現実空間にデジタルな情報を重ねるAR。市場は成長を続けているようですが、大半の人はARをスマートフォンでしか体験したことがないと考えられます。理由としては、現在発売されているARデバイスに高価なものが多く、手が出にくい物だということが挙げられるでしょう。
こうした問題を解決すべく、様々な企業が入手しやすいARヘッドセットの開発を進めています。中国のスタートアップ企業Dreamworld Vision社は、399ドル(約4万4,000円)のARヘッドセット「DreamGlass」の販売を開始しました。
[ads]
スマホやPCに接続して使用
「DreamGlass」は2017年5月にその開発が発表されていました。今回公開された製品は、ディスプレイ解像度が2.5K、視野角は90度。トラッキングは頭の回転のみを認識する3DoFのヘッドトラッキングです。USB-CコネクターでAndroidのスマートフォンやPCに接続して使用します。スマートフォンに接続した場合、スマートフォンのタッチパネルをコントローラーとして操作可能です。
ソフトウェア開発キットはUnityのエンジンをベースとし、WindowsとAndroidに対応しています。小規模開発でもコンテンツ開発が行いやすいよう、シンプルな作りになっています。
また399ドルという価格は、マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」の約3,000ドルに比べると、駆け出しのデベロッパーや一般消費者にとって非常に購入しやすい設定です。
ARコンテンツの制作を促す
DreamWorldは、高品質のARヘッドセットが入手しやすくなることで、開発者やクリエーターのコンテンツ制作を促し、ARの普及が進むと考えています。
同社の設立者でありCEOのKevin Zhong氏は、「ARは多くの可能性を秘めていながら、デバイスが限定され、高価格であるためにコンテンツ等の開発が進んでいませんでした。我々はDreamGlassによって、開発者たちが最高品質のコンテンツを作る手助けをしたいです」と話しています。
(参考)VRFocus
Mogura VRはVRFocusのパートナーメディアです。