「VRChat」では、友人と遊べるゲームワールドから、ゆっくりするのに最適な風景系ワールドまで、様々なコンテンツが日夜公開されています。本連載では、膨大なワールドの中から、特に“映える”ワールドをピックアップしてお伝えします。
今回紹介するのは、幻と現実が交差するような不可思議なリミナル系ワールド「Factum」です。
「Factum」は、クリエイターのSayaffさんが制作。すべての描写や演出が意味深な、謎の病棟か実験施設のような建物を探索していくワールドとなっています。
リスポーン地点は、薄暗い寝室のような場所。ここから出るといきなりですが雰囲気が一変。他の部屋に繋がるロビーのようなところに出ます。暗かった部屋と比べると光も差し込み清潔感があるものの、同時に無機質な趣きも漂っています。
ではまず101号室の扉に入ってみましょう。扉の先は、緑が生い茂る小部屋のような場所。壁などはロビーと同じく白一色ですが、草木によって暖かいメリハリが作り出されています。
続く102号室は、緑ではなく水で満ち溢れた部屋。103号室は所狭しと花が咲き乱れる庭園のようになっています。
3つの部屋に入り終わると、ロビーの中央に階段が出現。先に進むと、“コアルーム”のような一室に辿り着きます。その真ん中にはキューブらしき物体が浮遊中。触れてみると……?
施設とは違う、広大な花畑へと飛び出しました。咲いているのはネモフィラのようで、空間の中心にはお墓らしき十字架が建てられています。
完全にクライマックスの雰囲気ですが「Factum」は、ここでは終わりません。
最初の部屋のように、薄暗い一室に引き戻され、PC画面には「Boot Failure」の文字が。どうやら何らかのエラーが発生しているようです。画面を操作すると演出が流れ、再びロビーへとワープ。ただ、さっきとはすこし様子が変わっています。
全体的に光量が減っており、各部屋のなかも花や水が消えて殺風景に。より“現実”に近づいた印象を受けます。
そして3つの部屋を再訪し終えると、“1周目”に最初の部屋から出てきた扉が入れるようになります。その先にあるものは……ぜひ自分の目で確かめてみてください。
「Factum」は、考察し甲斐のある演出が最初から最後まで練り込まれたワールドです。全体的な雰囲気はSF寄りながら、植物などを上手く使って、硬すぎないようバランスが取られており、散策していてビジュアル的にも飽きません。何人かでワールドを訪れて、それぞれの考えを語り合うのも楽しいでしょう。
謎に満ちた「Factum」を覗いてみませんか?
「Factum」へのアクセスはこちら(要PC)
執筆:井文

















