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AR/MR 2017.11.09

HoloLensを犯罪捜査に活用 犯行現場に仮想マーカーやマッピング

AR(拡張現実)を既存の産業で活用するアプローチが広がっています。今回は犯罪操作を補助するARソフトウェア『tuServ』を紹介します。

『tuServ』はマイクロソフトのシースルー型MRデバイスHoloLensを使用します。ビデオやオーディオなどのメディア証拠を記録し、現場の証拠が移動されたり、消失するといったリスクを避けることができます。

開発したのは英Black Marble社。同社はマイクロソフトのパートナー制度Mixed Reality Microsoft Partnerです。

犯行現場のマッピングと共有

そして、HoloLensを使用することの最大のメリットは、少数のチームが現場の状況をマッピングすれば、他の捜査官や、本部へと簡単に現場を共有することが可能な点です。

犯罪に対して、捜査官と本部役員などは証拠を即座にキャプチャすることができます。そして、そのケースファイルを遠隔地に転送することで、ほかのメンバーもすぐにアクセスできるようになり、法務官と捜査官の間でいままでよりも効率的かつ協調的な作業フローを行うことができるようになります。

これは費用対効果の面を考えてもとても優れています。

事件当日の現場を再現

他にも『tuServ』の特徴的な点として、調査の期間中、マッピングした犯行現場はいつでも復元して調査することができます。事件が裁判にかけられた際には証拠として利用することも可能です。

Black Marbleのマネージング・ディレクターであるロバート・ホッグ氏は「警察は新しい世代の警備ソフトウェアを必要としていました。私たちはのプラットフォームを構築しました。」と述べています。

(参考)
How AR is Making its Way into Crime Scene Investigations/VRSCOUT(英語)
https://vrscout.com/news/ar-crime-scene-investigations/


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