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VRゲーム・アプリ 2025.06.28

ワンコンセプトのVRゲーム開発でMydearest「バズーカスタジオ」がヒット作を連発 背景には北米のティーン市場の成長

「Bazooka Studio(バズーカスタジオ)」をご存知でしょうか? 数々の国産VRゲームを配信しているMydearestの自社ブランドですが、最近ワンコンセプトの小規模タイトルで、スマッシュヒットを連発しています。

Bazooka Studioではどのようなゲームが出ているのか、なぜヒットしているのか、実際のゲームプレイもあわせて詳しく解説していきます。

Bazooka Studioのヒットの要因となった、北米のVRゲーム市場の現在

Mydearestと言えば、VRで重厚なストーリーを体験できる「クロノスシリーズ」、ヒーローシューターの要素を格闘主体のVRアクションに落とし込んだ「Brazen Blaze」、話題のインディーゲームを高い没入感でVR上に再現した「8番出口VR」で知られています。どれにも共通するのが、規模感の大きいゲームを丁寧に作り込まれている点で、日本を代表するVRゲーム会社のひとつとして多くのファンを獲得しました。

しかしBazooka Studioは、これまでのMydearestの方向性とは大きく異なる印象を受けます。これまで6作品が配信されていますが、対応言語は英語のみです。作品自体、ヒットしたゲームのフォロワータイトル的なポジションで、ボリュームよりもカジュアルなゲーム体験を重視しているような印象です。


(ウェビナー「今年も成長中!VRゲームの最新市場動向を語る」より)

2024年9月に開催されたディスカッションでのMyDearest代表の岸上健人氏の発言を聞くと、北米市場を強く意識していることが伺えます。アメリカの投資銀行の調査によれば、アメリカのティーンエイジャーの30%以上がVRヘッドセットを所有しているとの結果が出ました。「Gorilla Tag」を毎日100万人のプレイヤーが遊んでいるなど、すでに見逃せないムーブメントとなっており、アメリカのティーンにどうヒットさせるかが鍵となっているようです。

実際、Bazooka Studioからリリースされたタイトルの多くがヒットしており、特に無料の「Devil’s Roulette」は評価数が3万、そのうちの86%が星5と、記録的なヒットとなっています。

以下では、Bazooka Studioのゲームの一部を紹介します。

バールで坂を登るアクション「クローバークライマー」

Bazooka Studioの初作品である「クローバークライマー」は、ツボに入ったままバールを両手に構え、目の前の坂を登るVRゲームです。こちらは“ツボおじ”の愛称で知られる「Getting Over It」を彷彿とさせる内容ですが、ギミックはSASUKEなどのようなアトラクションゲームに近いものとなっており、理不尽な高難易度ではなく、比較的カジュアルに楽しめるようになっています。

作り込まれたゲームが特徴だったMyDearestのタイトルの中では、簡素な見た目となっていますが、物理演算が採用されており、ゲームとしてのルールや面白さが直感的に分かるようになっています。マルチプレイもありますが、ひとりで黙々と楽しむことができるので、日本のプレイヤーにもオススメしやすいタイトルです。

ゲーム内には簡単に録画できる機能が搭載されています。面白い瞬間があればすぐに動画化できるので、SNS時代向けの一作と言えるでしょう。

4人が鎖で繋がれて進むアクション「チェインドエスケープ」

「チェインドエスケープ」もBazooka Studioのヒット作のひとつです。無料で遊べますが、新たなステージや衣装で課金する仕組みとなっています。4人のプレイヤーが鎖で繋がり、ギミックが仕掛けられたマップを協力して進んでいくルールとなっており、人気マルチゲーム「Chained Together」のVR版と呼べる内容となっています。

試しにオンラインマルチプレイで遊んでみましたが、海外のローティーンと思われるプレイヤーが英語で喋っており、やはりこの世代がメインプレイヤーだと再認識しました。ゲーム難易度は難しくなく、基本的なゲームルールを理解していれば、意外にも見知らぬプレイヤーともフィーリングでプレイできるようになっています。足の引っ張り合いにもなりにくいように感じました。

ただし、日本のVRプレイヤーと明らかにターゲット層が離れており、オンラインゲームと言うよりも公園に近い感覚なので、そこを乗り越えてプレイできるかが最大の難点です。筆者がプレイした時、その場にいたのがティーンエイジャーだったので、彼が大きい声で叫ぶことがありました。参加する際は、そういった面にも注意する必要があります。

まとめ

Bazooka Studioのゲームは、まったく新しい体験が楽しめるというよりも、すでにユーザーから好まれている体験を、VRでカジュアルに楽しめるのが特徴です。今VRが普及している北米のティーンエイジャー向けの内容となっており、SNSへの投稿やVRでマルチプレイをすることに向いています。

VRヘッドセットの所有率が違うため、今後日本で同じことが起こるとは言えませんが、ティーンエイジャーがVR市場を引っ張っているのは、非常に興味深い事例です。さらに日本発のVRゲームのヒットが続くかどうか、動向に注目していきたいところです。

現在配信されているBazooka Studioのゲームはこちら(デベロッパーがBazooka Studioと書かれているものが対象)。
https://mydearestvr.com/products/


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