米国サンフランシスコのスタートアップWavyは、AR技術を使ってミュージックビデオをより良いものにしようとしています。Wavyの目標は、音楽をより視覚的な体験に変え、3Dアニメを使ってリスナーの周りの世界を活き活きとさせることです。
Wavy社は無料のiOSアプリ「Wavy Music」を開発しています。このアプリを使うと、リスナーの周りの世界はARを使用した光のコンサートへと変わり、スマートフォンで音楽を聴く体験が別物になります。
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音楽業界でのVR/AR活用
AR技術を使って音楽を変えるという取り組み自体は、目新しいものではありません。ビョークやマイケルジャクソン、2チェインズほか、多くのアーティストの作品が、VR/AR技術をマーケティングに活用してきました。VR/AR技術はアーティストにとって、本当の意味でファンにリーチするためのツールとなっているのです。
一方、音楽業界はめまぐるしく変わり続けています。「Bandcamp」や「Soundcloud」といったウェブサイトのおかげで、音楽を制作し、リリースすることはとても簡単になりました。これは同時に、ミュージシャンたちが簡単に忘れ去られてしまうということも意味しています。
WavyのPR部門代表、Kirsten Ferguson氏は次のように話しています。「ここにいたはずがもういない、というように忘れられてしまうのは本意ではありません。WavyとAR技術を使って、ファンに今までと違う体験を提供する。これは、ミュージシャンたちが注目を集め、ほかのアーティストから抜きん出るための大きな助けになります」
またWavyのクリエイターの一人Hammad Bashir氏は、「音楽自体が、もともと人が認識している世界を拡張(augment)するものなのです。なぜなら、音楽は聴き手の気持ちを変えるものだからです」「我々がアプリを通じて実現しようとしているのは、この聴き手が認識する世界を、ビジュアルな空間に持ち込もうということです」と話しています。
現在Wavyのアプリで視聴できるコンテンツは2つだけですが、同社は今後、内容を充実させていくとしています。
アプリ概要
名称 |
「Wavy Music」 |
価格 |
無料 |
言語 |
英語 |
対応OS |
iOS11 以降 |
ダウンロード |
(参考)VRScout
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