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VTuber 2025.05.20

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~5月17日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【ドッキリ】他人の3Dモデル依頼されてないのに作ってみた【町川びば】

VTuberにとって、これ以上ないくらいに全員幸せになれるドッキリが披露されました。ドッキリを実施したのは最古之マヌル。普段から作業配信で3Dモデリングを行っていたり、企画動画を頻繁にアップしていたりと、活動を続けているひとりです。そんな最古之マヌルが、3D化していないVTuberの3Dモデルを作って突然渡したらどうなるか、というドッキリを仕掛けます。

ビジュアルが好みで適度な距離感の人を……ということでターゲットになったのは町川びば。
3DモデルはVTuberにとってなかなか手が届かない夢のひとつ。ドッキリで見た自身の3Dモデルに町川びばは大混乱し、とりあえずお酒を飲んでいました。3Dモデルはクオリティが高く、デフォルメされた元のビジュアルの良さを活かしながらぷっくりかわいらしく作られています。もちろん、動くように設定されているとのことです。
重要なのは、あくまでもこれは3Dのファンアートである、という部分です。使っても使わなくてもいい、あくまでも勝手に作ったファンアートとして扱ってほしい、と判断を任せている部分にクリエイターとしてのモラルが感じられます。とはいえこのクオリティです、この姿で動く町川びばの姿が、なんらかの機会で観てみたいところです。

【150km】運動不足の引きこもりでも琵琶湖1周できるのか!?【ビワイチ】#衛星ライト

FP4こと衛星ライト、おむらいす食堂、ヘアピンまみれ、稲荷華奈の4人が、ビワイチ(琵琶湖一周)サイクリングに挑戦! 最近動画メインで活動しているVTuberが、積極的に挑戦しているアクティビティです。といっても150kmもあるので簡単にできるものではなく、ちょっとした試練のような感じ。この記事がアップされた現在は3人の動画がアップされています(稲荷華奈の動画は編集中とのこと)。

それぞれ観ている物や感じ方がばらばらで面白いのですが、中でも個性が強いのが衛星ライト視点。壊れやすいことで有名なお菓子のルマンドを身体につけて、壊れないように走るという隠し挑戦をしながら走っています。おむらいす食堂のおむに、その挑戦はいらないと言われたのにもかかわらず行ったこの挑戦、あわせてただでも軽くするべきリュックにルマンドなどのお菓子の袋が何個も入っているという、自分に枷をつけるような、デバフをかける行為をしています。この「やらなくていいところまで踏み込んで、労力をかけてやる」のが衛星ライトエンタメの面白いところですが、今回ばかりは本当に大変そうなので「なぜ?」という疑問が湧いてやみません。でもそこが彼の動画の、やりすぎな魅力です。
途中何度かおむとヘアピンまみれの背中を見ながら走るシーンが出てくるのですが、ここでのアングルが実際に3人並んでいるような構図になっており、実在性がぐんと高くなっています。かなりリアルかつバーチャルな凝った構図で、動画ならではの面白さが見られます。

【VTuberの主張】音玄「正直、前世とか触れづら~い!」 #あおぎり高校 #vtuber #funny #shorts

あおぎり高校のShortsの新しいシリーズ「VTuberの主張」で、山黒音玄がぶっこんでいます。ぷわぷわぽぷらに対して、あおぎり高校に来る前のことについて、いわゆる「前世」について、触れても良いのか?という質問をしています。それを「いいよー」とあっさり返すぷわぷわぽぷら。このノリはあおぎり高校でしかできません。

「前世」と一般に言われる、アクターが今のVTuberをやる前にやっていたVTuberの話題は、大抵はタブーとされます。言うなれば演劇で演じているキャラクターが、過去の別のキャラクターの話をするような、世界線にズレが生じるメタなものだからです。
しかし最近の一部のVTuberの間では考え方が変わってきており、あくまでもアクターの表現の手段としてVTuberがあり、アクターが別のVTuberになったときファンがそちらについていく(VTuberのファンというよりアクターのファンという考え方)というのも増えてきました。ただそれでも、過去のVTuberの名前を出すのはマナー違反として、タブーなことが現在でも多いです。
それを山黒音玄とぷわぷわぽぷらがぶっちぎっているのは、いわゆる「前世」のVTuberが色々大変だったから、権利面も色々あったから、ということかもしれません。特殊事例なのは事実ですが、そのぎりぎりをあおぎり高校のメンバーは攻めます。
気になる場合はメタな「前世」の話はせず、今目の前にいるVTuberのことをそのまま応援するのが吉ではあります。しかし、アクターが実写の身体をバンバン出すあおぎり高校のように、メタに踏みこんでいくスタイルも今後増えていくのかもしれないと思わせる、短い中に革新が詰まった一本でした。

成功体験がない人へ。壮大な散歩をしてください。

自身の豊富な人生経験から語られる話題が、とてもリアルで参考になる紫藤ナナ。今回は「壮大な散歩」について勧めています。ちょっとそのへんを散歩する、ではなくて、何の準備もせず突然行ける限り遠くまで行ってしまう、というダイナミック散歩の話です。ディズニーランドに突撃したり、車で行けるところまで行ったり。準備しないのがポイント。

彼女が経験したダイナミック散歩のひとつが、思いつきで八丈島まで犬を連れてでかけた、というスケールの大きさなので、今回の話は説得力絶大です。
この思いついて散歩するスタイル、ようは失敗も成功体験にしてしまう、思ったほど人生は深刻じゃない、という経験を作るためのもののようです。行動の中身によっての賛否はありますが、ある程度のことならなんとかなるものです。思い切った行動が、自分にとっての小さな冒険、大きな散歩となって、宝物のような思い出になることが話されています。
紫藤ナナのトークは非常に聴きやすく言葉遣いもわかりやすいです。また自身の経験談をまじえたり、例えを盛り込んだりすることで理解しやすく、説得力があるのもポイント。この動画で彼女のトークの面白さを感じたら、是非他の配信や動画もチェックしてみてください。ソリッドな話題も多めですが、それも含めてとても聴きやすいです。

線路を走るチャリ!?巨大ダムまでの冒険がヤバすぎた

実際に体験する体当たり系企画が楽しいPeaky Hikers。群馬県を熱く応援しているふたりが今回向かったのは自転車で廃線を走っていくトロッコ「アガッタン」での旅。ゆったりした20分のサイクリングの様子をカメラで撮影して見せてくれました。最高レベルの快晴の中の廃線の旅の映像で、群馬の美しい光景の中を走る疑似体験をさせてくれます。

八ツ場ダムを見学したり、遊歩道から滝を見たりと、アガッタン以外の絶景スポットもばっちり収録。群馬のいいところを全力でふたりが満喫していること自体が、群馬のPRに一役買っているようにも見えます。
廃線の味わい深さを見たい人には、メイローが挑戦している碓氷峠の廃線ウォーキング動画と、尻焼温泉動画がおすすめ。美しい自然と、廃墟・廃線が入り交じる様子は、映像だけでもゾクリとさせられる迫力があります。

最近ふたりの活動をまとめた動画もアップされました。米などの農業体験、群馬隠れ名所や秘境めぐりなどの実写コンテンツ、収益をすべて公開する個人勢ならではのスタイルなど、全力で楽しみながらぐいぐい攻めの姿勢を続けてきたふたりの道のりが見えてきます。外ロケ動画や挑戦・体験動画が好きな人、そして群馬県が好きな人にはおすすめの二人組です。

【名古屋】名古屋は○○だらけ!5選【VTuber/裏名古屋奇譚】

裏名古屋奇譚は名古屋のいろいろなものを紹介してくれるチャンネル。今回は「名古屋は◯◯だらけ!」と題して、名古屋に数多くあふれているものを紹介しています。実際に足を運んで映像に撮っているからこそ、観測者視点で述べる「だらけ」に説得力があります。

出てくる話題全てに対して説明が入るため、ものすごく文化と由来がわかりやすいのが今回の動画の特徴。ふたりが名古屋の様々な地域を見聞きしたことで蓄えてきた知見を元に、なぜ◯◯が多いのかを探っていって歴史的なルーツで答えを見つけ洞察していく流れは、民俗学入門的要素も感じられます。
裏名古屋奇譚のふたりは服に龍の模様が入っていますが、その理由も今回の動画を見るとわかるかもしれません。またふたりの性格や動画スタイルにも、今回の動画を見ることで名古屋の愛すべき部分が関係しているのが見えてきて、より一層好きになれる内容です。
裏名古屋奇譚のふたりは普段から、名古屋グルメの食レポや名古屋弁配信など、名古屋力満点の動画や配信を行っています。今回は特に入門編的なまとまり方をしていて観やすいので、観て興味が湧いた方はふたりのパワフルな名古屋愛に、このチャンネルでたっぷり触れてみてください。

【#バーチャルブラッド3Dを授ける】「劇場版ギルザレンⅢ世3D」プレミアム先行試写配信あるいは…【にじさんじ/ギルザレンⅢ世】

VTuberファンの間ではものすごく有名な人物なのに、配信のリアルタイム視聴が極度に難しいと言われるギルザレンⅢ世がついに3Dとお披露目をしました。配信の度に凝ったネタを用意し、視聴者をびっくりさせる彼ですが、3D配信は特に手の込んだ内容で、どこをとっても物語的で、かつわかりやすいエンタメ性があり、見どころ満載です。

身体がバラバラのギルザレンⅢ世が、様々な映画を渡り歩いていくパラレルワールド形式で、それぞれの空間にはゲストとして1期生・2期生・ゲーマーズのにじさんじ最初期メンバーと、ぽんぽこ・ピーナッツくん、名取さななどが出演している豪華版。特に名取さなは元々ギルザレンⅢ世としてにじさんじに応募したことがある、という有名なエピソードもあって、ふたりが並んでいる今回の映像を待ちわびていた人は多かったかもしれません。
剣持刀也との因縁の関係も物語としてつながっており、擬似的に2期生が勢揃いする瞬間も観られます。まれに他の人のチャンネルにアップされる歌動画で歌がうまいことを知られている彼の、念願のボーカルステージもしっかり見せてくれました。コーラスのメンバーは概要欄からご覧ください。

みんな3Dでの登場という、技術的には2025年なのですが、やっているノリと出演しているメンバーのラインナップは、2018年を彷彿とさせます。VTuberのムーブメントが生まれた最初期からVTuberを愛し見守ってきたヴァンパイア、ギルザレンⅢ世らしさと、今後物語が展開しそうな空気感に満足が得られる素敵なお披露目でした。

長瀬有花 – 遠くはなれる思考の聞きとり (Official Video)

すさまじい変拍子で聞いている人の心を惑わしてくる長瀬有花の新曲「遠くはなれる思考の聞きとり」。最初はその難解な曲の作りに驚かされるのですが、2次元の長瀬有花と3次元の長瀬有花が交流するあたりで、タイトルとメロディの意味が一気につながっていきます。

長瀬有花は2次元世界のVSingerとして活動をはじめてから、3次元でも同じ長瀬有花として活動を開始。並行して、表現にあわせて姿を変えるアーティストとして現在活躍中です。今回の作品は双方で活動している長瀬有花の姿がMVの中に練り込まれていて、全然違う遠い存在でいつつも、接点があることを表現しているかのようでした。
今回新しい2次元側の3Dモデル衣装が公開されたのですが、これは3次元の長瀬有花がライブで着用しているもの。今までは2次元から3次元に持ち出すことが多かったのですが、3次元から2次元に輸入したという新しいパターンを作りました。
「脱力」をテーマのひとつにしている長瀬有花。今回も歌声自体は柔らかく脱力しています。しかし曲があまりにも難解で、軽いノリでは歌えないであろうことは想像できます。全力の音楽技術で脱力するからこそ見える、2次元と3次元の哲学的風景…でしょうか。多様な捉え方ができる作品なので、じっくり何度も聞きたいところです。

現在この曲を含むConcept Album「Mofu Mohu」が予約受付中。シュルレアリスムの表紙といい、フラッシュドライブ形式のLimited Edition販売といい、シュルレアリスムの手法「オートマティスム」による歌詞カードといい、かなり挑戦的な作品になっているようです。

綺麗事 / 星街すいせい(official)

「綺麗事を吐くその口が嫌いだから歌を歌うんだ」という、自らをさらけ出す、痛みを伴うまっすぐな言葉が印象的な歌詞。書いたのは歌っている星街すいせい本人です。この「綺麗事」という作品は作詞のみならず作曲も星街すいせい自らの手によるもの。今までのどの作品も星街すいせいの様々な側面を表現していましたが、今回はかなり純度の高い星街すいせいの生き様に触れることが出来る作品になっています。

「綺麗事」は今までのライブの中でも鍵になる曲として披露されてきました。星街すいせいの、今までの歩みの魂の部分がこもったようなボーカルは心を掴んできます。「潔癖な思考に縛られたままで」と、身を切りつけ痛みを伴うような歌声のパート。そして「それでも歌おう 不完全だから」と目を前に向けて立ち上がる力強いパート。一曲の中で自身の受け止め方と生き方の変化が起きているのが伝わってくる歌い方になっています。
アニメーションパートはものすごく凝っており、見る度に発見が多いと思います。
ボブカットの学生時代の星街すいせい(と思われる人物)、目の光を失って絶望しつつある星街すいせい、そして目の光を取り戻し歩み始める星街すいせい、大きなステージでライブをする星街すいせい。この4人の星街すいせいのありかたはかなり入り組んでおり、相互にどのような影響を与えているのか、特に学生すいせいは何を伝えようとしているのか、考察の余地がかなりあります。
また「光が岳」と呼ばれる駅が終着だったにもかかわらず、ラストでは地下鉄が再び走り出して次の駅に向かう様子も比喩的。「光が岳」は終着駅「光が丘」のオマージュでしょうか。途中出てくるペンライトの比喩も気になります。
星街すいせいが降りた光が岳駅の床のタイルがテレビのブラウン管になるシーンがありますが、ここもたくさんの過去の星街すいせいが映っており、色々なヒントが隠されているようにも見えます。本当に一瞬しか映らないシーンに情報量がすさまじく盛り込まれているので、一時停止推奨です。
現在は世界的ミュージシャンとしてどんどん大きくなっていき、ライブツアーも、さいたまスーパーアリーナ公演も、夢の武道館公演も果たした星街すいせい。そんな彼女のマイルストーン的MVとして、何度も観て「星街すいせい」を発見することができる作りになっています。
星街すいせいはVSingerとして様々な世間の軋轢と戦い、その様子を数多くのオリジナル曲やMVで表現してきました。その決定版のひとつとして、彼女の歩みを振り返りながら「綺麗事」を是非味わってみてください。

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