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Meta Quest 2022.03.23

Meta Quest 2とPCをワイヤレス接続する「Air Link」に、カクつきを軽減するテスト機能が実装

Meta Quest 2(旧Oculus Quest 2)のPCとワイヤレス接続する「Air Link」に「Air Link Framerate Insurance (AFI)」と呼ばれる新要素がテスト機能として追加されました。フレームを作成することで、無線接続時のジャダー(カクつき)を防ぐ技術です。

「Air Link」は、一定スペックのPCと接続することで、PC向けのVRゲームやアプリを体験できるシステムです。有線(USB)でPCとの接続を行う「Oculus Link」という機能もあります。

「Air Link」は(無線)信号が劣化した際、ビットレートを動的に調整することで対応します。フレームのQuestへの受信が遅すぎた場合や、受信に失敗した時にはフレームが繰り返し再生されることになり、ジャダー(激しい揺れ)が発生する原因となっていました。

今回テスト実装された「AFI」は、フレームを受信できなかった際に、前のフレームを分析し“合成フレーム”を作成して挿入するシステムです。完全な補完は行えないものの、ジャダーの発生自体を防ぐことが可能です。

Meta社(旧フェイスブック)によれば、複数のフレームが連続して欠落するような場合は、「AFI」はフレーム補完に対応しきれないとのこと。2022年3月現在、同システムは、デフォルトではオフの状態。起動は、Oculusデバッグツール(ODT)から手動で行います。

なお、現時点では「AFI」が対応しているリフレッシュレートは90Hzまで。120Hzはサポートしていません。Meta社は、不具合が発生する可能性があると説明しています。

(参考)UploadVR

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