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VTuber 2025.06.02

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~5月30日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

大切なお知らせについて。

おめがシスターズがアップした動画は、今後いろいろな場面で参照されそうです。「大事なお知らせ」「大切なお知らせ」「重大発表」と流れてくると、引退等ネガティブな話ではないかとVTuberファンはハラハラするものですが、実際は何%ネガティブなのかを実際に計測する動画がアップされました。これは2020年に一回目の計測をしてから5年経過した、二回目の計測になります。

前回のデータがあるので、比較してVTuberが5年でどう変わったか、あるいは変わっていないのかがわかるのが大きなポイントです。
興味深いのは、VTuberのみの計測ではあるのですが、VTuberを線引するのが難しくなっている部分。名乗ってはいないけれどもアバターがあるのはどちらなのか、という部分でどうジャッジするかという部分が作業にひとつ挟まれていたようです。このあたりは定義などではなく受け取り手の考え方次第ですが、VTuberの計測をする際に2024年は熟考しないといけないところにきている、というのがわかります。
2020年の計測データは「大切なお知らせ」という文言が話題になった際、数多くのSNS投稿で参照資料として取り上げられていました。これを割と多いととるか、意外と少ないと取るかは人それぞれ。VTuber文化と切っても切り離せない文言になった「大切なお知らせ」との向き合い方として、ひとつの資料として見ておく価値のある動画です。

実際にメイドカフェで「萌え萌えきゅん♡」してきました〖天川はの/Vtuber〗

天川はのがアップしたのは、メイドカフェの体験記です。以前メイドカフェ風配信をしたときは空想だったので、ちゃんと本家に足を運んで観てリベンジをしたいと考え、今回訪れたそうです。実際にメイドカフェ「めいどりーみん」の店内映像も撮影されており、動画内で観ることができます。

本人が人見知りで緊張している側の視点で語っているため、メイドカフェに行ったことがない視聴者向けとして参考になる内容だと思います。人との関わりがどのくらい濃いのか、どのくらいのハードルがあるのか(「にゃんにゃん」など)、どんな料理があるのか、どのくらいフレンドリーで楽しいのか、どのくらいメイドさんがかわいいのか、などを逐一わかりやすく、映像とともに紹介。天川はのの語りが丁寧で聞きやすいのもあって、体験記としてとてもよくできた動画になっています。

天川はのは普段数多くの配信とともに音楽動画も積極的に出しています。キュートかつ情感深めの歌声が印象に残ると同時に、ものすごくよく動く顔は見どころ。感情がいっぱいであふれる表情と身体の動きが、ボーカルの味をさらに魅力的なものにしています。

【 #立伝都々3D】やっほ~!た行担当!立伝都々だよ~!【立伝都々/にじさんじ】

立伝都々が3Dお披露目配信をしました。非常に凝った構成で、中世風戦闘アクションを披露したりなど見どころが多い内容です。
その中でも特に今回必見なのは楽団V!VO+αによる楽器演奏。楽団V!VOは鈴木勝(ピアノ)、エリー・コニファー(フルート)、セラフ・ダズルガーデン(ヴァイオリン)、えま★おうがすと(チェロ)、立伝都々(トロンボーン)による楽団で、一年練習を積んできた本格的にクオリティが高いにじさんじの音楽グループ。今回の立伝都々の3D化で、ついにフル3D演奏が実現しました。

加えて今回はソフィア・ヴァレンタイン(ユーフォニアム)、伊波ライ(スネアドラム)、長尾景(マラカス)、レイン・パターソン(マラカス)の9人編成の演奏を見せてくれました。音楽のクオリティがハイレベルなのもポイントが高いのですが、これだけの人数がそろって、3Dできちんと一斉に演奏できている技術力に驚かされます。数年前までは楽器自体3Dモデルのトラッキングでは鬼門でしたが、どう弾いているのかわかるレベルでかなり正確に再現できているのはANYCOLORの技術の進歩を感じさせてくれます。特に立伝都々のトロンボーンは伸び縮みがはっきり見えて誤魔化しがきかない楽器なだけに、それがしっかり再現されていることに驚かされます。
当然トラッキング技術があがればその分演奏の動きがもろに反映されるものです。楽器演奏をしているメンバーの動きはかなりしっかりしており、各々がきちんとした演奏技術を身につけているのがわかります。セラフ・ダズルガーデンのヴァイオリンの指の動きの再現は、熟練者の演奏であるのが伝わってくるくらいにはっきりと見えます。

ライバー主導による演奏ユニット楽団V!VOは結成して約一年。初顔合わせの4月27日に集まったのと同じ庭で、立伝都々が3Dになって一緒に並べた、というのは今までの練習配信などを見てきた人には感慨深い出来事なはず。彼女の3Dお披露目は、成長コンテンツとしてまだまだ続くであろう楽団V!VOの活動の、大きなマイルストーンになる配信でした。

【3D重大告知】VTuber人生を教科書にして #しくじりかなたそ 先生爆誕!!【天音かなた/ホロライブ】

天音かなたが実施したのは、テレビ番組のオマージュ配信「しくじりかなたそ 僕みたいになるな!!」。今は大人気VTuberのひとりである天音かなたですが、彼女が波乱万丈の日々を送ってきたのはファンならご存知のはず。知っている人も知らない人も、天音かなたの送ってきたVTuber人生を振り返ることができる内容になっています。

生徒役として猫又おかゆ、雪花ラミィ、一条莉々華が参加しています。テレビ番組のスタイルを模したことにより、現実にあった切ない話も笑いながら楽しめるエンタメとして昇華されています。
たとえば配信に慣れていなかった初期にコメントが大荒れしたことなどは、とても当時はネタにできなかったはず。時間が経過し、それをネタにできるくらい安定感のある活動基盤を築き、リアクションしてくれるホロメンがいるからこそエンタメにできる話題です。
耳の持病の話は、歌を頑張りたいという彼女にとっては大きすぎるトラブル。最悪の状態から持ち直していく様子も、しっかりと語られています。
後半は歌に対してどう向き合っているのか、具体的にどんな練習をしてきたのかなどがかなり深めに語られていますので、歌を頑張りたいVTuberの人には参考になるかもしれません。
これらを知った上で、有明アリーナで1stソロライブに行くと解像度の高い状態でライブが楽しめるかもしれません。番組としてのクオリティがとても高い1時間なので、ひとりのVTuberの歩んできた道のりの記録として是非チェックしてほしい内容です。

オリジナル曲「セルフサービス」のMVもアップされました。かなり高速高音の楽曲で、天音かなたの声質にぴったりな、天音かなたのための曲です。先に「しくじりかなたそ」を見てからこの曲の歌詞をじっくり読むと、天音かなたという人物についての見え方がガラリと変わるかもしれません。彼女が天使である、という部分も加味して歌詞を読むと、さらに味わいが変わってくる作品です。

七次元生徒会!「即物的アンサンブル」Music Video

ジャジーなリズムとメロディラインにあわせて歌われる七次元生徒会!のオリジナル新曲「即物的アンサンブル」のMVが公開されました。
七次元生徒会!のメンバーは高音から低音まで声質がバラバラ。だからこそ集合曲になると一気に音の層が厚くなり、聴き応えのある楽しい作品が生まれます。全員歌が上手く、かつ個性も出ているのがこのグループの魅力。中でも樋口楓、緑仙、三枝明那は既にメジャーデビュー組で実力は折り紙付きです。}

MVではVTuberたちのキャラクターはセルアニメーション風、背景はミニチュアと、それをフォトグラメトリでバーチャル化したものが用いられています。リアルとファンタジーとその中間を、意図的に用いられているかのようです。
歌詞も「本音も嘘も飲み下してオリジナルな関係になる」などのような、リアルとファンタジーの中間地点としての、曖昧なバーチャルさを表現しているようです。「舞台」「演目」「デタラメ」などの単語や「即物的アンサンブル」というタイトルにもあるように、演じられているものである、という部分が強調されることによって七次元生徒会!のあり方が見えてきます。
あくまでも自分たちはVTuberであり、さらに生徒会の役員という虚構の役を演じている、ただし自分たちのリアルな感情もときどき垣間見えている…このスタイルでの動画の数々の特別感をうまく表現した楽曲です。観ていて楽しいと思えたら、それは生徒会役員たちのオリジナルな関係の演劇に魅了されている証です。「即物的アンサンブルが描き出す現実」という歌詞は、アドリブが主軸で、現実と虚構が曖昧な七次元生徒会!を表す的確な単語のように感じられます。

【オリジナル楽曲】ういこうせん / しぐれうい【にゃるら・Aiobahn +81】

しぐれういのオリジナル曲新作MVは、今回も抜群の中毒性を誇っています。歌詞はにゃるら、作曲はAiobahn +81という「NEEDY GIRL OVERDOSE」の鉄壁の布陣。「蟹工船」ならぬ「ういこうせん」という、ういビームを彷彿とさせるタイトルも気になるところ。心をすり減らして働く人間たちのための、救いのEDMアンセムになっています。

「ボクたち毎日働く 少女を夢見て輝く」という歌詞は、現代のVTuber文化を鋭く批評しています。それをしぐれういがポップな声で歌っていることで、現代社会のキュートなメシアが誕生しているかのようにすら感じられます。ただし働きながら観るVTuberの幸せな時間の先にあるのは、天国なのか、はたまた「ういが居れば怖くない孤独 あなたとなら堕ちていく地獄」なのかはわかりません。
ダンスフロアでオーディエンスを煽りながら踊るしぐれういのアニメーションは、歌詞、音楽、そしてしぐれういのかわいらしい声と相まって、00年代から連綿と続くギャルゲー文化、サブカルチャーの行き着いた現在地点にも見えます。

活動五周年記念に行われたライブでは、しぐれういのプリティさ全開なソロパートの他にも大空スバル、千燈ゆうひという、いわばしぐれういの娘(デザインを手掛けたVTuber)とのコラボステージも披露しています。加えてしぐれういのボイスから生まれた雨衣も登場。本人と、同位体的存在の共演で「アイデンティティ」という意味深な歌を歌うというかなり特殊な舞台も披露されました。

希望の火 / Flare Rune【Official MV】

Flare Rune(フレアルーン)がアップした新曲MVは、エスニックなメロディと歌声の調和がかっこいい特色のある作品です。多様なジャンルを歌いこなすFlare Runeですが、特に今回は凛としたボーカルのときに生じるたくましさが強く出ています。

「立ち上がれ勇士よ」と歌い聞き手を煽る勇ましさは、ジャンヌ・ダルクのよう。ハイテンポなメロディなのもあって、この歌を聴きながらペンライトを振ったらテンションが一気にあがること間違いなしでしょう。タイポグラフィの使い方が上手く、見ていて気分が高揚してくる動画の構成も見事です。

Flare Runeは多くのオリジナル曲をリリースしており、バーチャルアイドルユニット「épeler」(エプレ)としても精力的に活動をしています。「ホウカス・ポウカス」はメガミノウタゲとépelerのコラボで作られた楽曲で、エレクトロスイングで有名なzensenが作っています。どことなくミステリアスなボーカルが特徴的です。Flare Runeとメガミノウタゲのコラボとして「ささやかな息吹」も公開されており、こちらは透明感抜群なボーカルで彩られた楽曲になっています。それぞれ「希望の火」のかっこよさとまたひと味違うFlare Runeを観ることができるので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

【ばーちゃるにゃんたーず】相合傘【Official MV】

電脳塵イチカと武良崎ゆきのばーちゃるにゃんたーずがアップしたオリジナル新曲「相合傘」は、梅雨の時期に家で聞きたい、あたたかさ満点の作品です。言葉をまっすぐに伝えるようなふたりの歌い方が、ぐっと耳を惹きつけます。

純真で柔らかく、しっとりしつつもあたたかいふたりの歌声が印象的。ふたりの声が重なるサビのパートは、聴いていてふんわり優しい気持ちになれます。それはばーちゃるにゃんたーずのふたりの絆が感じられるからかもしれません。歌詞も映像も、ふたりの歌い方も、あくまでも「見守る」距離感であって、過干渉していないのもポイントかもしれません。寄り添う距離感だからこそ感じる温度感がうまく歌で表現されています。
加えて歌われている「君」が誰のことを指すのかは特定されていません。それは聞く人次第、雨の日の気分次第かもしれません。聞く度にいろいろな形で癒してくれそうな作品です。

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