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VR体験施設 2026.04.21

推しにずっとガン見される感覚……!!「LE SSERAFIM VRコンサート」のレベルの高さに圧倒された【体験レポ】

韓国の大手芸能事務所HYBE所属5人組グループ・LE SSERAFIM が、初のVR コンサートツアー『LE SSERAFIM VR CONCERT:INVITATION』を開催します。

4月15日(水)より、日本・韓国・米国・台湾の国と地域で同時上映開始され、日本では東京・大阪2都市の映画館で実施されています。


(C) HYBE JAPAN (P)&(C) SOURCE MUSIC

LE SSERAFIM は、韓国のSOURCE MUSIC所属のKIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEからなる5人組ガールズグループです。ストイックなダンスとキュートなパフォーマンスが特徴で、韓国はもちろんのこと、日本も含め世界各国に熱心なファンが見られます。

本コンサートは、HYBE MUSIC GROUP の女性アーティストとして初となる試みとなっており、ファン内外から注目を集めています。

LE SSERAFIM VRコンサート試写会の様子

LE SSERAFIM VRコンサート試写会は、東京会場である109シネマズプレミアム新宿で開催されました。


(会場入り口前の様子)(C) HYBE JAPAN (P)&(C) SOURCE MUSIC

普通の映画館の座席にVRヘッドセットとケーブルが設置されているという構成でした。


(座席の様子。赤いケーブルがVRゴーグル接続用のケーブルです)

(座席の横の棚に自分が着用するVRゴーグルがセットされています)

定刻になると、正面のスクリーンでVRヘッドセットの詳細な装着手順の説明映像が流れて、それに沿って自分で装着する流れでした。上手く自分でできない方には場内に控えている係の方の補助もありました。

本編では、まず最初にハンドトラッキングを用いた「推しメンバーを一人選択する場面」があります。そして、自分が一人で乗っているエレベーターの扉が開くとそこからLE SSERAFIMメンバーが乗り合わせてきます!!

客席前方のLE SSERAFIMファンクラブ会員のお客さん達がいる方から一斉に歓声を上がりました。

今回のライブで感じた良さは、まずこの客席の反応をダイレクトに耳で感じられることです。

ライブ映像は収録済みのものですが、このお客さん達の歓声や曲に対するコール、MCでのメンバーからの問いかけに対するリアクションなどを通して、オンタイムなライブの感覚を得ることができました。

(C) HYBE JAPAN (P)&(C) SOURCE MUSIC

そしてこのVRライブに置いて、冒頭のこの「エレベーターにメンバーと同乗する」という演出は秀逸です。

距離の近さはもちろんのこと、自分が彼女達を見ているように、彼女達も終始こちらの存在を認識し、こちらを見ている。この感覚を与えることができるのはVRライブだからである

……という本ライブのコンセプトを見事に表現している演出でした。

1曲目はYouTubeで1.1億再生されている「SPAGHETTI」
https://www.youtube.com/watch?v=TvVtYaqCni8

3DCGでできたステージで歌い踊るメンバー達。

(C) HYBE JAPAN (P)&(C) SOURCE MUSIC

あっちを見ても、こっちを見ても全員がこちらを見ています。普段アーティストやアイドルを撮影する歌番組のカメラマン……いや、「カメラのレンズ」ってこういう気持ちなのか?と思うぐらいにとにかくこちらをガン見され、ときおりこちらがのけぞりそうになるぐらいの至近距離になる瞬間も多数。


(収録風景)(C) HYBE JAPAN (P)&(C) SOURCE MUSIC

実際の音楽ライブでは、演者が自分のことを0.1秒でも見てくれたら後生忘れない思い出になるような出来事でしょう。しかし、このVRライブはメンバーがほとんどず~っと、こちらを見ています。こんなにも「ずっと自分が見られている……」という視線を感じながら緊張感を持ってライブを鑑賞するのは初めてでした。

「ライブを鑑賞する」という形の中で、最初の「推しを選択する」はどういう意味を持つのだろう……? と思っていたのですが、いくつかの曲の間奏やアウトロのソロパートでメンバーが目の前に現れソロでパフォーマンスしてくれるのですが「そのメンバーが最初に自分が選択したメンバーになる」という風になっているようでした。登場しているメンバーは観客それぞれに違っているはずなのに、みんな同じぐらいのタイミングで一斉に喜び歓声を上げるところが面白い一体感です。

全10曲が披露され、合間に適時MCを挟むというライブらしい構成でした。

MCではメンバーらが自分を取り囲むような形で行われ、トークは韓国語ですが、日本語字幕が一緒に表示されるような形になっていました。このMCもまた通常の音楽ライブとは違って、メンバーと輪になって自分ただ一人にだけ話しかけてくれている雰囲気で、ぐっと心の距離が近づくようなMCになっているのが印象的でした。

ライブ中は自分の両手だけでサイリウムを振ることができます。しかも、一部のパートでは持ってるサイリウムが懐中電灯のように光り、光を向けたところだけメンバーが照らし出されるので、がんばって推しを探し当てる!……というような遊び心のあるパートもありました。

時間としてはおよそ1時間程度、かなり充実した満足感のあるコンサートでした。


(C) HYBE JAPAN (P)&(C) SOURCE MUSIC

商業コンテンツとしての圧倒的な完成度の高さ

「ライブコンテンツのVR化」という試み自体は、これまでにもかなり長い時間軸で散見されてきました。その中でも本VRコンサートが特筆されるべきは、コンテンツ本体はもちろんのこと、顧客の満足度とチケット価格のバランス感まで含めた、商業コンテンツとしての完成度が圧倒的に高かったという点です。

VRコンテンツそのもの自体もまだまだ新進のジャンルで、特に国内のリアル会場やイベント等と結びついたものだとプロトタイプの色が濃い試みである事例が多いですが、その中で本ライブは、コンセプト設計・収録方法・VRコンテンツ化・同期や再現性の安定というところまでかなり究極的に練られきっている印象で、「未完だ」と感じるところがほとんどありませんでした。

これは本ライブの制作を心掛けたAMAZEの力によるところが大きいでしょう。「VRコンサート」の製作パッケージ化に完全に成功しています。このレベルであれば日本国内の芸能事務所もVTuber事務所も「ぜひおなじフォーマットを使って自社タレントでVRコンサートをやってみたい」となる企業は多いのではないでしょうか。そのぐらいのレベルの高さでした。

さらに具体的に本ライブの良かった点について列挙します。

・「体験者自身は自由に動けない」を前提に体験の的を絞り切っていること

VRという媒体自体は本来やれることの自由度が非常に高いですが、本VRコンテンツでは、観客はVR空間内で自由に動くことができないように設計されています。必ず制作者が想定した位置・視点から観客は視聴することになります。

この縛りからスタートしていることが、このVRコンサートの体験の良さに繋がっていると感じました。

視聴位置が固定されているからこそ「そこから見た時に一番良く見える」演出設計ができる、「メンバーから見られ続けている」体験ができる、また、視聴位置を一点に限ることで「そこから見えない位置は作り込まなくて良い=コンテンツの軽量化や作業時間の短縮」というところにも寄与していることは間違いないでしょう。

そして「自由に動けない」VRは、得てして「ただ360度映像を見せられているだけ」という感覚を観客に与えてしまいがちですが、その点の克服についても見事でした。

  • 最初のメンバー選択をハンドトラッキングで行う
  • ハンドトラッキングを用いて、サイリウムを振れる

など、ハンドトラッキングの機能を用いて、観客に少しだけVR空間内に干渉できる余地を与えていたこと、そして、スタジオはただリアル側で撮ったものでなく、3DCGで作り、曲と曲を繋ぐ演出もVRならではのわくわく感やアトラクション感のあるものであることなど、「単純に360度映像をVRヘッドセットで見る」という体験とは一線を画す体験フォーマットを作る努力とその成功が随所に感じられました。

・バーチャルとリアルのおいしいとこ取りができている

メンバーがアバターでなく生身の人間であることの強さ、それは圧倒的な表現力です。間近で見るダンスの迫力、そしてライブパフォーマンスに長けたアーティストならではの「私は今この瞬間、あなたのことを見ていますよ」というメッセージのこもった視線や表情の力強さ、これを間近に体験できることの圧倒的なプライオリティを存分に感じられました。

そして、メンバーはグリーンバックで撮影している模様でしたが、VRで見るときちんと立体感があり、そして至近距離で見ても肌がより綺麗に見えるように補正がかかり、目には常に光がばっちり入り、その「嘘にならない程度に上手にバーチャル・映像の魔法を使う」バランス感覚が見事です。「なんでも生のライブと同じにすれば良いという訳ではない」ということを熟知している制作方針だと感じました。

このようにリアルな人間であるからこその強みと、バーチャルコンテンツだからこそ使えるフィクションの魔法、両方を上手に使っているところが鮮やかでした。

気になった点を上げると、一部楽曲で演者に対するライティングと3DCGステージ側のライティングの整合性が取れていない点、あとはライブ本編が1時間程度なので、それなりにVRヘッドセットを装着し続ける疲労感があった点ですが、これは開発側の努力と共に、今後のVR機器やPC側の軽量化やスペックが上がっていくことで解決されていく部分も大きいかもしれません。

一方、比較的長時間の体験でしたが、VR酔いしにくい視点移動等は大いに配慮されているように感じられた点は好印象でした。

体験してみると「なぜVRなのか」「なぜ映画館での鑑賞なのか」「なぜ自由な移動はできないのか」全てに対して明快な意味と答えがありました。

また、最近ではフリーローム型VRの隆盛が見られ始めている中で、この「自力移動完全不可のVR体験」がこれだけの完成度を持ってお披露目されることにも改めてVRカルチャーの面白さと可能性を感じます。

HYBEとAMAZEのVR事業への取組み自体にも、そしてこの取組みが日本国内のバーチャルカルチャーに対してどのような影響があるかについても今後引き続き注目していきたいです。

【『LE SSERAFIM VR CONCERT:INVITATION』概要】

■公式サイト:https://campaigns.weverse.io/WV1294Q9PU

■上映スケジュール・劇場情報
4月15日(水)~5月14日(木) 東京 @109 シネマズプレミアム新宿
4月15日(水)~5月7日(木) 大阪 @T・ジョイ梅田
※上映スケジュールは各劇場のサイトよりご確認ください。
※詳細は公式サイトをご確認ください。

■チケット料金
東京|109 シネマズプレミアム新宿:5,000 円(税込) ※AfterWork 招待券は 4,500 円(税込)
大阪|T・ジョイ梅田:4,400 円(税込) ※AfterWork 招待券は 3,850 円(税込)

※109シネマズプレミアム新宿では、全席プレミアムシート、ハイスペックな映写設備に加え、全シアターの音響を坂本龍一氏が監修。VR コンサートの世界に没入いただける特別な環境をご提供いたします。

■販売期間
3月18日(水)18:00~各劇場上映終了まで
※「FEARNOT チケット」は、3月18日(水)18:00~4月19 日(日) 各劇場上映終了まで (予定枚数無くなり次第販売終了)

■お問い合わせ先
チケット・上映・施設に関するお問い合わせは、上映劇場の公式サイトをご確認ください。
■主催:HYBE JAPAN
■主管:SOURCE MUSIC
■制作:AMAZE


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