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VTuber 2025.05.26

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~5月23日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

双極性障害になった薬剤師がVTuberをはじめて救われた話

雨声シトがXにアップしたのは薬剤師VTuberを自身がはじめるきっかけになった出来事についての漫画作品です。メタ要素はありますが、ひとりの人生の話として問題なく読めると思います。
薬剤師として働いていた彼女、ところが多くのストレスを抱えたことで「仕事楽し~」という日と「ベッドから動けない」日ができはじめたことに気づき、精神科へ。双極性障害だと診断されました。
夫の転勤をきっかけにVTuberをスタート。これによって心の救いができていく様子が描かれます。このあたり、VTuberのみならずいろいろな活動をスタートした人に、かなり共感できる内容が多いと思います。
絵が描けるというスキルを持っていることと、薬剤師としての知識をVTuberで活かしている姿勢、それぞれどちらも努力の賜物です。VTuber活動自体が楽しいものであると同時に、それが夢や育児や仕事に対しての支えになっている、という表現もとても素敵です。
もちろんきっかけは人それぞれではありますが、なぜ個人でVTuberを始める人がいるのか、というのを理解する一例として、読んで損のない漫画です。

【 フォント見極め王 】どっちの文字が高いかわかりますか?【 鏑木ろこ¦にじさんじ 】

鏑木ろこが行ったのは、誰しもどこかで見ていて気になる、けれども実際はそこまで知られていないという絶妙なジャンル、フォントについての見極めを行うクイズ番組です。出演者はオリバー・エバンス椎名唯華先斗寧。フォントだから「ぽんとねい」が出るというのはお約束。

2つ並べてどちらが値段が高いかを当てるクイズです。無料のものもあれば、そこそこ高いものもあります。すべて鏑木ろこが趣味で集めたもののようです。
フォントはVTuberのサムネや画面のUIには欠かせないもの。有名な無料フォントだと、VTuber・YouTuberが使っているのを見かけたことがある人は多いと思われます。しかしなかなかこれが「価格」となるとピタリと当てられない。かなり難易度が高いです。そのくらい、無料フォントもよくできている、ということでもあります。
リスナーの中には名前まで当てる猛者も。フォント自体が趣味性が高く、コレクション要素も高い面白いジャンルです。是非回答者と一緒にフォントを見てクイズに答えながら、気になるものがあったら入手してみてください。

以前鏑木ろこは、フリー画像か有償画像かを見極めるコンテストも行いました。こちらもVTuber・YouTuberならよく触れるジャンルではありますが、価格となるとやはりわかりづらい。参加者と一緒にメタ読み含めて楽しんでみて下さい。

【 #めるち爆誕2025 】誕生日カウントダウン!! 告知をかけてミリしらなミームでビンゴ凸待ち!!【倉持めると/にじさんじ】

倉持めるとが行った逆凸配信は少し変化球。彼女は自分の知らないジャンルとして「インターネットミーム」に興味があって、視聴者や他のVTuberに教えてもらって勉強している最中。今回は知っている9つを並べてビンゴを作成しました。逆凸相手にミームを言ってもらってビンゴしたら告知ができる、という絶妙に難しい配信になっています。ようはミームに詳しい人でも、倉持めるとが答えられるようなネタを出さないとビンゴにならないわけです。

純粋にミームを知りたいとキラキラした瞳と好奇心で語る倉持めるとの意識は、ミームに詳しい人から見るとちょっと異質なようです。普段からミームにふれて生きているリゼ・ヘルエスタ栞葉るりが、インターネット住民視点から、彼女の姿勢に対してくらいつくのがユニークです。
リゼ「誕生日記念でオタクいじめてるのか!」「使っている言語が違います的なそういうこと?」栞葉「誕生日だから他人を攻撃していいと思ってる?」笑いながらではありますが、ギャルとオタクの溝が今回の企画で浮き彫りになっているのがとてもユニークです。
「ミームを違う言語だと思ってる時点で、あなたと我々の間にはばかでかい隔たりがあるわけ」「教えてもらうとかじゃないからミームって!」「あなたは(オタクの)仲間に入ろうとしているんじゃなくって、ふれあい広場の兎と仲良くしようとしているのと一緒だから!」と言う栞葉るり。それに対し「違う!なんてこというんだ!」と大笑いする倉持めると。
このプロレス的な、しかしインターネットの本質をついたやり取りは是非実際に見て、双方の壁を感じ取ってみていただきたいです。かなりのメンツが逆凸で現れているのですが、倉持めるとの「オタクに優しいギャル」力の純真さ、それに対するミームで話すオタク側のコンプレックスのぶつかり合いが、今のネット文化を象徴しているかのようでとても面白いです。どちらに共感出来るかは見ている人次第です。

いつか吾輩もあの頃のインターネットって言われる日が来るのかな #ラプラス・バースデイ2025

ラプラス・ダークネスは生誕祭イベントなどで、毎回一筋縄ではいかない3Dライブを行う企画型エンターテイナー。今回は歌のライブを中心にしながら、日本中で有名なネットミームを再現しつつ曲紹介をするという、企画は斬新すぎてネタは懐かしすぎる、インターネットのオタク向け超ハイコンテクストなライブになっています。

ミームの再現しているのはラプラス・ダークネス以外は全員成人男性。中でも「自己防衛おじさん」や「バキバキ童貞」ことぐんぴぃという、ネットミーム化された本人が登場するシーンも。ミームパロディではなく「本物」を見せてくれました。
登場するネットミームはテレビ、ニコニコ、Twitterでのムーブメントが中心。少し前のもの、でも古すぎないもので固められています。何がどのネタなのか、わからないものがあったら調べてみて下さい、有識者が教えてくれるはずです。

歌とダンスがクオリティアップし続けているラプラス・ダークネス。幼さを感じさせる声でありつつ、低音部分は大人びた安定感もあります。それゆえに高音パートを歌うときは独自のエモを生む歌声になっており、オリジナリティの高いボーカリストとして活躍してくれる期待ができるライブでした。
今回は「シュガーソングとビターステップ」で、八雲べに赤見かるび96猫ぐちつぼ天鬼ぷるる荒咬オウガ羽継烏有夕刻ロベル猫汰つなdtto.URS-No.1005(とおこ)という、今まで関わってきた老若男女サボテン問わないメンバーを招いてコラボしています。今までラプラス・ダークネスが関わってきた面々大集合、という部分も曲とぴったりあっており、視聴者も大盛りあがりでした。

4曲目のオリジナル新曲も披露されました。DECO*27節前回の、ラブのひりつきが疾走感抜群につづられた作品です。それを幼げなラプラス・ダークネスが自身のキャラ性も出しながら歌うことで、ラブに振り回されて落ち着かなくなっている感情がうまく表現されました。今どき女子のキュートとダークがぐるぐる入り交じるような楽しい作品に仕上げられています。

【VRChat】てんていワンマンライブ「転・転・転」【第二回】

てんていによる二回目のワンマンライブが開催されました。場所はVRChatのFUJIYAMAです。
てんていはVRChatでの人々の生き様を、まっすぐに、いい意味で泥臭く歌うミュージシャン。終わらない青春を歌い続ける姿に、ファンが多いです。

時にVRChatのあるあるやへっぽこなネタで笑わせ、トークと音楽でVRCブルースを畳み掛けてくるスタイルのてんてい。お砂糖やアバターネタを題材にして、誰もが聞いたことがありそうなネタをどんどん繰り出して楽しませてくれます。
同時に、てんていの歌はVRChatに生きる人々の夢や情熱や、それがかなわない現実すらも歌にします。それでも努力しようとする人の姿を、言葉でつづります。笑わせてくれたネタと同様に、そこにはてんていの本気を感じさせてくれる力があります。

VRChatはゲームであり遊び場ではありますが、同時に「もう一つの生活空間」としてのメタバースです。だから活動で悩むことも、人間関係で迷うこともあります。その心の繊細なひだをてんていは歌います。
てんていの亡くなった友人のために書いた「いつか」。メタバースで夢を叶えるべく歌い続けるてんていの姿は、その友人の意思を継いでいるかのようにすら見えます。
MCが非常に上手いてんてい。喜怒哀楽感情の波をMCと歌で流れるように綴っているので、ぜひ通して見てみてください。

somunia – Emerge (Live Performance from “liminal”)

新しい身体を手に入れ、ミニライブを実施したsomunia。その中から「Emerge」のクリップが公開されています。曲は2022年3月28日に公開されたもので、それまでの活動からアーティストとしてイメージを一新した時期のものです。

歌詞はsomunia本人によるものです。「無くさないように 忘れないように言葉に残しておくの」という歌詞は、彼女の歌に対しての思いそのものなのでしょうか。「落ちて揺られて浮かんでは踊るように翅は脆く欠ける それでも前に進むような私であり続けたいの」というラストの歌詞は、まさに新たな身体を手に入れ、新たな表現に突き進もうとしている姿を体現しているかのようにも聞こえます。
儚いイメージも魅力的なsomuniaの歌声ですが、この曲はかなり前向きで、切なさを胸に抱えつつも力強さも持ち合わせています。今回のライブクリップではところどころ演出も入っており、自分の存在を残そうとするsomuniaの命のかたちも感じられます。
表現の幅がより一層広がりそうな彼女。今後の活動によって、一人でも多くの人の記憶に彼女が刻み込まれ、バーチャルかつ大切な存在として強固なものになっていくのを願いたくなります。

実在のクラブハウスでバーチャルシンガーが歌う ファンを驚愕させた「somunia」のライブに注目 その舞台裏に迫る

【MV】seaglass / 稀羽すう

稀羽すうがアップした4thSingle「seaglass」のMVが公開されました。柔らかく丸みがあり、かつ透明感のある彼女の声が存分に活かされた、チル度のとても高い作品です。特にブレスを使いこなすことで一つの音を作り出している技術には、繊細なボーカルのうまさが感じられます。

一番では「これから海にでも行こうぜ きれいな貝殻見つけたほうが勝ちにしようね」とロマンチックなトークをしていたにもかかわらず、二番では「二人で死地にでも行こうぜ ふざけた言葉で惑わすことももうしないね」とぎょっとするような単語が飛び出してきます。透き通るウィスパーな歌声はどちらも美しいのですが、2番のこの歌詞を一通り聞いてからもう一度聞き直すと、1番の歌詞の意味が違って聞こえてきます。
「ちゃんと愛されるように きっと上手にやるから」の意味も、捉え方が様々になるような、意味深な歌い方になっていますので、是非繰り返し聞いて、ご自身で意図を紐解いてみて下さい。
チル&エモのアニメーターとして人気のスヤリのアニメーションも、この作品の世界を物語感を作る重要な構成要素になっています。はたして彼女は車で何を見ているのか、海で何をしているのか、後半の車両専用映画館はなんなのか。考えさせられる要素はたくさんあります。

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