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VRChat 2026.07.15

【VRChat】1時間で体感する惑星間航行 何もかもが壮大すぎる 「Project Lost Worlds」体験レポート

ソーシャルVR「VRChat」で、6月末に公開されたSF冒険ワールド「Project Lost Worlds」が、大きな注目を集めています。本ワールドは、「District Roboto」や「Paradisa」といったSF系ワールドで有名なクリエーターのFinsさんの最新作。現時点での来訪者数は、すでに約30万人に迫る勢いの、人気ワールドとなっています。

「Project Lost Worlds」は、惑星間航行の技術を得た人類が地球を飛び出し、他の星系へと旅することができるようになった世界が舞台。想定プレイ時間は、約1時間となっています。

これまでFinsさんのワールドといえば、フィールドに散りばめられたされた世界観やファイルを読み込んでいく、“散策系”のような作りが多かったですが、今回の「Project Lost Worlds」は、映像面の盛り上がりを数多く盛り込んだ、「VR映画」とでも呼ぶべきワールドに仕上がっているのが特徴です。

ワールドに入ると、そこは湖の前に建つ一軒家の玄関に降り立ちます。少し歩いて湖まで進むと、コンテンツを“再生”するためのパネルが表示されます。

本ワールドでは、NPCによる発言やナレーションといった演出が多く盛り込まれており、そのすべては英語となっています。パネルの設定欄で字幕を日本語に切り替えられるので、スタート(Ready)ボタンを押す前に設定を変更しておきましょう。


(この設定から、字幕を日本語に変更できます)

「Project Lost Worlds」では、ある人物の幼少期と、そこから時を経て、地球を旅立っていく姿が描かれます。物語が始まると、どこからか男性の声が聞こえてきます。姿は見えませんが、どうやら湖の一軒家の住人で、自らの幼少期を振り返っている様子。

「いつか、あなたはあそこに行くのよ。ただ眺めるだけじゃなく、あの星たちの上を歩くの」という母親の声が響くと同時に、遠くの空でロケットが打ち上げられていきます。


(字幕はこのように、画面下部に表示されるシステム)

このプロローグが終わると、ストーリーは38年後へと大きくジャンプします。次に“目覚める”場所は、ユニオン宇宙航空という組織の宇宙港スペースボート37。主人公は800回目の打ち上げに乗り込み、恒星間航行船「アストリア」へと乗り込み、地球から最も近い2光年先にある恒星系「ステララ」を目指します。

作中世界では、この数十年のうちに宇宙関連の技術が大きく進歩したようで、旅行目的の一般人でも、自由に宇宙を旅することが可能になった模様。ブリーフィングが終わると、そのまま追加のテストなども無く、打ち上げエリアへと向かうことになります。

ブリーフィング会場は、先ほどの湖畔とは違って、かなりハイテクな装い。これから乗り込むシャトル「ボルト」や「アストリア」のミニチュアモデルやホログラムも置かれているので、休憩を兼ねて見て回るのもいいでしょう。

「ボルト」には“オート足場”に乗って向かう仕組みとなっており、その途中では打ち上げ作業のために働く人間やロボットたちの姿も目に入ります。静止画でも、かなりゴージャスなビジュアルなのが伝わると思いますが、VRで体験すると、また格別。自分が「これから宇宙船に乗るんだ…!」という気持ちが自然と湧いてくるので驚きです。

搭乗してからしばらく経つと「ボルト」は軌道上に到達。お待ちかねの「アストリア」の実物が眼前に現れます。


(ボルトのコックピット)


(打ち上げシークエンスからしばらく経過すると…)


(徐々にアストリアが見えてきます!)

「ボルト」の前面はフレームに窓がはめ込まれた作りなのですが、これが「アストリア」の全容をなかなか見せないという“演出装置”として機能します。プレイ中、思わず観光客のように身体を傾けながら良い撮影アングルを探す作業に没頭してしまいました。

乗り込みが終了すると、数か月の“タイムジャンプ”が発生し、「アストリア」が「ステララ」星系に到着。主人公の往き先は、巨大ガス惑星ストラトスの第2衛星であるエリオスで、まずは降下するための上陸船に向かうことになります。

主人公が泊まっていた部屋はスイートのようで設備はかなり充実している雰囲気。Finsさんのワールドらしく猫たちも(恐らく飼い猫という設定で)一緒に暮らしています。降下船に乗るためには乗船チケットが必要なので、部屋を出るときには忘れずに持っていきましょう。

客室と降下船への道のりでは、「アストリア」の内部と「ステララ」星系の紹介が順路で行われるようになっており、行き先や世界観の詳細を知ることができます。例えば室内の解説パネルには、ガス惑星のストラトスは、エリオスともうひとつの衛星オニロンを、デブリと放射線から守っているそうです。

また一部の通路は、惑星の植物を持ってきたと思わしき“植物園”のような作りになっており、ここが未知の星系に近いSF世界であることを改めて感じさせてくれます。

開放感のあるメイン通路を抜けて発着場に近づくと、様々な恐竜らしき生物がホログラム展示されている空間に辿り着きます。これらの生物はエリオスの原生生物。エリオスは「Project Lost Worlds」世界で人類が初めて、知的生命体と接触した場所なのです。


(艦内では多くのロボットたちが労働中)

その奥には、今回の旅のガイドであるレジナルドが待っています。レジナルドにチケットを渡すと降下船「ハーキュリーズ」へと案内してくれます。


(ガイド兼コンパニオンのレジナルド)

「ハーキュリーズ」では、先ほどの「ボルト」とは逆に大気圏突入を行います。嬉しいのが、今回は艦橋の前面が“ワイドガラス”になっている点。外の景色を見逃すことなく、すべて堪能できるわけです。

船殻が赤く染まる大気圏突入シーンが終わった後、エリオスの空が視界に入ってくるのですが…筆者はここで度肝を抜かれてしまいました。まずはこちらの画像をご覧ください。


(大気圏突入して)


(防護シールドが開くと)


(この景色です)

“空中渓谷”を通り抜けていく「ハーキュリーズ」。空では飛行するマンタのような生物が舞い、地上には、ホログラムでみた恐竜たちが実際に生きている姿で闊歩しています。まるで映画「アバター」に出てきそうな風景です。筆者、偶然にも本記事を書く数日前に同シリーズの最新作を見ていたのですが、「Project Lost Worlds」を楽しみつつ、同時に映画の衛星パンドラにも降り立ったかのような気分を味わえてしまいました。

着陸地点に降り立ち、さあエリオスでの冒険が開始!…といきたいところなのですが、残念ながら実装されているコンテンツはここまで。実は「Project Lost Worlds」は、2部(2ワールド)構成で展開される予定。エリオスの探検は後半パートに盛り込まれる構想となっているようです。

星に降りるまでの前半パートだけで、こんなに盛りだくさんだった本ワールド。後半にどんな冒険が待っているのか、今から楽しみに待ちたいところです。

なお最後のエリオス降下パートですが、下船した後はかなりPCに負荷がかかる印象で、自分の環境(RTX 3060)では30FPSを下回る状態が続きました。PCスペックに不安がある人は、まずデスクトップモードで訪れてみると安心かもしれません。

「Project Lost Worlds」へのアクセスはこちら(要PC)

執筆:井文


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