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Mogura VR Job 2022.12.05 sponsored

「映像技術をリードするために日々研究」CyberHuman Productions スタジオエンジニア 海木一佳さん

――CyberHuman Productionsに入社されたのはいつ頃でしょうか?

CHP海木さん:
サイバーエージェント自体に入ったのは2019年です。1年ほどVR関連の別の会社で事業に携わって、今のCyberHuman Productionsに入りました。

――CyberHuman Productionsを一言で表すとどんな会社でしょうか?

CHP海木さん:
そうですね。CyberHuman Productionsは「探求する会社」あるいは「開拓する会社」だと思っています。やっぱり、新しいことを研究開発していくところが面白いですね。各々が自分の興味ある分野に向き合っていて、答えのないものに対して常に情熱を注いで仕事をしています。

お仕事をされている海木さん

――どんな働き方ですか?

CHP海木さん:
チームとしては動いてはいるんですが、チームの管理みたいなのはそこまで厳密にはされているわけではなく、各自が「こういったことをやれば効果が出るであろう」、「こういったことを最近カンファレンスなどで聞いたから試してみよう」と考えて動いています。個人の思いがかなり尊重される会社だと思います。

――他の会社にない御社の強みっていうのは何でしょうか?

CHP海木さん:
分かりやすいところでいうと、スタジオを持っているのがかなり大きいと思っています。スタジオはサイバーエージェントのもので、CyberMetaverse Productionsとも共同で利用しています。カムロ坂スタジオっていうものがありまして、そこにはLEDを使ったバーチャルプロダクションであるとか、モーションキャプチャースタジオであるとか、それからフォトグラメトリーの施設があります。ここまで投資を受けた状態で研究開発をできるっていうところは日本だとなかなかないかなと思っています。

サイバーエージェントのフォトグラメトリー撮影専用の施設

――御社のYouTubeでスタジオを拝見しました。そこで撮影されているのはCMやドラマが多いのでしょうか?

CHP海木さん:
そうですね。CMの撮影にも使ってますし、映画は何度か使ってもらったことがあるんですが、我々はどちらかというと広告映像への制作に主眼を置いています。

――今はどんなプロダクト、あるいはプロジェクトに関わっていらっしゃいますか?

CHP海木さん:
そうですね。僕はいろんなプロジェクトに巻き込まれやすい人なのでいろいろあるんですが、大きく分けて大体2通りあります。1つめは、デジタルツインレーベルというものです。リアルの芸能人の方のフォトグラメトリスキャンから非常にリアルなCGの分身を作って、そのデジタルツインに広告などで活躍してもらうというプロジェクトです。
代表的な例だと、三菱地所レジデンスさんと一緒にやらせて頂いているSuper Model Room -Ai’s Daily Life-です。 2つめは、Future Event/Liveというもので、リアルタイムでのクロマキー合成や高精細LEDを使ったバーチャル撮影システムを用いての映像制作や配信です。代表的なものですと、去年MoguraさんのXRkaigiを弊社スタジオのバーチャル撮影システムでリアルタイム配信させていただきました。また、キズナアイさんのhello, world 2020もFuture Event/Liveのシステムを使いました。このように、未来に向けてエンタメやイベントのDX、広告制作のR&Dと言えるようなことをやっています。

クロマキー合成を使った撮影をしているスタジオの様子

――――そういえば、冨永愛さんもデジタルツイン化されてると思うのですが、デジタルツイン化された冨永愛さんがいろんなCMに出演されるとその出演料が冨永さんに最終的に入ってくるようなシステムなのでしょうか?

CHP海木さん:
そういうシステムになりますね。システムとしては実在の芸能事務所のシステムを踏襲したような形にはなっています。仮想のCGのタレントをもう1人作ってその人がデジタルツインレーベルを通して、CMなどの案件が決まると、実在の人のようにアサインされて、最終的には冨永さんの事務所とサイバーエージェントで分配するような形で報酬を受け取ります。

――会社の質問に戻ります。今はどんなチームで働いていらっしゃいますか?

CHP海木さん:
主に2つのチームで働いています。1つめは、バーチャルスタジオチームと呼ばれるチームです。ここでは主にスタジオでのテクニカルオペレーションや機材運用、導入、改善などを担当しています。普通、スタジオオペレーションというと音響や照明が思い浮かびやすいと思うのですが、「バーチャル」スタジオチームと言うだけあって、それだけでなくトラッキングのためのモーションキャプチャであるとか、リアルなCGを作るためのフォトグラメトリ、リアルタイム合成のためのクロマキーなど、非常に幅広くテクニカルな分野もカバーするチームとして動いています。このチームは外国人のメンバーが半分近くを占めています。2つめは、Future Event/Liveのエンジニアチームです。こちらではUE4エンジニアとしてリアルタイムの合成システムの開発を行っています。

――外国人のメンバーの方もそんなにいらっしゃるんですね。

CHP海木さん:
他にアーティストのグループも外国人のメンバーが多いです。デジタルヒューマンに代表されるようなフォトリアリスティックな表現は海外に得意な方が多く、それに合わせて、ワールドワイドな採用をしているため外国の方が多くいます。ほとんどの人は日本に住んでらっしゃるんですが、外国に住んで基本オンラインでやりとりする方もいます。

――チームの中では日本語ですか、英語ですか?

CHP海木さん:
基本は日本語です。ですが、日本語が得意ではない人もそれなりの比率でいるので、そういった場合はゆっくり喋るように心がけたり英語も交えながら会話します。不安があれば通訳してくださる方がいらっしゃるのでその方に同席してもらっています。また、できるだけ言語障壁を失くすためにシステムも開発導入していまして、自動翻訳議事録や資料の自動翻訳などを活用しています。


最近入社した社員のおふたり

――次の質問にうつります。日頃、どんなスキルを意識的に磨いていらっしゃいますか?

CHP海木さん:
ソフトウェアエンジニアではあるんですが、XRをやっていこうとすると、ハードウェア関係のことが常に絡むことが多いので、DMXの照明であるとか、舞台美術であるとかについてはよく調べています。さらに、新しいキャプチャデバイスもよくチェックしていますね。それから、今はUnrealEngineがかなりブームで、弊社でも力を入れていこうとなっているのでUnrealEngineのスキルを学習することが多いです。

――新しいソフトウェアの勉強方法は?

CHP海木さん:
そうですね。僕は独学で進めてはいますけど、この分野ってまだあまり情報も出ていないので、教え合うことが多いです。社内で勉強会や共有会が行われる機会がすごく多いです。共有会は2週間に1回ありますし、勉強会も高頻度で行ってるので、そういったところで分からない点を聞きますね。社内のskackには、何でも気軽に相談できる場所があるので、そう
いったところでもお互い助け合っています。別事業部に聞くこともできるので、ゲームエンジンの基礎的なテクニックなどはサーバーエージェントのゲーム事業部の人に話を聞きに行くことができるのもいいですね。小回り利く人数の会社の割には、困ったら大企業っぽい助けをもらえるっていうところは弊社の強みかもしれないです。

――休みの日の過ごし方は?

CHP海木さん:
僕以外のメンバーもそうなんですが、XRの分野が好きな人が多いので、自主的に何か調べたり、手を動かしたりして研究してる人は多いですね。僕は家に自分のスタジオを作ってるんですが、休みの日はスタジオの機材をいじってることが多いです。音響、照明、配信、モーションキャプチャ、合成、一通りの機材をそろえています。配信をすることもありますよ。

――最後に、どんな人に応募してほしいかをお聞かせください。

CHP海木さん:
自走力が高くて好奇心が強い方にはすごく向いていると思います。最先端の技術にたくさん触れられて自由な発想で仕事に取り組めます。裏返して考えると、特に誰かから「これをやれ」という明確な指示がなかなか降りてこないですし、自分の仕事を自分で決めるみたいなところが多いのでそういったときに、待ちの姿勢になったりとか、仕事内容が曖昧なときにイライラしてしまう人はあまり相性がよくないかもしれません。普段から、XRやメタバースの技術が好きだとか、これからやっていきたいっていう人はぜひ来てください。好奇心を爆発させて、楽しめる人はすごく相性がいいと思います。

インタビューに答えてくださった方

海木一佳(かいき かずよし)
▼所属
株式会社CyberHuman Productions スタジオエンジニア

▼プロフィール
株式会社サイバーエージェント 2019年新卒入社。カムロ坂スタジオにてモーションキャプチャ、LED、バーチャル合成などの運用に従事。