モバイルVR向けサービスを提供する株式会社ワンダーリーグは、Googleの展開するVRヘッドセット「Daydream View」向けにGoogle Playにて提供されている全アプリを調査、集計したデータを発表しました。
Daydreamとは
グーグルのDaydreamとは、2016年11月よりアメリカなどでスタートした「高品質なスマホVRプラットフォーム」のことです。いわゆるスマホVRとは異なり、性能の条件などを満たした対応スマートフォンを使い、専用のゴーグル「Daydream View」で通常のスマホVRよりも快適で没入感のある体験ができます。グーグルは今後対応スマートフォンを増やしていくとのことで、手軽に高品質なVRを体験できる可能性を秘めています。
2017年3月15日時点では日本では未展開です。
データ分析結果
ワンダーリーグの公開したデータによると、まず、最も多いアプリのカテゴリーは「ゲーム」で54.2%、そしてYouTubeやNetflixなどの「エンターテイメント」が20.6%、「ニュース&マガジン」が3.7%となります。
なお、ゲーム・カテゴリーで最も多いカテゴリーは「アクション」で27.6%、「アドベンチャー」20.7%、「アーケード」の12.1%です。Daydeamに付属するモーションコントローラーを使った「打つ」「切る」「投げる」といった動作が使用できるアクションジャンルが多い傾向にあります。
なお、アプリごとのマネタイズの種類としては、無料アプリが48.6%、有料アプリは38.3%、従量課金が5.6%。VR以外のアプリのマネタイズ手法として選択される従量課金形式はIDやパスワードなどの都度入力が必要であるためか、採用されていない模様です。
有料アプリの中での最も多い価格帯は600円で18.2%、続いて1,000円が15.9%、500円が13.6%となっています。(端数は四捨五入)
最も多いダウンロード数ゾーンは1,000~5,000で27.2%、最も多くダウンロードされた50,000~100,000ゾーンのアプリは5.8%。Google純正アプリや、Netflixの様なユーザー基盤を持つアプリが人気となっている模様です。上位5.8%の具体的な人気アプリタイトルは下記のようになっています。
・Fantastic Beasts
・Google Arts & Culture VR
・Netflix VR
・VR Karts:Sprint
・PolyRunner VR
・Inception:VR Videos
なお、2016年11月にDaydream向けのストアオープン後、配信されたアプリは107タイトル。グーグルは、11月以降、アプリのリリース申請を一般開放しておらず、限られた開発者のみ配信可能でした。2017年2月より開発者によるアプリの開発・公開がオープン化されたため、今後、サードパーティーのアプリが増加していくと見られます。
(参考)
プレスリリース