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VTuber 2025.02.25

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~2月21日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

【サンマイ】火葬場の3Dモデルをお披露目!

ありとあらゆる火葬場を実際に訪れて取材することで、データベースとしての価値が非常に高いさいば萌のチャンネル。火葬場は生死観の根幹に関わる場所であるがゆえに、実際の映像や写真と調査結果、解説を聞いていくと、地域のありかたや文化について見えてくるものがたくさんあります。そんなさいば萌が資料づくりとして新たな挑戦を始めました。

フォトグラメトリによる火葬場の再現です。今回は津市安濃町のサンマイ火葬場を綿密に撮影して立体化、メタバース空間に持ち込むことに成功しているとのことです。
特に古い火葬場の雰囲気は独特で、実際にその場に行かないと感じられないものがあるようです。とはいえその場に行くのは、さいば萌本人ですら大変だと語っています。現地に行けない人に、さいば萌が感じ取ったものを共有したい、自身が見たものと完全に同じものを見られるようにしたい、という意図で作ったそうです。
このようなフォトグラメトリの火葬場が他にも再現されていったら、資料的価値は今までの動画とあわせて格段に高いものになりそうです。火葬場を観ることの意味も、より一層伝わってくるかもしれません。かなり大変な作業だと思いますが、文化保存の意味でも、火葬場という普段行かないところに行く体験を多くの人ができる意味でも、ぜひ活動を応援したいところです。

誰が一番メンバーカラーを再現できるか??【TikTokの色を作るアレ】

あおぎり高校のメンバーが行ったのはバーチャルとリアルの両方をフルに活用できるからこその動画でした。バーチャル側で「色が抜けてしまった」音霊魂子、栗駒こまる、我部りえるの3人。バーチャルじゃないと説明できないはちゃめちゃなスタートです。そこから、3人の色を思い出しながら塗料で色を作っていく…という今度はリアル側にふっ飛んだ展開になっています。

面白いのはリアルの色をバーチャルに持っていって比較する後半パート。そもそもリアルの色をバーチャル・デジタルに持ち込むというのはなかなか微調整が難しい部分がありそうですが、見事に色制作をした別の3人の個性が反映されており、比較してみていてかなり楽しめます。色からそれぞれ3人に対して持っているイメージが見えたり、今の色と比べてよりよく見えたりと、色の持つ力を感じさせられます。
比較用にそれぞれが、元の色もあわせて4人に分裂するのもユニーク。これもバーチャルならではの見せ方です。
実写パートでは手も普通に出すのがあおぎり流。バーチャルとリアルの見せ方を、両方に極端に振り切っているからこその、映像としてもコントとしても楽しい内容でした。

【#土レヴィ歌枠】エモ、チルがわかんねえのに歌うからみんな判断してくレ【にじさんじ/レヴィ・エリファ】

歌の微細な表現力に定評のあるレヴィ・エリファが行った歌枠は、ちょっと変わったスタイルでした。歌の中には「エモい」とか「チルい」とか言われるものが多数ありますが、実際の所いまいちよくわからないので調べていこう、という実践歌枠です。

レヴィ・エリファが曲をチョイスして歌い、それを視聴者がジャッジ。投票をして「エモ」か「チル」かを考えていく、という配信です。ある意味「エモ」「チル」という曖昧な日本語と音楽の関係性を考える研究実験にもなっています。アーカイブを見て「エモ」「チル」を感覚で判定しながら、コメント欄や投票結果と見比べてみると、自身の中の捉え方が再発見できるはずです。全く判別ができず「チモ」という新単語も飛び出すワンシーンも。
この歌枠が成立しているのは、レヴィ・エリファが「チル」や「エモ」と呼ばれるジャンルの表現が卓越しているから。ただ歌う側は歌と向き合うわけで、「チル」「エモ」というのはあくまでも聞き手側の受け取り方の問題。レヴィ・エリファが真っ向から歌い、みんなで一緒に考えることによって、歌われた音楽への見方がより深まるのも、この配信のいいところです。
もちろんここで出たアンケート結果が正解ではないです。音楽を考えるきっかけとして、そしてレヴィ・エリファの表現力の高さを知るきっかけとして、ぜひ聞いてみてください。

Fury / 焔魔るり【Music Video】

焔魔るりの新作オリジナル曲は、ピアノやストリングスによる壮大な音の広がりが印象的な、シンフォニックロック作品。多様なイラストで感情表現が豊かにされており、アニメーションシーンも挟まれているゴージャスな構成のMVが目を引きます。

高音パートでの感情表現に長けている焔魔るりは今回もその才能を遺憾なく発揮しています。「lost a girl」「Lost world」という単語が度々出ており、その単語パートごとに表現が異なるのは聞き所のひとつ。悲しみの表現のバリエーションをうまく聞かせてくれています。
焔魔るりは物語性のある作品の歌唱がうまく、歌で描いた感情の裏側になにがあるか想起させる術を持っています。今回の楽曲では「何かを失っている」のが表現され、それが動画になったことでより強く、見る人のイメージを刺激する作品として仕上がっています。

彼女の歌が持つ世界観が気になった方はぜひ過去作品もチェックしてみてください。物語内にある激しい感情を歌から受け取ることで、眼の前に焔魔るりワールドが広がるはずです。
「大切な人との別れ、そして旅立ち」をテーマにした 1st EP「いつまでも貴方に花束を。」のリリースも決定したそうなので、第四章にあたる新作「Fury」からさかのぼって第一章からMVを見直してみると発見があるかもしれません。

Be The One – 皇 美緒奈【Official MV】

アニメのオープニングです、と言われたら錯覚しそうなくらいのかっこよさと壮大さを持った皇美緒奈のオリジナル新曲は、ライブで盛り上がるキラーチューンになること間違いなしのロックナンバーです。
Aメロ、Bメロ、サビとはっきり分かれている楽曲において、それぞれのパートで何をどのくらいのパワーで表現するのか、その加減と解放が見事です。クライマックスに向けて駆け上がっていく歌い方がギターの疾走感とうまく噛み合っています。よく伸びる高音パートはとても力強く、聞いていて気分も高まります。同時にパートの間に入るテクニカルな部分を流暢に歌いこなすことで、楽曲の深みがぐんと増しているのも聞き所です。

水樹奈々や奥井雅美や広瀬香美などをカバーしてきた彼女の、パワー系ボーカルの強みが存分に生かされた楽曲になっています。オリジナル曲のボーカルスタイル、カバー曲の選曲も含め、90年代から現在に至るまでのアニメソングが好きな人にはぜひ聞いてほしいVSingerのひとりです。

水死体にもどらないで 歌ってみた

Vシンガーソングライターの否羽ゆきがアップしたカバー曲は、再生してすぐに驚かされます。もともとVOCALOIDが歌っていた曲ですが、VOCALOIDだからこそ出せる不思議な浮遊感を活かしつつ、シンガーだからこそできる感情表現をたっぷり盛り込んでいる、非常にテクニカルかつ情動的なボーカルになっています。

動画も本人による作品です。普段から他のMVをアップし、配信も行っているのですが、この一曲に「1年くらい練習してた」というのだから、そのこだわりには驚かされます。心を掻きむしってくるような歌声で、一度聞いたら忘れられなくなる凄みがあります。

Vシンガーソングライターとして作っている楽曲は、どれかひとつでも聞けばすぐに否羽ゆき作品だとすぐ気がつくくらいに、明確な個性があってとても魅力的。柔らかい歌声が持つエモーショナルも中毒性がとても高いです。
加えて動画のアニメーションがかなりこだわって作られているのも見どころ。作詞作曲歌唱動画をこなす、しかもどれもハイクオリティな彼女の多才さ、ぜひ味わってみてください。

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