株式会社BiPSEEは、東京大学の研究者らによる研究プロジェクトに参画し、Vライバー193名を対象としたメンタルヘルス調査に協力しました。調査では、アバターとの関わり方と自己表現、心理的負担との関連を分析しています。
本研究は、Vライバー事務所を運営するボンド株式会社の協力のもと実施されました。対象はbond所属のVライバー193名で、日本在住者168名、海外在住者25名が参加しています。
研究では、アバターへの同一視、理想化されたアバター、演技(ロールプレイ)傾向、本当の自己の表現という4つの指標を用いて分析しました。その結果、「緩衝型」「融合型」「演者型」「継承型」という4つの統計的プロファイルが見いだされました。
緩衝型は、アバターへの同一視や理想化、演技傾向が低く、心理的負担も比較的低い傾向を示しました。一方、自己表現や自己開示は4つのプロファイルの中で相対的に低い結果となりました。
融合型は、アバターへの同一視や理想化、演技傾向が高く、自己表現と自己開示も高い傾向が見られました。その一方で、役割葛藤や罪悪感、抑うつ症状の得点も相対的に高い結果となりました。
演者型は、演技傾向が高く、アバターへの同一視や本当の自己の表現が低いプロファイルです。継承型は、本当の自己の表現が最も高く、自己開示も高い一方で、役割葛藤やアイデンティティ葛藤などの心理的負担も確認されました。

(図2 本調査で見いだされた4つの統計的プロファイル。棒グラフは類型化に用いた4指標の標準化得点を示します。 )
調査結果から、アバターを介した活動における自己表現の広がりと心理的負担は、単純に「恩恵」や「リスク」として分けられるものではなく、アバターとの関わり方によって異なる形で併存することが示されました。
また、自己概念の明瞭性は抑うつ症状や役割葛藤などの心理的負担の低さと関連し、自己効力感は自己表現や自己開示と関連する傾向が確認されました。
本研究をまとめた論文「Latent Profiles of Avatar-Mediated Streaming and Mental Health in VTubers: A Four-Profile Typology」は、HCI International 2026に採択されました。同会議のポスタープログラム「Cluster 14: Healthcare, Well-being, and Aging」にてオンライン発表されています。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000033812.html

