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VTuber 2025.07.21

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~7月18日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

#88 | ジョー・力一 × 大槻ケンヂ、ぐちつぼ × のばまん、トンツカタン森本 × Rachel(chelmico) / META TAXI

META TAXI /メタタクシーは東京のどこかを走るタクシーに、仕事を終えた二人組が乗り込んで、密室ならではの気取らない会話を繰り広げる、というスタイルの対談番組。いろいろなジャンルの人が相乗りしているのですが、最近はルンルンや天開司など数多くのVTuberが乗車し話題になっています。

#87 | ファン太 × 天開司、ぐちつぼ × のばまん、トコロバ × 空想料理店 蟹 / META TAXI
#84 | トコロバ × 空想料理店 蟹、ファン太 × 天開司、はじめまして松尾です × ぼくわたチャンネル / META TAXI
#81 | ルンルン × SKRYU、はじめまして松尾です × ぼくわたチャンネル / META TAXI
#69 | ヘアピンまみれ × たむらかえ、けんた食堂 × バシャウマ、四季凪アキラ × ダ・ヴィンチ・恐山 / META TAXI
#65 | 獅白ぼたん × SUSURU、四季凪アキラ × ダ・ヴィンチ・恐山、宇垣美里 × ブッコロー / META TAXI
#64 | 四季凪アキラ × ダ・ヴィンチ・恐山、宇垣美里 × ブッコロー/ META TAXI

今回はジョー・力一と大槻ケンヂ。ジョー・力一は普段から大槻ケンヂ曲を、ライブでカバーしたりや縛り歌枠をやるほどに、大の大槻ケンヂファン。ふたりのファンからしたら、あるいはジョー・力一から大槻ケンヂを知った人からしたら、VTuber活動で夢が叶うことがあることが感じられ、見ていて幸せになれるかもしれません。
ジョー・力一が大槻ケンヂや筋肉少女帯の活動はある意味VTuber的なんじゃないかと述べたり、大槻ケンヂがVTuberの表現は「笑点」を見たときに理解できたなど、リスペクトしあったふたりの興味深い会話が繰り広げられています。
このシリーズ、人間とバーチャル、のような線引はしておらず、人間もデザイン化された別のアバターをまとって、全員が並列になっている部分がとてもユニーク。逆にVTuber・バーチャルアバターの人は、その姿のままです。いわば人間がバーチャル世界に入ってきてタクシーに相乗りしているような状態。今回もジョー・力一はそのままの姿で、大槻ケンヂのほうが不思議な生物のアバターになっています。この「メタ」感こそが、タクシーの後ろの座席にいるときは上下がない、フラットな関係で話せるという、この企画の趣旨であるシチュエーションの表現になっているかのようです。

【わらしべ長者対決】にじさんじ内で物を交換しまくった結果…【VS 剣持刀也】

月ノ美兎と剣持刀也が行ったのは「わらしべ長者」。わらしべからスタートしてちょっといいものと交換をしていった結果屋敷が手に入ったという昔話を、にじさんじのメンバーに対して行ったらどうなるのかという実験検証です。さすがに屋敷は無理ですが、果たしてどこまでいくのやら…?

途中文野環によって0円のものに戻るというアクシデントも含め、波乱万丈。後半はふたりともどんどんいいものを交換するようになっていき、ラストは驚愕の結果に。恐縮するレベルのわらしべ長者になっているので、是非最後までチェックしてみてください。
この企画がうまくいったのは、にじさんじのライバーが全員プロ意識が高く、いかに面白いことができるか、盛り上げることができるかの意識が強かったからかもしれません。特に後半は注目度も必然的に上がるため、ネタの提供としても気合が入るというもの。不破湊もふたりが家に来た時(ふたりは実際に住所を聞いて、家に突撃訪問しています)、動画の面白さを最優先に考えて行動したことを語っていました。感覚でわかってはいても実践の難しいところを、スパッとやってのけるプロフェッショナルなかっこよさを観ることができます。

【酒】ホロメンお姉さんTier表を作りながら晩酌する【ラプラス・ダークネス/ホロライブ】

ホロライブのラプラス・ダークネスだからこそ許されるであろう配信がこれ。ホロライブのメンバー(ホロメン)の中で「お姉さん」度が高い人を並べてTier表(どのくらい度合いが高いかを上下で並べて比べるもの。左右の順番を含む場合もありますが今回は上下のみ)を作るというものです。

自分の欲望に忠実に、はちゃめちゃな妄想を語る様子が面白いこの配信。明らかになにかのサイズを選考材料に入れているあたりも、ラプラス・ダークネスならではです。
この配信がOKになっているあたりに、ホロメンのおおらかさが見て取れるのがポイント。天音かなたや雪花ラミィや博衣こよりなどあげられたメンバーの中にはXで反応している人もいたりと、これをネタとしてちゃんと楽しんでいる様子が見られます。
「ガキども」枠が別途あるなど、下手をしたら怒られることもありそうな内容です。しかしラプラス・ダークネスのキャラ性、俯瞰してみたときのエンタメのバランス、ホロメンの優しさ、視聴者とホロメンとラプラス・ダークネスの相互信頼関係で成立している、めちゃくちゃなようで計算されている配信でした。

一方大神ミオは自分を中心としたホロメン相関図を作成しています。こちらはもう少し理性的+事実に基づいたもので、大神ミオの主観とはいえ、今のホロライブ全体の様子が見て取れる内容になっています。

【#専門Vデート審査委員会】専門知識×恋愛!?専門Vたちによる最高のデートプランを大審査!

化粧品解説VTuberの和ノ蔵美知瑠が行ったのは、専門知識を中心に活動をしているVTuberを集めた企画。それぞれがデートプランを立てて持ち寄り、それを雨声シトと見ながら、視聴者に審査してもらうというもの。女性編と男性編にわけて実施されました。この時点で「すごそう」と「やばそう」の予感が漂います。

文学少女VTuberの古書屋敷こるのによる「国立国会図書館→神保町古書店めぐり→BOOK HOTEL 神保町」という本めぐりルートや、ギター弾きVTuberの七斗シンゴの「M3→Sound Studio NOAH→Cafe,Dinner&Bar 104.5」のような(解説の怪しさはともかく)専門VTuberならではの、デートとしてかなりポイントの高いものも紹介されています。
かと思えば現役医師VTuberのDr シロネコによる「バイタル/心電図→視力検査(聴力)→採血・血液型→胸部レントゲン→献血(任意)→外来予約」という「デートとは…?」というものまでかなり幅広くデートプランが紹介されています。プレゼンにもよりますが、比較的まともなルートを作りつつ解説が尖っている人と、ルート選択の時点で暴走しはじめている人の両方がおり、それぞれの得意な専門分野を駆使して解説しているのがユニークです。
どういうスタイルであれちゃんと自身の専門ジャンルを活かし、デートプランの引き立て方のエンタメを構成している、という点は見どころ。
今回のデートプランプレゼンの能力やスライドのこだわり、楽しませ方の思想は、そのまま配信での専門分野紹介でも活かされているはずです。そういう意味でも専門分野VTuberを新たに発見する場として非常に優れた企画になっています。

【MV】あま♡えるGET☆ちゅー! / 天使エル 【オリジナル曲】

天使エルがアップしたのは、ぐいぐいとよく動くフルアニメーションのオリジナル曲MVです。天使エルのおちゃめなところも前向きなところも、見ていてとても気持ちが良く、ハッピーあふれる内容です。

キュートな歌声で歌われる歌詞は、とことんポジティブ。彼女の活動原理には人を笑顔にしたいという思いがあるようで「落ち込んだ時でも たのしいうれしい気持ちをお届けしまーすっ」「ええと難しい 話はいいから ひとりぼっちじゃないよ 隣にいるからね 隣にいてね 離れないように ずっと」などの歌詞がそれを表しています。
これらの歌詞を元気はつらつと、それでいて優しく包み込むように歌っています。こうなると、推したいという気持ちが湧いてくるというもの。みんなを笑顔にする天使エル、それを受け取って推すリスナー、推されて元気になる天使エル、という循環が成立して幸福の輪が生まれています。
思想をはっきりと打ち出してくれたMVだからこそ、見た人は「応援したい」「楽しくさせて欲しい」という気持ちが強まります。その感覚こそが「隣にいる」VTuber、天使エルの魅力につながっているように思えます。

根本凪 活動11周年記念「ぬくもり」

根本凪がアップしたのは活動11周年記念のオリジナル曲動画です。彼女はもともと虹のコンキスタドールやでんぱ組.incなどのアイドル活動を続け、2022年にVTuber・VSingerとしての活動を名義はそのままに開始したという異例な経歴の持ち主です。

この楽曲は10周年のファンメイドMV「moon step closet」の楽曲「まなざし」に対するアンサーソング。曲はどちらも同じねこむら、作詞は「まなざし」のねこみと根本凪の合作になっています。
非常に優しい歌声で歌われる本作。アイドル時の喜怒哀楽が映され、後半VTuberとして新しい身体を手に入れた様子も撮影されています。彼女の怒涛の人生が歌詞とも、ぬくもりのあるメロディともぴったりです。
現在も精力的に、VTuberとしてもリアルの姿でも活動している根本凪。その熱心な活動スタイルと、前向きな姿勢、ファンを大切にする思いが結実した一作になっています。

初星学園 「サンフェーデッド」Official Music Video (HATSUBOSHI GAKUEN – SUNFADED)

VRライブなど、どんどんバーチャルな存在としてVTuberと距離が近くなってきている「学園アイドルマスター」。この曲を歌っている篠澤広自体はVTuberではなくキャラクターですが、存在としてバーチャルに近づきつつあるので、あえて今回紹介します。

新曲「サンフェーデッド」は「学園アイドルマスター」の楽曲の中でもかなりバーチャル感の強い作品です。というのも、実写世界の中に篠澤広が完全に溶け込んでおり、彼女が存在する光景になっているからです。製作スタッフは篠澤広を、2次元と3次元の中間的存在として、実在させようとしています。
長谷川白紙の楽曲はトリッキーかつエモーショナル。難しすぎて一回聴いて歌えるような曲ではないあたりの複雑さも、篠澤広というキャラクターの内面や存在性をよくあらわしています。
体力が全くなく、いつ消えてもおかしくないような儚さも彼女の魅力。すうっと空気に溶けていくようなウィスパーボイスが、見事に彼女のキャラクターを表現しています。歪んだギターとささやくようなボーカルの相性が抜群によいのは、曲作りのバランスの妙でしょう。
コメント欄を観るとこれを観たことで、ないはずの篠澤広本人が立つライブの記憶が、脳裏に浮かんだ人もいたようです。それだけ実在感のある、現実と虚構の狭間を溶かしたシーンが想起しやすい作品になっている部分もあります。現実、虚構、バーチャルがどんどん溶けて混じり合っていくような表現を目指す時代が、今来ているのを感じさせてくれる作品でした。

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