日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
【 #バレエ 】バレエ三大悲劇作品の1つ “ジゼル” を踊って解説してみた💃 蛇宵ティア / ななしいんく 】#ジゼル
バレエガチ勢のVTuberである蛇宵ティアによる、『ジゼル』のダンス動画がアップされました。『ジゼル』のストーリーを追いながら、どのようにそれが身体表現されているかの解説入りになっており、初心者が見てもわかりやすい作りになっています。
しなやかで華麗な動きが美しい一本です。特に高らかに真っ直ぐにあげられる脚や、軽やかな回転の連続した動きには圧倒されるばかり。かなり体力のいるであろうパートもしっかりとこなしています。
バーチャルなボディを用いたことで、バレエを知らなかった人でも興味をもつことができる、入門編的な動画になっています。バーチャルのトラッキング精度も非常に高く、動きはとても滑らか。しっかりとバレエを楽しめる動画になっています。
他にも蛇宵ティアは『白鳥の湖』『ドン・キホーテ』などのバレエ動画もアップしています。彼女の身体能力の高さと、VTuberでここまでできるという技術力の高さに驚かされる動画の数々です。
【短編ホラー映画】埋める
兎沌とんと北国しむはによる短編ホラー映画「埋める」が公開されています。
闇バイトを受けた北国しむは。それを知ってVTuberとして「撮らなきゃだめじゃないこんなの!」とハイテンションで撮影しだした兎沌とん。眼の前にあるのはなにかわからないゴミ。それを指定の場所に埋めるだけでいいらしい。このバイトがなんなのかを訝しみつつも、ふたりはゴミを運び始める…。
動画配信者のネタを逃がすまいという躁のノリと、明らかにヤバいところに足を突っ込んでしまったヒヤヒヤ感が動画全編を包んでいる、緊迫感たっぷりの内容になっています。手持ちカメラを用いて撮影している構図の、危なっかしさもとてもリアル。
いっぱいいっぱいで怯え続けている北国しむはに対し、ちょっとワクワクしているかのようにすら感じられる兎沌とんの動画魂の昂りのギャップが、映画としての恐怖感をかきたててきます。ナチュラルなふたりの演技のうまさが際立つシーンがいっぱいです。
ジャンプスケア的な要素はなく、じわじわと怖さと感じさせるような構造になっていますので、オチまでしっかり見てみてください。フェイクドキュメンタリー的な見せ方のホラーが好きな人には特におすすめしたい一本です。
脚本と裏話については概要欄に貼られているnoteの記事から読むことができるので、映画を見た後に是非チェックしてみてください。
東京で大仏見つけたら顔しかなかった
VTuberではありませんが、非常にバーチャル的なVlogなので紹介させていただきます。アニメーション作家の安田現象の代理のメジェ子が、上野を巡る様子が撮影されています。大仏、骨董市、映画館をぶらりとまわりながら紹介。ちょっと視点を変えた面白スポット巡り動画になっています。
最近ブームになりつつある、アニメーションキャラクターが実写の中を歩くようすを描く「アニメVlog」。安田現象が描くメジェ子は特に、階段の昇り降りや道路の歩行などの表現が秀逸で、移動しながら撮影しているときに出るカメラの細かなブレの描写がとても生々しいです。浅草編ではさらに登山用電車の降車や買い物のシーンでの、実写のカメラアングルにあわせたメジェ子の描写が非常にリアル。2000円台ホテル編では、下から見上げるようにしてカメラを構えて撮影しているシーンがあるため、かなり難しいであろう角度からの表現も多め。存在感表現のために繊細な技術がたっぷりと盛り込まれています。
メジェ子が巡るスポットはいずれも、直球の観光地ではなく「ちょっと変」だというのも観ていて楽しい部分でしょう。「変」に出会える散歩の面白さが、アニメVlogになったことでグッと引き立っているシリーズです。
【Vlog】〇〇しないと出られない部屋になる前の部屋【何もない】
かえる人間の新作コントは、漫画などでよく見る「◯◯しないとでられない部屋」ネタ。今回も斬新な切り口と軽快なトークでショートギャグを披露しています。
今VTuberの間でも人気のVlog形式に乗ったはいいものの「〇〇しないと出られない部屋になる前の部屋」は本当になにもない。Vlog形式を踏襲したカメラワークを逆手にとって、真っ白い空間だけを用いて見事にネタに昇華させています。
ピン芸人コントのような間の使い方と、ノリのよいトークの口調が巧妙。オチの意外性も含めてきれいにまとまっている、かえる人間の真骨頂とも言えるような芸に仕上がっています。
もうひとつのコント動画は、「〇〇しないと出られない部屋」に閉じ込められる当事者なのに、会議に参加するというシチュエーション選択だけでもう面白い。周囲の人は一切しゃべらず、全て一人語り。そのテンポのよさがコントとして、すっきり見やすいものになっています。
【衝撃】耳の型を取って作るイヤホンが凄すぎた…!!!
ライブをするミュージシャンなら買ってみたい、でもなかなか高くて手が出しづらいもの、そのひとつが自身の耳にあわせて作ったオーダーメイドイヤモニ(インイヤーモニター)かもしれません。七篠さよとキョンシーのCiちゃんが実際にオーダーメイドでイヤモニを作る様子を撮影、動画で公開しています。
なかなか見ることのできないオーダーメイドイヤモニ制作の過程を、種類選びから、耳の型採りなどまで見ることが出来ます。このとき、イヤモニ制作のプロから見ても七篠さよの耳が想定外なほどに小さいということが判明し、作れるかどうかハラハラする一幕も。
オーダーメイドイヤモニはミュージシャンのような舞台の上に立つ人じゃないとなかなか使う機会もないですし、そこそこの値段がするものなので頻繁に作るものでもない、一般人には珍しい商品のひとつ。だからこそ、出来るまでワクワク感、ハラハラ感を感じてならないというもの。ふたりのその感情を感じる会話も含め、見ていて楽しい一本になっています。
【 #初夏の若手対抗大運動会 】若手たちよ!!今こそ鎬を削り合え!!!!!!【 にじさんじ所属 】
石神のぞみと佐伯イッテツが二手に分かれてチームを組んだ、にじさんじの大運動会が行われました。参加者はIdios以降の“若手”総勢12人です。
ビッグスプーンリレー、棒引き、手押し車リレーなど多彩な競技が実施されています。カウントや問題・解説読み上げなどで出演しているメンバーもいるという豪華っぷり。参加者は是非概要欄からチェックしてみてください。特に石神のぞみと佐伯イッテツの進行がうまく、タイムキープも的確で、全員にしっかり見せ場を作っています。
「センターで映れ」はバーチャルの特性をうまく活かした種目でした。3D空間上に設置されたカメラを探し、その撮影範囲のセンターを取ると高得点になる、という内容で、カメラをみんなが探す様子自体がわちゃわちゃしていてとても賑やか。リアルではできない、VR空間ならではの競技になっています。
一方リアルを再現したものとしては「ABどっちクイズ」が技術的に凝ったことをしています。AとBのどちらかを選んで飛び込むと、正解した方にはマットが敷いてあり、間違ったほうは泥の中に落ちる、というテレビ番組でよくある形式を再現したもの。泥に飛び込んでしまうと実際にライバーの顔に泥が付着する、という新しい技術が採用されています。
かなり広い空間の中で、リアルタイムで全員一斉に動くシーンが多い今回の運動会。競技の様子はしっかり再現されており、トラッキングに破綻がほぼないどころか、画面端で各々が水を飲んでいるシーンまでナチュラルに撮影されています。全員の自然体が見られること自体に、ANYCOLORのVR技術の進歩が感じられるイベントになっています。
【みんなの民俗学】猫にガチャ引かせると良いってほんと?ソーシャルゲームの俗信・迷信教えて!【VTuber/ #諸星めぐる 】
ソーシャルゲーム、特にガチャは数多くの俗信や迷信があるもの。これを民俗学的に考察することができるのではないか?ということで実施されたのが諸星めぐるによる配信です。視聴者にアンケートを取り、前半は大きく4つに行動パターンを分類しながら結果を読み上げています。
さらに後半では民俗学の「呪術」にまつわる視点で分類していくことで、人間の行動分析が行われていきます。たとえば「自分以外の存在を代理に立ててボタンを押させる」という行動は「擬態(ごまかし)」に当たるとか、「本命の前にハズレを引いておく」のは「分散(厄落とし・身代わり)」的行動であるなど、ソーシャルゲーム俗信・迷信を民俗学の観点から考察しています。
民俗学は何にでも当てはまる、どんなものからでも学ぶことができる、というのが諸星めぐるの民俗学配信シリーズの面白いところです。今回は視聴者の身近な題材であったため、コメントも大盛り上がり。諸星めぐる自身がコメントやアンケートから様々な学びを得ているのもあり、この配信自体が民俗学研究そのものになっているかのようです。
「声優」で「VTuber」な5人が集まって業界裏話アリの座談会【声優VTuber座談会】
熊乃ベアトリーチェが実施したのは「声優」であり「VTuber」でもあるという特殊な経歴の5人が集まった座談会配信。この5人の中でも、朝ノ瑠璃はVTuberの声優、七原帝子は声優のVTuber、石黒千尋とねおちゃんはバーチャルアバターを持っている声優、熊乃ベアトリーチェは声優とVTuber活動の名義をわけている立て付けがある、とそれぞれ立ち位置が異なっているのは特に注目したいポイントです。
バーチャルだからできることなど、普段言えないような話題も続々でてきます。たとえば七原帝子は「うれしかったこと」として、普段は声優の仕事として作品の雰囲気を壊さないように取り組んでいるものの、VTuberであれば自分の好きなものを好きに表現できる、と力説。バーチャルであることの利点を語っています。
一方で「挫折したこと」として朝ノ瑠璃からは、そもそも受けられるオーディションがVTuberの時点で少ない、という生々しい現場の裏話も。ねおちゃんからはVTuberのような定期的配信などができないことが気にかかり、バーチャル体を持った声優として趣味の範囲でやっている、という自身の活動方針の話も聴くことが出来ます。
普段はなかなか聴くことが出来ない、悩みも明るい話題も盛りだくさんの、貴重な座談会になっています。
【MV】私がVTuberを続ける理由/ 桜咲ちぇりぃ【オリジナル曲】
VTuberを続けるのは簡単なことではないはず。それでも続けるのはなぜだろう? 活動5周年を迎えた桜咲ちぇりぃによるオリジナル新曲「私がVTuberを続ける理由」がアップされました。歌詞は桜咲ちぇりぃ自身によるもので、彼女の思いがたっぷりと込められています
歌詞で「数値で見えるファンの数 先を走るあの子に 羨んでは遠くて心が沈む」と自身の思いを明かす桜咲ちぇりぃ。VTuberならどうしても直面する、厳しい現実的問題です。どうにもならない思いを抱える彼女の歌声からは、じんわりとした痛みが感じられます。
しかしそれでも続けている理由を、サビの部分で6つ明かしています。それらのパートを歌う彼女の歌声は、心を解き放たれたかのようにとても明るく、希望に満ちています。
一歩一歩前に進み続けてきた彼女の歩みが、ポジティブなメロディと、活力のある歌声の中に織り込まれています。苦しみも喜びも両方包含しているからこそ、この楽曲の歌詞と歌声は、鮮やかに咲く花を見ているかのように、心に響くものがあります。
【オリジナル楽曲】あいしてやまない / しぐれうい【DECO*27 (OTOIRO)/ TeddyLoid】
しぐれういのオリジナル曲「あいしてやまない」のMVは、しぐれうい本人ではなく、彼女のリスナーを描いた実写映像になっています。幼い頃から絵が好きだったとある女の子。彼女は努力を重ね、イラストレーターを目指して芸大に無事入学。さらなる研鑽を積み続けるものの、挫折。一般就職を目指し始めることに。しかしその就職活動も全くうまくいかず、さらに苦しみ続けることに…。
映像の後半、楽しかったときも、辛かったときも、どんなときにも、しぐれういがいつも側にいたことが描かれます。ずっと語りかけ続けてくれているかのような、バーチャルな存在であるしぐれうい。おそらく彼女は、もっと頑張れとは言わないのでしょう。もう頑張っているのをずっと側で見ているからです。
「泣いてるの? ねえどっちなの まあどっちでも側にいるよ」と、寄り添う姿勢を歌うしぐれういの歌声は徹底して明るいエールです。「全然泣いてもおっけーです 全然病んでもおっけーです 全然ダメでもおっけーです」というパートは、いい意味でいつも通りのしぐれういの歌い方がキープされています。常に変わらぬ、しぐれういがそこにいる、という心強さたるや。だから「誓って大丈夫 ひとりじゃない」という最後の一言には、説得力があります。
どのような道を進むことになっても、配信のしぐれういは変わらぬままMVの主人公の女の子と共にいます。是非描かれている女の子の感情をイメージしながら、しぐれういの温かい歌声と存在を感じ取ってみてください。
うざったいや / 常勝無敗ぐぬぬ
ビバップ高校の迷電ワークスの常勝無敗ぐぬぬがアップした「うざったいや」は作詞作曲を自身が手掛けているオリジナル曲。メロディは元気あふれるポップチューンでありつつ、歌詞はじんわりと重めなあたりに、彼女の独特な感性がしっかりと感じられます。
「好きならば 好きならば 好きならば やれるでしょ やれるでしょ」とリフレインされるパートに対して、吐き捨てるような「あーうざったいや」という歌詞でぶすりと刺す構成は、ヒステリックなわけではないけれどもじわじわ心に湧いてくる厄介な感情をうまく表現しています。
「頭じゃわかってる」けれども、うざったさを感じてしまう瞬間の気だるさを体現するようなボーカルは、絶妙な匙加減。曲とMVが極めてポップであるからこそ、歌声で表現された倦怠感がより一層引き立っているのも観どころ・聴きどころです。ミュージシャン常勝無敗ぐぬぬのバランス感覚が、高い中毒性を与えてくれる一曲です。
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