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VTuber 2025.12.08

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~12月5日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【みんなの民俗学】教えて!諸星先生

MonsterZ MATEのチャンネルでアップされたのは、諸星めぐるが「民俗学とはなんなのか?」を、民俗学を知らない人向けに解説する授業型の解説動画です。MonsterZ MATE、儒烏風亭らでん、如月れん、佐藤ホームズが生徒になり、そもそも民俗学とはなんなのか、という考え方の部分を諸星めぐるの視点で紹介。そしてこれを見たら、自分も民俗学の中で生きている、という視点を得ることができて目からウロコ体験ができるかもしれません。

諸星めぐるが投げかける質問に対して答える5人。それが実は民俗学的視点である、という返し。気がつけば自分たちが普段の生活の中で「民俗学」をしていることに気付かされる…という流れが非常に興味深いです。
回転焼き、御座候、今川焼きなど名前がバラバラでネットでよく議論になるおやつを例に出しながら「教科書は自分自身でいい」「自分自身の”なぜ?”を調べるのが面白い」「自分の当たり前を実際に人と話して違いを見つけるのも面白い」と、正解を求める学問ではなく、話してみなきゃわからない、実践してみなきゃわからない、という「違いを楽しむ」部分にフォーカスを当てています。
ポジティブな「違うから面白い」を考えることで発見する、民俗学的視点の持ち方の入口が非常にわかりやすい一本です。聞き手のリアクションが非常によいので、民俗学がどんなものか知っている人は、諸星めぐると一緒のタイミングで「それは民俗学です!」と言いたくなる感覚も楽しめます。

【教えて天開先生/ネタバレ注意】ふつうの軽音部を読め【Vtuber/天開司】

これを見たら、すぐさま作品を読みたくなる事間違いなし。天開司が、自身が大好きな漫画「ふつうの軽音部」についての魅力をプレゼンテーションする動画をアップしました。生徒役として歌衣メイカ、佐藤ホームズ、MonsterZ MATEのふたりが参加。MonsterZ MATEのふたりは未読の状態です。

キャラクターの描かれ方と物語のポイントをしっかりおさえながら、どういう部分が魅力的なのかを説明するのがとてもうまい天開司。特に今回は誰もが共感する部分、気持ちが高ぶってくるシーンを要所要所でおさえており、それを強調することで聞き手4人がつい反応してしまう、という流れが見ていて楽しいです。
また「軽音楽部」という部分に心が引かれなくても、青春賛歌として、学校に通っていたらそれだけで心の琴線に触れるものがある、という語り口は紹介動画として惹かれるものがあります。
あくまでもファン活動として「ふつうの軽音楽部」を読んでもらいたい、そのための少年漫画としての魅力的な部分をピックアップして伝えたい、という天開司の情熱がたっぷり伝わってくるこの動画。聞き手側の4人のリアクションも「待ってました」と言わんばかりの息のあったものなので、動画のテンポも心地よく、引き込まれるように最後まで見てしまう内容です。

色が反転した月見団子を作ってみた【VTuber料理】

VTuberがリアルに干渉する、というのをさらっと見せる技術に驚かされるのがドクター・デリートの今回の動画。内容は「色が反転した月見団子を作る」という実験で、それ自体も発想がユニークなのですが、見せ方が自然すぎて最初はすごさに、逆に気づかないかもしれません。

粉に水を入れる、指で混ぜてこねる、色を付けて丸める…ドクターデリートの手が自然に、現実の粉に触れて作業をしています。
バーチャルの身体と現実の物体はそもそも存在する場所が一緒ではないので、触れ合う事自体ができないはず。なのに、ほとんど破綻なくバーチャルの手が現実に干渉している、というのはかなり技術力が必要な演出です。
どのような撮影を行っているのかはわかりませんが、後半もドクターデリートが普通に現実の箸で作った団子をつかみ、バーチャルの身体で食べています。こちらも自然すぎて、どこからどこまでがバーチャルなのかわからなくなりそう。

「バーチャルの身体で、リアルの当たり前のことをやる」撮影技法を追求しているドクターデリート。料理や電子工作を今後実践して見せてくれるとのこと。バーチャルの見せ方の可能性を広げてくれそうで、これからの映像作品にも期待が高まります。

【歌みた】チューリングラブ【にじさんじ/佐伯イッテツandサイキロイド】

にじさんじ佐伯イッテツがサイキロイドと一緒に歌った動画がアップされ、ファンを戦慄させました。なんだかわからない人も、一旦聞いてみればその凄まじさが分かると思います。

サイキロイドとは2024年の誕生日配信で登場した、佐伯イッテツの分身的存在、人型アンドロイドです。ビジュアルは低ポリゴンボディに、立方体の佐伯イッテツの顔がくっついたもの。そして声は合成音声ソフト「COEIROINK」を使うことで再現されたものです。

2025年の誕生日配信でグレードアップして登場したサイキロイド。2024年の方を先に見ていると、その高精度な成長っぷりに驚かされます。特に後半の「饅頭怖い」企画での活用は、恐怖感へのこだわりまで含めて見事なものがあります。
そして満を持して佐伯イッテツと、グレードアップしたサイキロイドが「チューリングラブ」をデュエットした…という流れです。

佐伯イッテツとサイキロイド、ふたりの声質のバランスが意外にも良く、違和感のないレベルで歌声が揃ってデュエット作品としてマッチしています。曲のチョイスが理系要素のある「チューリングラブ」なのも、サイキロイドの成長の物語を見ているように感じさせられます。それでいて合成音声感はほんの少し残っているので、ちょっと懐かしい人力ボカロ的な技術的なユニークさも感じられる、味のある一本として仕上がっています。

ちなみに、サイキロイド版の「チューリングラブ」がどのような技術で作られたのかは明言されていませんが、にじさんじファンの中には相羽ういはと黛灰の「チューリングラブ」コラボ(?)での謎技術を思い出した人もいたようです。

加賀美ハヤト – フメツフハイ(1st Mini Album「ULTIMATE CITY」収録)

特撮ヒーローリスペクトな映像に、社長の「かっこよさ」全振りのボーカルがドンピシャにハマる! 加賀美ハヤトの新作オリジナル曲MVは、昭和特撮のワクワクドキドキが詰まったユニークな作品。4:3の画面、懐かしのブラウン管テレビと電気屋さん、ベタベタな悪の組織、という懐かしい光景の中をバーチャルな彼が飛び回ります。

実写の中で、バーチャルな加賀美ハヤトが手下たちと戦うシーンの表現はとても自然で驚かされます。アクションシーンのキレの良さが抜群すぎて、実写・バーチャルの差が一瞬わからなくなるレベル。
それでいて、ちゃんとVTuberだからこその強みも映像内で出しているのも、物語的に面白いところ。果たして加賀美ハヤトのある意味最強とも言える技はなんなのか、確かめてみて下さい。
「何千回とやられたって 何万回と起き上がって そんなヒーローだってまんざらじゃないね」と歌う彼の凛々しい声は、頼りがい抜群。子どもたちが憧れるようなヒーローとしての心を忘れていない、かっこいい大人としての加賀美ハヤトのボーカルは、日曜日の朝にテレビのオープニングで流れてきそうで、心震わせるものがあります。

【Original Song】三日月渡り / #月深ツキ【Music Video】

月深ツキのオリジナル新曲「三日月渡り」のMVが公開されています。数多くのオリジナル曲・カバー曲のMVを公開している彼女は、明るくハッピーな曲やパワフルでかっこいい曲まで幅広く歌いこなせるVSinger。今回は月深神社の遣い狐である彼女を象徴するような、和の薫りに満ちたメロディをしっとりと歌い上げることで、心を癒やしてくれる風情あふれる作品に仕上げられています。

「君と巡り会えた縁を想う」と、自身と「君」との出会いを大切に抱きしめながら「お乗りなさい 私の舟に 明日へ渡ろう共に」と、静かな波のように歌う月深ツキ。その広がる波紋のような歌声は心地よく、彼女の歌声に誘われてそのまま舟で共に流れて行きたくなるかのよう。ボーカリストとしての彼女の表現力と、配信者としてファンを惹きつける彼女の懐の広さが融合した、月深ツキの魅力がたっぷりつまった作品です。

【Original Song MV】これしかないよ/ love=charmulet

love=charmuletのオリジナル新曲MVはKAIRUIの作曲によって作られた二つめの作品です。静かな星空に音が響くような優しいメロディと歌声からスタート。後半メロディが一気に加速することで、love=charmuletの歌声がどこまでも高い場所まで登っていくかのように感じられ、聞く人の心を掴んできます。

KAIRUIとの一作目である「海中電灯」は、海の底から不安を感じつつ見上げるような心境がつづられていましたが、今回はその対になるような楽曲です。最初にlove=charmuletが歌詞を書き、それにKAIRUIが曲をつけ、さらにその曲を受けてlove=charmuletが歌詞を書き換えた、という曲の作り方をしたことを本人が配信でも語っており、彼女の現在の思いが歌詞の中に繊細に織り込まれているのがわかります。
ネガティブな気持ちとポジティブな気持ちが入り混じりながら、「これしかないよ」という光の部分に視線を向けていくlove=charmuletの歌声は、自分を見つめながら光に手を伸ばすような真摯さにあふれています。聞く人の心にすっと入り込んで、自身の想いを誠実に伝えてくる、祈りに満ちた作品です。

彗星 / 星街すいせい(official)

2025年12月5日、今年最後の満月の夜に、星街すいせいがtuki.による楽曲「彗星」のMVをアップしました。
「ぶいあーる!〜VTuberの音楽Radio〜」のED曲として使われている楽曲です。星街すいせいが自身の名にもある「彗星」の歌を歌っている、というのも注目したい点。メロディアスな楽曲が、宇宙規模の非常に大きなスケールを伴いながら「君」「僕ら」のあり方を描いた、壮大かつ身近さのある楽曲になっています。

最初のサビは「誰かが零した涙駆ける頃」という歌詞でスタートしており、「会いに来たからね それだけが真実」と、出会いがあったことが歌われます。
続いて「君から零した涙駆ける頃」と歌詞が変化し、最後には「僕らが流した涙駆ける頃」と、星街すいせいとリスナーすべてのつながりへと形を変えていきます。
歌われている距離も何十光年、何百光年、何千光年、何万光年とスケールはどんどん大きくなりますが「ここに居たからね それだけが真実」と、「僕ら」はここに居てひとつであることを力強く表現します。
皆をつないでいく星街すいせいの存在と歌声は、まさに周回軌道から離れず戻って来る彗星のよう。彼女の歌の持つ強い芯の部分、確固として揺らぎない自身の存在の表明としての安定感のあるボーカルは、聞く人に手を差し伸べてくれるかのようです。

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