前にいた」感がありました。しかし数百人規模の箱での公演でしたので、実際に見た人は限られていて、そのすごさを語り合える仲間が少なくて寂しいところがありました。
それが今回配信されたということで、765プロのアイドルの生き生きとした姿を、私の友人も含め多くの人が見ることができ、そして驚いたということに、「765プロのプロデューサー」として嬉しい限りです。
きっと、飛び蹴りを含めたキレッキレなダンスパフォーマンスと、ひたすらおにぎりの話をし続けたり油断したら寝てしまいそうな素のゆるさとのギャップに、多くの人が星井美希ちゃんの虜になったでしょう。なった人、手を上げて!
765プロは生配信番組の経験はなかったので、今回は番組の構成としてはベーシックなものになったと思いますが、千早さんとあずささんの「歌ってみた」とか、伊織ちゃんがやよい先生に生活の節約術を教わるとか、そういう「らしい」構成の番組も見てみたいです。その時は、プロデューサーへの配慮は考えずに、配信をみている視聴者向けで大丈夫ですよ。
そして(ファンになった人が物理的に集まれるようになったら)目指せ、東京ドーム公演!
©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.