今回紹介するのは一人称視点でゾンビを掃討するVRアクションシューティングゲーム『Drop Dead』。
大量に湧き出てくるゾンビたちを銃で掃討していく爽快感を持った作品はほかにもリリースされていますが、本作は、酔いや疲れなどにプレイヤーへの配慮がなされつつ、ゲームを飽きさせないギミックもたくさんあることが特徴です。
またアクション要素以外にも、物語がしっかりと作り込まれていることもポイント。字幕やキャラクター同士の愉快なやりとりのボイスも日本語に対応しているため、ホラー要素が苦手な人でもスムーズに世界観に入り込むことができます。
臨場感ある一人称シューティングゲーム
ステージ上に大量に出現するゾンビたち。プレイヤーは銃を使い、襲い来るゾンビたちを倒していきます。さまざまな種類の銃や回復アイテムも使いながら、タフな敵や遠くから攻撃してくる敵すべてを撃破しましょう。
ゾンビは体を狙ってもほとんど倒れません。ヘッドショットを狙って華麗に一掃していきましょう。ショットガンは攻撃の範囲が広く、威力も高いので、敵を一気に吹き飛ばすことができます。敵の軍団を一掃する爽快感を味わってください。
油断するとすぐそばまでゾンビが迫って来ます。こういう時には焦って乱射してしまったり、リロードで失敗してしまうことが多いです。ゾンビの外見に驚かず、冷静に撃ち倒していきましょう。
爽快感が続く疲れにくいシステム
このゲームでは、四方八方からゾンビが迫ってくるというわけではありません。ほとんどの場合、ゾンビが出現するのは、プレイヤーが少し首を動かせば視界に入る程度の範囲内です。
場所が変わるときも、何体かのゾンビがグループになってお互いに近い場所から出現するので、常に首をぐるぐる動かす必要はありません。新しいゾンビがプレイヤーの視界の外に出現した場合は、画面上に赤い印が現れて敵の出現を教えてくれます。
こうして見ると単調なゲームに思えるかもしれません。しかし時には上から攻撃が飛んで来たり、突然近くのコンテナの蓋が空いてゾンビが出てきたりと、飽きさせないギミックがあふれています。
ステージ内では自動でプレイヤーの視界が移動するシーンが多くあります。もしそれに酔うのであれば、ゲーム内の設定をコンフォートモードにすることで、移動シーンをカットして次の場所へ瞬間的にテレポートする移動方法に切り替えることができます。
しっかりした物語に、日本語への対応
物語の設定は、ウィルスによってゾンビが蔓延した世界。プレイヤーはタイムトラベルDNAの力によって何度も任務を繰り返し、ゾンビの蔓延の原因であるドクターたちの居所を突き止める……という内容です。
ゲーム冒頭ではオープニングムービーが流れますが、このゲームは字幕だけでなくボイスも日本語対応です。そのため登場人物が日本語で喋ってくれるのです。しっかり作られたストーリーなのに、すべて英語で置いてけぼり……なんてことにはならないので、安心して遊べます。
この二人の親子がプレイヤーをサポートしてくれます。ステージ上でゾンビたちと戦っている間も、通信で敵の情報を教えてくれたりします。字幕を確認しなくても指示を聞き取って行動できるのは気持ちがいいものです。
ミッション中も、サポートの二人の何気ない会話で笑えるような場面があります。軽い無駄口を叩きながら、標的に狙いを定めて引き金を引く……そんな映画のようなワンシーンに憧れた人もいるのではないでしょうか。
実は筆者はホラーゲームが苦手で、ゾンビを撃つシューティングゲームと言われても、ゾンビが怖くて気が引けてしまうことがありました。しかし、このゲームはそれよりもゲームとしての楽しさが上回っていて、楽しく遊ぶことができました。ゾンビが向かってくる中、サポートの二人の気の抜けた会話が、日本語ではっきり聞けて安心できたのも理由のひとつです。
周囲を見回し警戒しながら、実際に自分の視線をゾンビに集中させて撃つなど、VRの特徴も生かされています。軽い気持ちで始めつつ、しっかりとのめり込めるゲームとして楽しむことができるアプリです。
テイザー動画はこちら
ダウンロードはこちら
https://www.oculus.com/experiences/gear-vr/827294127398133/
<ソフトウェア情報>
『Drop Dead』
【メーカー】Pixel Toys Ltd
【開発者】Pixel Toys Ltd.
【対応ハードウェア】Gear VR
【価格】990円
【操作】タッチパッド、ゲームパッド
【リリース日】2016年 10月 26日
【入手方法】Oculus Storeよりダウンロード
【言語】日本語、英語、フランス語(フランス)、韓国語、スペイン語(スペイン)、ドイツ語
<Mogura VR的評価>
【オススメ度】★★★★★
【快適さ】★★★★★
【操作性】★★★★★