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VTuber 2025.07.07

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~7月4日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【VRChat】見えるもの全てにChatGPTで値段をつけてデュエル【ネダンデュエル】

魔王のらのねが実施したのは「ネダンデュエル」。VRChatの中で目に見えるものを選択し、ChatGPTに値段をつけてもらう、というもの。場所はVRChatの有名スポット、多くの人が深夜に集まる「ポピー横丁」。雑多にものがたくさんあるVR空間です。

設定金額は65000円と、高いけど高すぎないかなり絶妙なライン。持ってきたものに対しての付加価値を口頭で伝えることができます。「世界に一つしか無い」などでプラスするのもOK。それらを元にChatGPTが計算して数字を弾き出します。
意外な結果になるのが面白いこのバトル。リアルでやってもかなり面白そうですが、夜中の12時過ぎにひょろっと集まって、なんでもかんでもあるポピー横丁みたいな場所をうろつきながら、まつわる付加価値を勝手に想像してみる……というのはかなりメタバース的。AIにどう質問するかがキモになりそうですが、興味のある方はVRChatに集合して、このスタイルのバトルをやってみるのも面白いかもしれません。

【VRChat】雪民さんも配信に参加!?初めてのVRC晩酌(お披露目あり!)【 雪花ラミィ /ホロライブ】

雪花ラミィがVRChatからの晩酌配信を初めて実施しました。加えて普段の自身の部屋をもVRChat内に再現し、立体的に動き回るようになっています。急に動ける場所が広がったように見えるため、雪花ラミィというバーチャルな存在の実在感が一気に増しました。

ユニークなのは、雪民(ファンネーム)も実際に雪花ラミィのいるVRChat上に入れること。雪民のアバターに着替え、一段上のところに並んで、彼女の姿を観ることができます。エモート機能もあるようで、反応を送ることもできます。こちらは概要欄に貼られたリンクから入ることができ、先着30名までになっていました。
入れなかった人でも同時配信視聴部屋がパブリックで公開されており、こちらはいつでも入れるようになっています。参加した人の話によると、専用アバター以外では入れないそうで、問題のあるアバターで荒らすことができないよう、しっかり配信を守るための技術も駆使されているようです。
他のホロライブメンバーも、VRChat上から普段の雑談配信を行うことがちらほら増えてきました。VTuberがVRChat上で、立体的にいつもどおりのことをやる、というところがとても魅力的。
特に今回は同時視聴部屋を作ったことで、ファンコミュニティも育ちそうです。今後さらなる雪花ラミィ配信の「いつもどおり」が充実したものになり、ファンも楽しめるようになりそうです。

にじウソうさく02会場

壱百満天原サロメが行った「にじウソうさく02会場」は、同人誌即売会を題材にした企画配信。にじさんじのファンは、にじさんじ二次創作オンリーのイベントを開くことがありますが、それを模した形で壱百満天原サロメが同人作品を買いに回る、という体裁の内容になっています。

出展しているのが、本物のにじさんじのライバーたち、というのがこの配信の面白いところ。
たとえば専念Pazuka(どのライバーかは触れられていません)の「壱百満王サロキング様お漫画(※非公式)」は庶民のお菓子を調査(たくさん食べる)する2434ページの大ボリューム漫画、らしいです。この表紙やグッズのクオリティがハイレベルすぎて、本当にそういう同人誌があるかのように感じられました。
また、ねこ豆堂では「世界の路地裏で道を塞ぐサロメのイラスト集」という「ぬい活」に近い写真集を頒布していました。これも、ちょっとひねりのある世界旅行写真集、という今の同人誌にたまにあるスタイルをよく踏襲したパロディです。
五木左京は自身が売り出しているキャラクター「うさぶー」のアクスタを販売……なのですが、そもそも企業のIPを個人ブースで出していいのか?という部分で壱百満天原サロメとコントをしています。このネタは、同人誌即売会に行ったことのある人にこそ通じる鋭い話題。
一橋綾人は自分の大好きなラーメンを出品しています。それも麺現物。実際の同人誌即売会ではまずできない内容ですが、彼の個性と壱百満天原サロメのノリで「ラー✕オム(シリアス)」を頒布しています。この名前の付け方も同人誌らしい。あまり触れていませんがTRPGシナリオまとめ本をさらっと書いているあたり、同人界隈への詳しさが感じられます。
ライバー側の同人誌文化への解像度の高さや技術力を楽しめる上に、現実のにじさんじ同人誌即売会の参加者はより楽しめる、趣向のほどこされた配信です。「にじウソうさく03」も期待したいところです。

【 #02 生演奏歌枠】”RETURN”【 #新人vtuber 】

綿菓子かんろが実施したのは生演奏歌枠。と言ってもかなり環境が特殊です。キーボードのTalich Helfenとベースのゐつぺゑ が実写で演奏する中、綿菓子かんろの姿がプロジェクターで映し出されて動き出す、という余り見ることのないスタイルでした。

2Dの彼女が楽器隊とセッションできるユニークかつ贅沢なアイデアです。歌枠とは言いつつ、リアルライブと言っても過言ではないクオリティでした。
加えて綿菓子かんろの背景に入っているPCのディスプレイに映っているものがころころと変わったり、かと思えば外に飛び出したりと、自在にシチュエーションを変えられるのはVTuberならでは。
繊細な歌声が魅力の綿菓子かんろ。加えて音楽技術的な部分をしっかりおさえているからなのか、複雑なリズムや音程の曲もしっかり歌いこなしています。現時点で見応え聴き応え抜群ですし、彼女のボーカルの表現力も、このライブスタイルも、まだまだ可能性を秘めているので、今後さらに期待したいところです。

【OFFICIAL MUSIC VIDEO】地獄の果てまでShall we dance?♡(+ゆかいな仲間たち) / 魔王トゥルシー 【ORIGINAL SONG】

魔王トゥルシーの新作オリジナル曲MVは、ものすごくカオスでものすごく頭の中お花畑で、最高にハッピーな内容。元気いっぱいで楽しそうな魔王トゥルシーの歌声に、かけあうような「+ゆかいな仲間たち」のコーラスが、ハーレムドリームを盛り上げています。

MVの作りがかなり独特で、ドット絵時代のギャルゲーを再現する形式になっています。下にセリフが出るギャルゲースタイルはもちろん、PC98かそれ以上前の、じわじわ上から絵を読み込むタイプのゲームや、色数が少ない中描画を工夫していた時期のゲームのパロディまで入っています。あまりにネタが古すぎて、若い世代には到底わからなさそうなものすらありますが、その尖りっぷりが見事です。
周央サンゴや上水流宇宙など、「+ゆかいな仲間たち」でくくるには豪華な上に幅広いラインナップの面々に囲まれ、魔王トゥルシーはニヤニヤデレデレ。
このハッピー感を跳ねるようなボーカルとメロディ、実際に跳ねるドット絵アニメーションで表現しているので、観ているとこちらまで多幸感に包まれます。このはちゃめちゃドリームを形にして許されるのが、魔王トゥルシーというVTuberの暴走エンタメ力です。

響く音の、その先で / ヨノ【Official MV】

再生して1秒でわかる歌唱力の高さ。バーチャルシンガーソングライターのヨノがアップした作品「響く音の、その先で」は作詞作曲も本人によるもの。歌詞の音の響き、それを活かしたボーカルの表現、メロディの美しさなど、曲の完成度の高さに驚かされるばかりです。

「心をつんざくほどの言葉たちは トゲのない愛憎 溢れ出る孤独だ 透明な痛み 重ねた数だけ泣いていい」などのように、歌詞は愛情を持って肯定する内容が多め。抱きしめるような包容力と、芯のある強さを感じさせるボーカルが、歌詞の持つ意味合いをより強力なものとしています。
悲しみや痛み、歌い続けることで前向きになる力強さ、花束のような豊かな愛。聴く人を圧倒する表現力で、歌を届けてくれるシンガーソングライターです。

1ST EP「はじまりの音」に収録された楽曲は他にもMV化され、続々とアップされてきました。前向きな曲からネガティブな曲まで、作品のベクトルに違いはあるものの、いずれもヨノの卓越した、作詞・作曲・ボーカルの表現力に触れることができる傑作揃いです。

【MV】確証論 / 緑仙 TVアニメ「ネクロノミ子のコズミックホラーショウ」オープニング主題歌

緑仙のオリジナル曲MV「確証論」は、アニメーションが楽しく観ていて飽きさせない作品です。ゾンビあふれる街の中を、少女の手を引いて駆けていく緑仙。緑仙と手を繋いだり、一緒に映画を観たり、笑いながら走って逃げたり、ふたりで星を見たり、ダンスをしたり……と緑仙ファンだったら女の子側に自分を投影すると羨ましいポイントだらけかもしれません。
ただし、MVの後半をよく観てみると……?ここはそれぞれで読解してみてください。

ゾンビ物ではありますが、ゾンビ自体の行動がコミカルなので怖くなく楽しく観られるはずです。
人間の内面の、繊細な部分の表現に長けている緑仙の歌声が、大きくプラス方面に作用しているのが今回の作品です。「キミを救い出せるなら ボクは主役じゃなくていい そう 死ぬ気で生きていく 確証論」という歌詞にあるようにかなり人生に対して前向きで、最高のヒーローではなくても死に物狂いで生きていこうという等身大の信念を描いた作品になっています。この歌詞の持つ視線の高さや思想のスタイルが、ある意味において緑仙というVTuberの魅力的な部分の根源かもしれません。

晴る / ヨルシカ covered by 悠針れい【歌ってみた】

デビューしたばかりの悠針れいがアップしたヨルシカの「晴る」のカバーMVは、彼女が今まで送ってきた人生そのものが詰まっているようです。とてもあたたかく優しい歌声は、前向きになって背中を押されている人の強さも感じられるものでした。

カバーMVについての詳しい解説は、初回配信の43分くらいから語られています。
自身のコメントには「みんなで夢を追いかけた大事な思い出を、私は見ないふりも忘れたふりもしたくありません。 大切な過去は胸にしまって、またちょっと違う形で自分なりに一歩踏み出そうと思います。」と書かれています。デビュー前の前職について、詳細は語らずぼかす、という前置きはしつつも、そこについては隠さず積極的に触れている彼女。このMVはできれば、先に初回配信の解説を聞いたうえで、観ることをおすすめします。きっと描かれている物語の解像度がぐっとあがるはずです。
前職を離れ、新しくVTuberとして活動しはじめる彼女の新たな目標は「全国/全世界にちょっと良い時間を過ごせる悠針れいセンターを作ること、VTuber全体のサポートをすること」とのこと。この決意も、MVを見ればきっと意味がわかるはずです。

創作MVの祭典「#VocaDuo2025」投稿作品の一部をピックアップ!

「VocaDuo2025」はボカロPと歌い手、絵師、MIX師、動画師、演奏家等々がチームとしてコラボして作品を投稿する創作音楽イベント。7月1日から7日まで開催されています。
今回は5回目。歌い手の中にはVTuber・VSingerが、おそらく前回よりもさらにたくさん、幅広いジャンルで参加しています。
映像として、クオリティが高いMVがガンガン大量にアップされています。その中から何作かピックアップ! ごくごく一部なので、気になる人は「#VocaDuo2025」または「#ボカデュオ2025」で検索してみて下さい。

朝比奈こんらによるグループ「すーぱーすたーず」による作品「Cosmic Soul」は、常にポーカーフェイスを演じて嘘か本当かわからない彼女が、素顔を「追いかけて」と誘う魅惑的な作品。距離を離すような、それでいて手を伸ばしてくるような独特な歌い方が心をくすぐります。

優貴肇らによる作品「そういう病」はキュートゆえにインパクト絶大。毒がポップに盛り込まれた、ストックホルム症候群的な心理を題材にした楽曲です。果たして少女はどういう状況にいるのか、歌が綴る内容と、優貴肇本人によるイラストを見ながら追ってみて下さい。

宙月ティラらのチーム「IMJTT (今めっちゃ二郎食べ隊)」の作品「CALL UP!!」は、入りのギター音からエンジン全開、本気のスクリーム入りの骨太ヘヴィメタル作品。ぶん殴ってくるようなボーカルのパワーと演奏陣の迫力は一聴の価値ありです。

茨むあんらのグループ「ふわふわお布団部」による作品「SNOOZZZ…」。100年を「ちょっと」と言ってしまう女の子の眠りの物語を、バロックスタイルの曲調で彩っている耽美度の高い楽曲です。物語仕立てのMVを追っていくと……??

みなとん。らのチーム「37.5℃のラムネ水」の作品「ネバーエンディングサマー」。夏のエモーショナルがぎゅぎゅっと濃縮されており、この一本のアニメーションMVを見て、心を握りしめる歌声を聞けば夏を一通り経験した気持ちになれる、感情を刺激する一本です。

数多くの「#VocaDuo2025」作品をアップしている七篠さよ。チーム「シアンが溶けるまで」の「溶け込んだシアン」は、実写も交えた映像で大人になった若者の思いを描いた作品。ボーカルの持つポジティブさが活かされています。チーム「周回軌道」の「惑星コネクト」は言葉の響きが心地よいポップチューン。チーム「藍色信号」の「Cotton Blue」は夜のベランダのアンニュイをうまく表現した一曲。幅広いジャンルを歌い分ける七篠さよの歌唱力を堪能できます。

余白_モノクロームらのチーム「日本すやすや同好会」がアップしたのは「箱」。ギターのキラキラとした掛け合いとうねるベースからスタート。曲と共に、聞く人に、そして自分自身に、感情を叩きつけてくるようなハードなボーカルが魅力的です。

曇音ルカらのチーム「IBARAMOGURA」の作品「FRIENDS」。手描きアニメーションのセンスの良さにゾクリとさせられます。誰にも見えない秘密のトモダチのことを歌う歌声はとても情感豊かで、聞く人をインナーな世界に引きずり込んでくるかのよう。音と歌声が噛み合って生まれた世界観が見事です。

その他にも立て続けにオリジナル曲MVを公開している曇音ルカ。精力的かつハイクオリティな彼女のボーカリスト活動の世界に是非触れてみて下さい。

ぴーこらのチーム「ぐみぐみきゅ~と!!!」がアップしたのは「きゅてぃぴ」。「ぴ~このかんがえたさいきょ~のかわいい!」とあるように、可愛いのオンパレードをアニメで見せてくれます。スキップするようなキュートなボーカルが印象的!

夜想といきらのチーム「おやすみ処方箋」がアップした作品「おふとんでられないっ!」はゆるふわかわいいポップな作品。ずっと寝ていたいと主張し続ける歌詞を、ふんわりしたかわいらしい歌声で歌うものだから、その思いが伝わってきて元気な曲調なのに眠くなる楽曲に仕上がっています。

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