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ドラえもんとAR宝探し!映画公開記念アトラクションを体験&開発秘話

 
テレビ朝日・六本木ヒルズ全域を舞台にした大型イベント「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」が7月15日から始まりました。

テレビ朝日本社・アトリウム内にはさまざまなアトラクションが用意されていますが、筆者はその中のひとつ、「ドラえもん 宝島アドベンチャー ザクザク!AR宝探し」を体験してきました。来年3月公開の映画「ドラえもん のび太の宝島」の世界を再現した、最新の“AR宝探し”です。
 
入り口手前で「宝探しビジョン(タブレット)」を受け取ると、スタッフによるアトラクションの説明が始まりました。


ひみつ道具は全部で12種類、王冠や刀剣はそれぞれ5種類。「宝探しビジョン」はそれらの中からランダムに7つのアイテムを選ぶので、プレイヤーは「宝探しビジョン」に表示された7つのアイテムを制限時間内に集めることになります。しばらくして扉が開かれると、期待を胸に足を中に踏み入れます

いよいよ冒険のはじまり!


©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018
 
そこは帆船“ノビタオーラ号”の甲板。二階デッキの操縦席にはドラえもんがいます。さっそくひとつめのひみつ道具を見つけると、「宝探しビジョン」をかざしてみます。するとタブレットのカメラを通して画面上にも同じものが表示されます。画面をタップするとCGアニメーションが始まり、「宝探しビジョン」内で宝物をゲットできました。手元のタブレットを観察してみると、宝物やひみつ道具に反応してアクションを求めてくるのがわかります。「宝探しビジョン」はアイテムを正面からでも左右上下からでも認識できているようです。

海底エリア

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018
 
“ノビタオーラ号”の奥のエリアには幻想的な海の底が広がっていて、とても綺麗でした。コインやダイヤが入っている宝箱もあります。筆者は海の底の美しさと宝物の魅力に取りつかれてしまって、「敵の海賊船が襲ってくる」までの4分ではお宝すべてを集めることはできませんでした。次に挑戦する際にはお宝をゲットすることに集中したいですね。

最新のAR技術

なお、このアトラクションで採用しているARには「可視光通信」が使われているとのことです。アトラクション体験後に、ARアプリを開発したテレビ朝日の湊氏、小山氏、富士通研究所の竹之下氏、倉木氏、寺沢氏にお話を伺いました。
湊氏は「今回のアトラクションは会場が屋内であり、ひみつ道具が置かれた場所に対してピンポイントで端末にひみつ道具のCG表示をさせる必要がありました」と言います。
 
ARマーカーなどを認識する方法では、マーカーに対してユーザーが正対する方向に立たなければなりません。そうするとイベント時にはアイテムごとにユーザーが列を作って順番を待たなければならないし、QRコードのようなマーカーそれ自体が「ドラえもん」の世界観を壊してしまいます。そこで本アトラクションでは「可視光通信」を使うことになったと湊氏は言います。

「富士通さんにテクニカルな部分で技術提供していただくことで、このアトラクションが可能になりました。一番の魅力はテレビ朝日にある機材や、市販のタブレットをそのまま使えることです。本来ならメーカー専用端末や光を変調する変調器などに莫大な費用がかかって実現しなかったでしょう」と湊氏。
 
倉木氏は「可視光通信自体は以前からある技術ですが、昔は専用の照明を使わなければ通信はできませんでした。それが、番組内で使っている普通の照明と市販のタブレットでも送受信できるようになりました」と新しさを説明します。

可視光通信とは人間の目に見える光「可視光」を使って通信を行う技術です。最近では「IoT」関連技術として注目を浴びています。
 
会場内の各照明の光に固有のIDを割り当て、ひみつ道具を可視光通信対応の照明で個別にライトアップした状態で、タブレットのカメラで撮影。インストールしているアプリがどのひみつ道具のARアクションを実行するかを判別します。

湊氏は「この技術により、会場の雰囲気を損なうことなくドラえもんの映画の世界観を作り上げることができました」と語ります。また、ひみつ道具はあらゆる角度から複数人が同時に認識できますので、スムーズにイベントを楽めます。当初の目的が新技術によってクリアされたわけです。
 
新しい技術の応用によって可能になった本アトラクションに、未来を感じました。今後はIoTが進化するにつれて、ARのあり方も大きく変わってくるのかもしれませんね。
 

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