アメリカの教育系スタートアップ企業Camp K12が運営する、“メタバース・スクール”「Hatch Kids」に注目です。5歳から18歳までの子供が入学対象となっており、VRやARコンテンツの制作方法などを学ぶことができます。
「Hatch Kids」は「HatchXR」と呼ばれるプログラムを使用します。これは、学生がゲームのデザインやコーディングを行ったり、バーチャル世界を作成して探索したりを可能にするツール。3Dオブジェクトの作り方や、「 javascript」でのコーディングなどを学べます。
作成したコンテンツは、VRヘッドセットやPC、タブレットなど向けに公開可能です。「Hatch Kids」自体は無料で登録可能となっており、また、教育関係者や学校向けにVRやARのカリキュラムモジュールを無償で提供しています。若い学習者にVR/AR体験を作り上げるための知識とツールを与えることで、将来的にクリエイターになるために必要な自信を身につけさせることが目標としているそうです。
CEOのAnshul Bhag氏は、以下のようにコメントしています。
現在、1億人以上の子供たちが、さまざまな無料のコーディングプラットフォームを使って、ゲームやアプリを作りながらコーディングを学んでいます。(中略)しかし、その大半は、スマートフォンとフラットスクリーンの時代に合わせて作られた、2Dプロジェクトの作成に制限されています。
ARやVRのような技術が主流になるにつれ、子供が学ぶツールや教育者が教えるためのツールを、現代のユースケースやコンテンツ形式に合わせてアップグレードする必要があります。
「Hatch Kids」は現在、米国、カナダ、英国、オーストラリア、インドを含む25カ国で展開されています。米メディアVRScoutによればインドでは、政府のプログラムとして実施されており、有名プログラミング学習サイト「Code.org」でも取り上げられたとのことです。
(参考)VRScout
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